【資料】
●「恩納もずく」と恩納村漁協の環境保全活動

パルシステムオリジナル「恩納もずく」 |
パルシステム連合会では2009年7月から、パルシステムオリジナル商品「恩納もずく」を発売しました。沖縄県恩納村で発見された「恩納1号」(品種登録出願中)を原料とし、ぬめりがありながらしゃきしゃきとした歯ごたえも楽しめ、組合員のみなさんからも好評いただいています。
もずく産地の沖縄県恩納村では、漁協と海人(うみんちゅ=漁師)、もずく加工メーカーの井ゲタ竹内が協力して「サンゴ礁の海を育む協働運動」に取り組んでいます。海域のサンゴを増やす環境保全活動です。恩納村漁協は、10年前の1999年からサンゴ養殖に乗り出し、もずく養殖に欠かせない漁場海域の環境保全を積極的に進めてきました。
さんごを守る海育ちの「恩納もずく」発売(2009年7月1日組合員ニュース)
●水産方針の制定と「水産の産直」
パルシステム連合会は、2009年1月に「水産方針」ならびに「水産物管理基準」を制定しました。水産物の産直を通じ、海の環境保全や水産物の持続的な利用を実現する事業や運動に取り組んでいます。
水産業をめぐっては、漁業者の減少や日本人の魚食離れ、水産資源の減少など、持続可能とする水産資源を保全する取り組みが不可欠となっています。食料自給の観点からも、日本人が昔から親しんでいた魚食文化を守ることで自給率向上につながると考えています。
その一環として2009年度はこれまで、釜揚げしらすメーカーの森水産(松山市)、「生からつくったさんま三枚おろし」の釧路市漁協と「産直提携」を締結しました。農畜産物の産地との間で一般的に締結している産直提携を水産品でも締結することで、水産品の産直を進めていきます。
パルシステムの水産方針
「漁師がつくった釜揚げしらす」産地森水産、カネモと産直提携を結びました(2009年7月9日組合員ニュース)
「生からつくったさんま三枚おろし」産地釧路市漁協、北海道漁連と産直提携を結びました(2009年9月24日組合員ニュース)
●水産方針に基づく初の協議会です
パルシステム連合会はこれまで、会員生協や産地、地域行政などが連携して産直交流、産直加工品の開発、環境保全型農業の普及を推進させることで、地域の活性化をめざす協定を産直産地と締結、活動を進めてきています。
2000年に新潟県のJAささかみと笹神村(現・阿賀野市)との間で締結された「食料と農業に関する推進協議会」から始まり、現在では全国14カ所と協定を締結し協議会を運営しています。組合員が産地を訪れるツアー開催のほか、産地の原料を使用した商品の開発や地元産品種の地域ブランド化などに取り組んでいます。
5月には恩納村漁協の関係者が北海道野付漁協で行われた「産地へ行こう。ふーどの森植樹ツアー」に参加し、産直交流を実際に体験してもらいました。
パルシステムの産直への取り組み
JAみどりの、3市町が参加「宮城みどりの食と農の推進協議会」を設立しました(2009年8月26日組合員ニュース)
「産地へ行こう。ふーどの森植樹ツアー」を開催しました(2009年6月11日組合員ニュース)
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