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掲載日:2009年10月9日

学習会「次世代容器包装のトレンド」と「リユースペットボトル実証実験」報告を開催
パルシステムは繰り返し使う文化を社会に提案します
パルシステム連合会は9月30日(水)、東京都文京区の新大塚分室にて、学習会「次世代容器包装のトレンド」と、昨年度実施した「リユースペットボトル実証実験」の報告会を開催しました。

■パルシステムの容器包材への取り組み

学習会の様子

 パルシステム連合会は、その事業理念に「環境と調和した事業を進め、協同の力で組合員のくらしに貢献します」を掲げ、環境に配慮した事業に取り組んでいます。ペットボトルのリユースについては、2004年に容器リユース研究会を立ち上げ議論を深めています。

 2008年度には、ほかの流通事業者と連携した環境省の「ペットボトルリユース実証実験」に取り組みました。今回はその報告と、容器包装事情に詳しいプラスチックコンサルタント事務所の舊橋(ふるはし)章所長を迎え、次世代の容器包装に求められることや各国の政策など今後のトレンドに関する学習会を開催しました。会場には、関係者約30名が参加しました。


■次世代容器・包装のトレンド

プラスチックコンサルタント事務所舊橋所長

 舊橋所長による学習会「容器包装のトレンド」では、ドイツやアメリカ、日本におけるここ10年の飲料容器の推移の実績などが紹介されました。

 ドイツでは強制デポジットが適用された2003年以降、リユースペットボトルが増加していましたが、2006年の容器包装政令の改正により、減少に転じています。アメリカは、連邦環境法などと呼ばれる環境規正法により、環境汚染の発生を厳しく規制されているそうです。それにより、新しいペット樹脂のリサイクルの仕組みが出来て広がりをみせています。

 一方、日本では、ペットボトルの回収は進んでいるものの、再利用が進まずリサイクルが崩壊寸前となっています。廃棄物を自治体が回収するという、税金で消費者自身が負担している現状を再確認しました。

 最後に、舊橋所長は「LCA(ライフサイクルアセスメント)の観点からも、ペットボトルのリユースがもっとも環境にやさしく、また軽量で使い勝手が高いです。ペットボトルは市場的にも機能面からもほぼ限界に来ており、今後は、新しいプラスチックまたは新しいプラスチック加工法による新たな包材・容器が改良・開発されるでしょう」と話しました。


■リユースペットボトルの実証実験の報告

エコサポート小沢主任研究員

 続いて、パルシステムの環境関連子会社、株式会社エコサポートの小沢一郎主任研究員から、昨年度取り組んだ「リユースペットボトル実証実験」について報告しました。

 パルシステムは2004年よりリユースペットボトルについて研究・検討を進めています。2008年度に実施した実証実験では、回収・洗浄後のボトリングの段階で風味不良の問題が発生したものの、ボトルそのもののリユースに問題は発生しませんでした。回収率は当初の予想通り、一定の地域内でのクローズドシステムの中で取り組んだほうが高く、効果があることなどが報告されました。

 最後に唐笠一雄専務が「食品はそのまま流通出来ないので、必ず容器や包装が伴います。その容器、包装についてもパルシステムとしてきちんと戦略を持ち、さらにペットボトルのリユースをどのように位置付けるのか考えていきます」とまとめました。



<参考>

環境省のペットボトルリユース実証実験に、パルシステムが参加します(2008年8月22日パルシステムニュース)




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