本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
パルシステムのトップへ戻る
パルシステムのトップへ戻るパルシステム加入のご案内トップページへ資料請求する(資料請求フォームが開きます)お問い合わせ一覧ページへサイトマップへ
ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここから本文です

ニュース 目次に戻る



掲載日:2009年11月12日

生協、漁協、行政、メーカーによる「恩納村美ら海産直協議会」設立
10年計画でサンゴ1万本を植えつけます
パルシステム連合会は11月7日(土)、沖縄県恩納村で恩納村漁業協同組合、株式会社井ゲタ竹内、恩納村との4者で「恩納村美(ちゅ)ら海産直協議会」調印式および設立総会を開催しました。今後はもずくを中心とした産直活動を通じて、恩納村がすすめるサンゴの森づくりを進めます。

■もずく販売の一部がサンゴの海づくりに役立てられます

調印式を終えて各団体代表による記念撮影

 パルシステムオリジナルPB「恩納もずく」の産地である沖縄県恩納村漁協とメーカーの(株)井ゲタ竹内、恩納村、パルシステム連合会の4者は11月7日(土)、恩納村の恩納村コミュニティセンターにて「恩納村美ら海産直協議会」の調印式および設立総会を開催しました。会場には各団体の関係者62名が出席し、パルシステムグループからは、パルシステム連合会および会員生協の役職員25名が参加しました。

 恩納村美ら海産直協議会は、パルシステムが2009年1月に制定した水産方針に基づく初めての協議会となります。水産関係では、北海道野付漁協と北海道ぎょれん(北海道漁業協同組合連合会)との間で2001年に締結した「海を守るふーどの森づくり野付植樹協議会」以来8年ぶりの誕生です。基本協定書に調印した4者およびパルシステム会員生協は協力してサンゴの養殖、植え付け、管理を行うほか、生産者と生協組合員の交流、資源循環型水産物や産直加工品の推進などを行っていきます。

 サンゴの養殖、植え付け事業については、年間1千本、10年間で1万本の植え付けを計画しています。パルシステムオリジナルPB「恩納もずく」などの商品で、販売された代金の一部がサンゴの植樹に役立てられることになります。

 交流事業では、2010年3月26日(金)〜28日(土)の3日間の日程でパルシステム産地交流ツアー「産地へ行こう。」を企画します。もずくやサンゴの養殖場見学やサンゴの苗づくり体験、生産者との交流会などが予定されています。

 調印式では、恩納村漁協の金城重治代表理事組合長、井ゲタ竹内の竹内周常務、恩納村志喜屋文康村長、パルシステム連合会の唐笠一雄専務理事がそれぞれ協定書に署名しました。


■調印した各代表が期待と抱負を述べました

会場には関係者62名が集まりました

 続いて開催された協議会の設立総会では、各団体の代表があいさつし、パルシステム連合会の唐笠専務理事が「パルシステムでは農業や漁業を成長産業にしたいと考えています。これからさらに連携を深めていきましょう」、恩納村漁協の金城代表理事組合長は「サンゴのいない海にもずくも育ちません。力強い産地となり、安全で安心な商品を安定して供給します」と話しました。

 次に井ゲタ竹内の竹内常務は「20年以上前に恩納村漁協のみなさんと『日本一のもずくをつくろう』と話したことを思い出します。支えあう関係をさらに発展させ、役立ちあう産直を育てましょう」、恩納村志喜屋村長は「村としてもサンゴを守るため、浄化槽の設置などを進めています。提案をいただきながら、村づくりを進めたいと考えます」と述べました。

 さらに、来賓としてパルシステムの産直産地でもある北海道野付漁協から佐藤一雄専務理事が「都市と漁地をつなげる活動は、ほかに見当たりません。連携しながらお互い歩を進めていきましょう」と協力を呼びかけました。


■恩納村の里海づくりについての記念講演

講演する家中准教授

 記念講演では、鳥取大学の家中茂准教授による「地域活性化と恩納村漁業協同組合の取り組み」が行われました。

 家中准教授は、赤土流出対策における恩納村漁協が果たした役割に触れ「恩納村漁協は組合員の経済的地位向上はもとより、社会的地位の向上を方針に位置づけました。それが、海を中心とした村づくりとつながり、開発計画における事前協議制度を実現しています」と分析しました。

