ごはんづくりのNEW問答No.05
「ごはんとたらこ、ごはんと納豆など、肉・魚のおかずがメインではない簡単ごはんのときに、たんぱく質が足りてるかな~と気になります。」(Oさん 20代)
ふと気になったそのときに、
意識して摂ってみませんか
今回の回答者
料理家 田内しょうこさん
目安は毎食「卵2個分」
たらこや納豆だと、すこーし足りてないかもしれません。でも、まったくとれていないわけでもないから大丈夫!
ごはんにもたんぱく質は含まれるので(1膳あたり3.8g)、ごはん+納豆1パックで合計およそ9g弱。たらこも2切れで同じくらいの量です。なので納豆やたらこでも、ちゃんと摂れているんです。 肉・魚が効率よいのは確かですけれどね。
たとえば女性なら一日のたんぱく質推奨量は50g。なので、1食あたり15gが摂れていればまずまずOK。
15gの目安として、私はわかりやすく1食あたり「卵2個分のたんぱく質+炭水化物(ごはんなどの主食)」を目標にしています。調味料や野菜にも少しずつ含まれているので、バランスよく食べていれば1日の必要量は摂れそうです。
あの大谷選手も
卵にパワーをもらっている
私自身は40代に入っていったん菜食寄りになったのですが、体力低下が気になり、この2〜3年はとくに朝ごはんでたんぱく質を増やすようにしています。その結果、明らかに体力は上がって元気になってきました!
とはいえ、慣れていないとたんぱく質食材を食べるのはじつはなかなか大変。たんぱく質の総摂取量が少ないと、たんぱく質を分解しづらい体になり、ますます食べるのが辛くなっていく……という記事を読んでから、おやつにチーズひとかけなど、とにかく少しずつたんぱく質を摂ることを意識しています。
それでも「あまり食べたくないなあ」というときには、「私は大谷翔平、私は大谷翔平」とおまじないのように唱えながらゆで卵や温泉卵を食べています。大谷選手は、パフォーマンスを上げるために、毎食ゆで卵3個を食べているそうですから。
20〜30代の若い方も、今は体内貯金があるかもしれませんが、しっかりたんぱく質を摂って体の基礎を作っておくのがおすすめです。
卵1個分のたんぱく質量(6g)と近い食材いろいろ
・納豆1パック(30~40g)
・豆腐1/2丁
・油揚げ1枚
・牛乳または豆乳200ml
・スライスチーズ2枚
・シュレッドチーズ30g
・プレーンヨーグルト200g
・しらす30g
・ウインナー2本
・ハム2枚
・ちくわ2本
納豆ごはんにもあと少しだけ足せば、1食のたんぱく質量は十分に。1食あたり 「卵2個分+炭水化物」を目安に、好みの食材をチョイスしてくださいね。