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ホーム > パルシステムの食育 > 2006年食育月間 > 本物主義その2
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1月はパルシステムの食育月間 食育の取り組み 2006年本物主義「食べる」への思いをつなぐ
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伝え手、そのきっかけ「2006年本物主義」を読む
食べ手、その責任「台所から畑へ来てみたら」を読む
作り手、その物語「パン屋さんといっしょに作っちゃった!」を読む
作る楽しさ、そして喜び「手作り味噌」に挑戦。わが家の味、できた!を読む

2006年本物主義「食べる」への思いをつなぐ 2.食べ手、その責任 台所から畑へ来てみたら…

「農薬を減らす意識と努力にはすばらしいものがあります」。
口を揃えるのは、水野さん、浅野さん、太田さん。
昨年8月、公開確認会の監査人講習会「フィールドワーク編」の折、講師として産直産地・佐原農産物供給センターを訪ね、感嘆したと言います。ふだんはオーガニック検査員として、有機認証のために全国各地の畑を見る機会が多い3人。ともにパルシステムの組合員でもあります。
「講習会以来、カタログでの注文数が増えちゃって」と笑いながら、同じ組合員に対しては、「食卓や台所の都合だけでものごとを考えていませんか?」とチクリ。
「たとえば人参の袋のなかに、太いのがあったり細いのがあったりすると、『使いにくくて不便だわ』と思う人もいる。でも、畑で見れば、形もサイズも決して同じじゃない。農産物ってなかなか人間の思うようにはならないものだということが実感できますよ」(浅野さん)。


台所の都合だけで、考えてはいませんか?

「台所」と「畑」――それぞれの事情を知る者同士が、同じ土俵で腹を割って話し合い、もっと理解しあえたら――そうした問題意識から生まれたのが、パルシステム独自の認証制度「公開確認会」です。 組合員が産地に赴き、生産者と直接顔を合わせて生産方法やプロセスを確認しあう。これまでのべ5000人以上の組合員が参加した公開確認会には、商品が約束した基準通りに作られているかどうかをチェックすると同時に、食べる側が生産現場の実態や生産者の考え方を知り、その信念や喜び、苦労に共感するという目的も込められています。
「与えられるばかりの情報が多く、消費者は考えることをやめてしまっているのでは? 畑で土に触れ、作物の育ちを五感で受け止めたら、次は現実の問題や解決方法を組合員自身が、自分の問題として考えていく。公開確認会のシステムに、そんな可能性を期待したいですね」(浅野さん)。



「監査人講習会フィールドワーク編」
産直青果の栽培過程を、組合員と生産者とが公開の場で確認しあうパルシステムの公開確認会。8月には中級監査人対象の実地研修が行われ、参加者は、監査の心構え、生産者のヒアリングの進め方などの講習を受けた後、実際に畑に出て監査のポイント、コツなどを学びました。
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ページ右上の写真は左から、太田早苗さん、佐原農産物供給センターの飯田さん、水野葉子さん、浅野英公さん



オーガニック検査員でもあり、組合員でもあり、主婦でもある私たち
「パルシステムの畑に来てみたら……」

産地で教わる野菜レシピはとても参考になります。
オーガニック検査員には女性も多いのですが、わたしも含めてたいてい食いしん坊(笑)。顔を合わせればすぐに、「これはどうやって食べるの?」「おいしい食べ方は?」なんて、食べ物の話題になってしまいます。
生産者にレシピを教わることも多いけど、とても参考になりますよ。いつも野菜の隣にいるから、シンプルでたくさん食べられる方法を知っているんですね。
人手不足や豊作で野菜を大量に廃棄しなければならないという話を聞くと、とても胸が痛みますが、佐原の人参は余ったら産直ジュースの原料になるんですってね。それを聞いて、本当に安心しました。ウチはいつも「ミックスキャロット」を注文していたけれど、今度は「産直にんじんジュース」頼んでみますね。
※今季の『産直にんじんジュース缶』は3月頃に企画を予定しています。


水野葉子さん 

「エコ・チャレンジ」に取り組む真剣な姿に感嘆。
「エコ・チャレンジ」というパルシステムの取り組みは、以前から知っていましたが、私はオーガニック農産物の検査を主にしているので、なかなかその取り組みに接する機会はありませんでした。
今回、監査人講習会のフィールドワーク講習編に参加させていただいて、実際に生産者の方達の農薬を減らす取り組みや、栽培方法へのこだわりを知り、その使命感や技術レベルの高さに「がんばっているな」と、感嘆しました。
有機の生産者の方もエコ・チャレンジの生産者の方も、カタログに知っている人の品物が載ると、「あっ、あの人のだ……」と、つい買ってしまうんです。我が家の冷蔵庫は今日も野菜でいっぱいです(笑)。


太田早苗さん 

フィールドワークは「百聞は一見にしかず」の体験満載。
フィールドワークで私は「ごぼうグループ」を担当しましたが、ごぼうの巨大な葉に触れたり、隣の除草剤が散布されている畑との違いを確かめるなど、百聞は一見にしかずの体験が満載で、参加者も監査の基本を学ぶことができました。
農薬削減の工夫や努力、記録の正確さや緻密さなど、どの点をとっても生産者のレベルの高さに脱帽。信念をもって農業を営まれている姿にも、「かっこいい」と唸ってしまいました。
一方、監査人の方たちの熱心な勉強ぶりにもびっくり。質問も専門用語がポンポン出てきて感心しました。こうして考える人が1人でも5人でも出てくれば、全体も大きく変わっていくと思うんですよ。


浅野英公子さん 


カタログ・マイキッチン2006年1月2回より  
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