■しいたけ栽培継続と里山保全を図ります
 積もった雪をかき落としながら積み込まれる原木 |
パルシステムと25年におよぶ産直取引を続けているJAつくば市谷田部は、毎年秋に開催している「収穫祭」でもおなじみの産地です。菌床ではなく、コナラやクヌギの原木に菌を植え込む方法で栽培された「原木栽培しいたけ」は、肉厚で美味しいと生協組合員からご好評をいただき、年々供給量が増えています。
その一方で、林業従事者の不足などから原木となるコナラやクヌギの量が減少しており、しいたけ栽培に欠かせない原木の確保が課題となっていました。
一方、原木の産地である岩手県軽米町は、パルシステムの「までっこチキン」の鶏ふんをたい肥として活用したお米や青果、「日本のこめ豚」(*)の飼料米を栽培するなど資源循環・環境保全型農業に取り組んでいます。
林業も盛んで木炭生産は日本一の規模を誇っていましたが、エネルギーの電気やガスへの転換で需要は激減していました。そこで両産地と産直関係にあるパルシステムが、(株)ジーピーエスとともにJAつくば市谷田部と軽米町および森林組合へ呼びかけ、2008年度からしいたけ原木取引をスタートさせました。
■将来は10万本の取引実現をめざします
 届いた原木としいたけ生産者 |
しいたけ栽培用の原木約3万本は1月から2月までの延べ11日、18台のトラックで納品されます。第1回目となる1月13日(水)の納品には、軽米町からも2名が立会いました。
JAつくば市谷田部では年間46万本の原木を必要としています。軽米町には8千ヘクタールもの里山が広がっています。そのため将来的には10万本の取引を実現させいたい考えです。
パルシステムでは、しいたけ原木栽培の継続と岩手北部の里山保全を図るため、今後も両産地の原木取引について支援していきます。
<参考>
岩手県北地域などで取り組まれているの資源循環農業をめざした耕畜連携 自給飼料米の取り組み(「100万人の食づくり」運動コンテンツ)
軽米町とJAつくば市谷田部との「しいたけ原木取引」(社会貢献活動レポート)
耕畜連携による資源循環型農業を実践 「JA新いわて公開確認会」を開催しました(2009年8月11日 ニュース)
軽米町との産直交流企画
「産地へ行こう。飼料米・雑穀の里岩手県軽米町ツアー」を開催しました(2009年10月1日 ニュース)
JAつくば市谷田部食と緑の協議会(ファーマーズネットリンク)
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