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掲載日:2010年4月2日

もずくの産地で海の環境保全と沖縄文化を体感
「産地へ行こう。沖縄恩納村・サンゴの森づくり」を開催しました
パルシステムでは3月26日(金)から28日(日)の3日間、今年度最後の「産地へ行こう。」ツアーとなる「沖縄恩納村・サンゴの森づくり」を開催しました。「恩納もずく」などの産地である沖縄県恩納村を訪れ、サンゴの植え付けや沖縄料理の講習会などを通じて生産者のみなさんと交流しました。

■「産地へ行こう。」ツアー

海をバックに参加者全員で記念撮影

 パルシステムでは、2009年度の「産地へ行こう。」ツアーを「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけ、さまざまなツアーを企画していきます。命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。2009年度はさまざまな形式で16のツアーを開催しました。


■サンゴの話を熱心に聞き入る子どもの姿も

 2009年度最後の「産地へ行こう。」ツアー「沖縄恩納村・サンゴの森づくり」は3月26日(金)から28日(日)までの3日間開催しました。今回が初めてとなる沖縄県恩納村での交流ツアーに、生協組合員とその家族78名が参加しました。


サンゴの説明に子どもたちも興味津々

 初日はまず、恩納村漁業協同組合にて「サンゴの森づくり」ための取り組みなどについて講義を受けました。サンゴは生きものであることや、多くの海産種のすみかとなっていること、そしてそのサンゴが白化現象で危機にあることなど、サンゴを取り巻く環境が紹介されました。講師の比嘉義視さんの話には子ども達も真剣に聞き入りメモをする姿もありました。お母さんお父さんも話の内容に驚いていました。

 メーカーの井ゲタ竹内の中西穂高さんからは、もずくの種類や養殖の難しさ、商品づくりの努力などが紹介されました。次に、もずくの加工場と海ぶどう養殖場を見学しました。もずく加工場では、手作業で異物混入を防ぐ職員の姿に驚いた様子でした。また、取れたての海ぶどうをその場で食べた参加者は大感激でした。

 恩納村のナビービーチを見学したあと、海産物と肉、野菜のバーベキューを楽しみながら恩納村漁協のみなさんと交流しました。恩納村の志喜屋文康村長はじめ役場のみなさんも同席し、一緒に食事をしながら交流のひと時を終えました。


■サンゴ苗づくりや植え付けを体験しました

 2日目は、植え付けするサンゴの苗を作りました。恩納村漁協の漁師のみなさんからサンゴ苗のつくり方の説明を受け、子ども達を中心に作業しました。サンゴの苗は、8センチほどの高さの円柱形の石の上に小さなサンゴをくくりつけ、プールである程度の大きさまで成長させます。後日、恩納村漁協のみなさんがサンゴ苗を海の中に植え付けることになります。

 参加した組合員は、植え付け作業も体験しました。植え付けは、恩納村漁業協同組合が継続している環境活動の手法の1つでもあります。ダイビングのライセンスが必要なため今回の参加者からは1人でしたが、水中での植え付け作業の映像を見ながら感想を聞くことができました。恩納村の環境活動の1つであるサンゴの植え付けを直接体験したパルシステムグループで最初の1人です。


料理教室は和気あいあい

 その後、恩納村の干潟を全員で見学しました。ただ遠くから観るのではなく、実際に干潟に足を入れて生きものに触れました。小さな魚がサンゴの周りを泳ぎまわる姿もあちこちで観察できました。子どもたちもさまざまな種類の貝やナマコなどと触れあい、サンゴ礁をいたわりつつ干潟を歩く参加者はなかなかできない体験に充実した時間を過ごしました。

 この日の昼食は、沖縄料理の講習会と昼食会です。もずくの天ぷら、沖縄そば、もずくコロッケ、もずくサラダなどを子どもも大人も協力して調理しました。恩納村漁協のみなさんから指導を受けながらチームワークよく料理をつくり、沖縄の料理を堪能しました。


■「やさしさが伝わった」「楽しく勉強できた」などの感想

 3日目の最終日は「美ら海水族館」で各自が自由見学。そしてバスは那覇方面へと向かい、国際通りを観光しながら昼食をとりました。

 参加者からは、「観光旅行では絶対に体験できないことがたくさんつまっていました」「恩納村漁協や井ゲタ竹内の方々の優しさが伝わるツアーでした」「楽しみながら知らないことをたくさん勉強できました」などの感想が寄せられました。



海ぶどうの養殖場では試食もしてもらいました

沖縄の海産物におっかなびっくり

バーベキューを楽しみながら生産者と組合員が楽しく交流



サンゴ苗のつくり方を教わります

お父さんに手伝ってもらいながらサンゴの苗づくり

干潟ではいろんな生きものを見つけました



万座毛(まんざもう)から見た沖縄の海



【資料】

●年間1000本のサンゴ植樹をめざす産直協議会

パルシステムは2009年11月、もずくを生産する沖縄県恩納村漁協とメーカーの株式会社井ゲタ竹内、自治体の恩納村との4者で「恩納村美(ちゅ)ら海産直協議会」を設立しました。

協議会ではサンゴの養殖、植え付け、管理を行うことで、もずくが育つのに欠かせない「サンゴの森づくり」に取り組みます。1年間で1千本、10年間で1万本を植樹する計画です。「恩納もずく」など恩納村漁協で生産された原料を使用した商品の利用の一部や、2月から募集を開始したポイントカンパなどが役立てられます。

また、資源循環型水産物を原料とした産直加工品の推進や、生産者と生協組合員の相互理解を深めることを目的とした学習会などについても積極的に取り組んでいきます。


●「恩納もずく」と恩納村漁協の環境保全活動

パルシステムオリジナル「恩納もずく」

パルシステム連合会では2009年7月から、パルシステムオリジナル商品「恩納もずく」を発売しました。沖縄県恩納村で発見された「恩納1号」(品種登録出願中)を原料とし、ぬめりがありながらしゃきしゃきとした歯ごたえも楽しめ、組合員のみなさんからも好評いただいています。

もずく産地の沖縄県恩納村では、漁協と海人(うみんちゅ=漁師)、もずく加工メーカーの井ゲタ竹内が協力して「サンゴ礁の海を育む協働運動」に取り組んでいます。恩納村漁協は、10年前の1999年からサンゴ植樹に乗り出し、もずく養殖に欠かせない漁場海域の環境保全を積極的に進めています。


さんごを守る海育ちの「恩納もずく」発売(2009年7月1日組合員ニュース)

パルシステムの産直への取り組み

生協、漁協、行政、メーカーによる「恩納村美ら海産直協議会」設立 10年計画でサンゴ1万本を植えつけます(2009年11月12日組合員ニュース)




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