

パルシステムで20年も前から、提案し続けている家庭での味噌作り。
いまでは「買う」のが当たり前になっている味噌を、わざわざ手作り!? と思うかもしれません。
しかし実際挑戦した方からは、「でき上がるまでわくわくして、待つのも楽しかった」「自分で作った味噌の、味噌汁を子どもに飲ませられるなんてぜいたく」と、うれしい声をいただいています。
「おいしいもの」を自分で“作る”“待つ”“食べる”ことの、喜びを実感できる味噌作り。
挑戦して手作りする「時間」も楽しんでほしい、とパルシステムは考えています。



「ほら、2月12日って書いてあるんですよ」と町野利恵さん。味噌がめのふたをくるんでいる新聞紙には、「8月8日天地返し味噌らしい色になっていた」とも。
「きっとカビが生えているけど、とっちゃえば大丈夫ですよね」と言いながら、ふたを開けると……。少し白くカビが生えてはいるものの、濃い茶色に色づいた味噌は、まさにできたて! 「わ〜、いい香りがするね」という利恵さんの声に、長女の日向子ちゃんも、思わず味噌がめをのぞき込みました。
「味噌をそのままなめてごらん」。お母さんに言われて恐る恐る味噌をなめてみると、ちょっと不思議そうな顔。でも、お母さんの「おいしいね」の言葉にニッコリ。
一昨年は、まだ2歳だった次女の玉枝ちゃんと二人で大豆をつぶしてとても大変だったので、昨年は家族4人で挑戦。床中、飛び散ったみそでいっぱいになりましたが、「娘たちだけでなく、主人もかなり楽しそうでしたよ」。
「味噌や梅干しもそうですけど、きちんと昔ながらのものを食べたい、食べさせたい。うまみ調味料を使った加工品では味わえないものって、やっぱりありますよね」と言う利恵さん、今年ももちろん家族で「わが家の味噌」を作ります。

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