 そのほか、恩納村の地域で取り組むも「漁業活動も生態系の1つ」としてとらえた「里海づくり」の考え方や、メーカーや観光業者と連携した地域づくりを紹介しました。パルシステムへは「広域、多段階の連携の視点からみれば、協議会の活動の本道といえます。地域と広域をつなぐ役割を果たしてください」と期待しました。


祝賀会では最後に出席した全員が踊り、交流を温めました

サンゴは岩などに植え付けて養殖します

養殖したサンゴの植樹



海ぶどうの養殖場

もずく加工場の視察

海上での視察



【資料】

●「恩納もずく」と恩納村漁協の環境保全活動

パルシステムオリジナル「恩納もずく」

パルシステム連合会では2009年7月から、パルシステムオリジナル商品「恩納もずく」を発売しました。沖縄県恩納村で発見された「恩納1号」(品種登録出願中)を原料とし、ぬめりがありながらしゃきしゃきとした歯ごたえも楽しめ、組合員のみなさんからも好評いただいています。

もずく産地の沖縄県恩納村では、漁協と海人(うみんちゅ=漁師)、もずく加工メーカーの井ゲタ竹内が協力して「サンゴ礁の海を育む協働運動」に取り組んでいます。海域のサンゴを増やす環境保全活動です。恩納村漁協は、10年前の1999年からサンゴ養殖に乗り出し、もずく養殖に欠かせない漁場海域の環境保全を積極的に進めてきました。

さんごを守る海育ちの「恩納もずく」発売(2009年7月1日組合員ニュース)


●水産方針の制定と「水産の産直」

パルシステム連合会は、2009年1月に「水産方針」ならびに「水産物管理基準」を制定しました。水産物の産直を通じ、海の環境保全や水産物の持続的な利用を実現する事業や運動に取り組んでいます。

水産業をめぐっては、漁業者の減少や日本人の魚食離れ、水産資源の減少など、持続可能とする水産資源を保全する取り組みが不可欠となっています。食料自給の観点からも、日本人が昔から親しんでいた魚食文化を守ることで自給率向上につながると考えています。

その一環として2009年度はこれまで、釜揚げしらすメーカーの森水産(松山市)、「生からつくったさんま三枚おろし」の釧路市漁協と「産直提携」を締結しました。農畜産物の産地との間で一般的に締結している産直提携を水産品でも締結することで、水産品の産直を進めていきます。

パルシステムの水産方針

「漁師がつくった釜揚げしらす」産地森水産、カネモと産直提携を結びました(2009年7月9日組合員ニュース)

「生からつくったさんま三枚おろし」産地釧路市漁協、北海道漁連と産直提携を結びました(2009年9月24日組合員ニュース)


●水産方針に基づく初の協議会です

パルシステム連合会はこれまで、会員生協や産地、地域行政などが連携して産直交流、産直加工品の開発、環境保全型農業の普及を推進させることで、地域の活性化をめざす協定を産直産地と締結、活動を進めてきています。

2000年に新潟県のJAささかみと笹神村(現・阿賀野市)との間で締結された「食料と農業に関する推進協議会」から始まり、現在では全国14カ所と協定を締結し協議会を運営しています。組合員が産地を訪れるツアー開催のほか、産地の原料を使用した商品の開発や地元産品種の地域ブランド化などに取り組んでいます。

5月には恩納村漁協の関係者が北海道野付漁協で行われた「産地へ行こう。ふーどの森植樹ツアー」に参加し、産直交流を実際に体験してもらいました。

パルシステムの産直への取り組み

JAみどりの、3市町が参加「宮城みどりの食と農の推進協議会」を設立しました(2009年8月26日組合員ニュース)

「産地へ行こう。ふーどの森植樹ツアー」を開催しました(2009年6月11日組合員ニュース)





このページの上へ戻る