■母子家庭や路上生活者の支援団体などに届けられました

提供された食品の一部は、路上生活者を支援する協会へわたりました |
パルシステム連合会は、災害用備蓄として一定量の保存食を各施設に保管しています。このたび一部の食品で1月に賞味期限を迎え、300食分をNPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン」に提供しました。
提供した食品は、缶入りカレーと災害用ごはんです。これらはセカンドハーベスト・ジャパンを通じて母子家庭の支援施設や路上生活者を支援する団体などに運ばれ、活用されました。食品を受け取った生活困窮者を支える支援施設の1人は「近年、その日の食べものに困っている人は増えています。今後も減る予兆はなく、フードバンク活動はたいへん助かります」と話していました。
パルシステムでは今後、食品の提供だけでなくボランティアの呼びかけなどを通じてフードバンク活動を支援していくことを検討しています。
■フードバンク運動とセカンドハーベスト・ジャパン
日本には現在、安定的に食品を確保できない人が少なくとも75万人以上おり、その多くを母子家庭や高齢者が占めるといわれています。その数は今後さらに増えることが予想されます。こうした食べることに困っている人たちに食料を提供するのがフードバンク運動です。
セカンドハーベスト・ジャパンは、日本におけるフードバンク運動の先駆けとなった団体です。企業と支援施設を仲介し、企業から提供を受けた食品を支援施設へ届けています。また、公園での炊き出しのほか、3カ月間の限定で食品を提供する緊急配食センターなども行っています。08年の取扱量は850tに達し、5億1千万円に相当する食品を提供しました。
企業から提供される食品についてセカンドハーベスト・ジャパンでは、品質保証を求めています。それらの多くは包装の印字ミスや規格変更などで販売できなくなったもので、食品は無償で引き取られ無償で提供されます。現在では400社の企業が支援企業に名を連ねています。
<参考>
「もったいない」を「ありがとう」に変える運動を学ぶ 「フードバンク運動とパルシステムへの期待」を開催しました(2009年9月9日パルシステムニュース)
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