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掲載日:2009年2月23日

産地へ行こう。パルシステム・秋田南部圏 食と農推進会議
「冬の秋田満喫ツアー」を開催しました
パルシステム連合会は、2月14日(土)〜16日(月)の3日間、「秋田南部圏 食と農推進協議会」を訪ねる「産地へ行こうツアー」を開催しました。横手市・湯沢市で、ふたつの雪祭りを見学、越冬野菜の収穫など農作業体験や交流会を通じて、生産者と交流し、冬の秋田を満喫しました。

雪ふる中で記念撮影(秋田ふるさと村にて)

■産地へ行こう。ツアー

 パルシステムでは、今年度「産地へ行こう。」ツアーも「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけ、さまざまな形で24のツアーを企画しました。命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。


■「秋田南部圏 食と農推進協議会」の横手市と湯沢市を訪ねる産地ツアー

 2月14〜16日には、「産地へ行こう。」ツアー「パルシステム・秋田南部圏 食と農推進協議会」(※)の秋田県横手市と湯沢市を訪ねる「冬の秋田満喫ツアー」を開催しました。この産地ツアーには、生協組合員とその家族約23名が参加しました。


■「雄勝りんご生産同志会」訪問と湯沢「犬っこ祭り」見学

ドテラを着て「かまくら」内で記念撮影

 1日目は、まず産直産地「雄勝りんご生産同志会」(湯沢市小野)を訪れました。雨だったため、雄勝総合市民会館で生産者から、実物の大きなりんごの枝と資料を使い「りんご生産の1年間」の作業の流れについて説明していただきました。

 また、女性生産者のみなさんが、りんごを使ったお菓子や「りんご」を具として使った珍しい餃子や伝統食「くじら餅」、甘酒、漬物、よもぎのゼリーなどの料理を作ってくださり、作り方を教えてもらいながら、一緒にいただき交流を深めました。午後には雨もやみ、実際のりんごほ場を見学しました。

 郷土料理での夕食交流会では、同会の中島専務理事が「秋田の生産者は春の訪れを心待ちにしています。冬の積雪が溶け出して、土が見えたときの感動をみなさんにも感じてもらいたいです」と話されました。

 交流会後には、雪祭り「犬っこ祭り」を見学しました。「犬っこ祭り」は約380年の歴史を持つ民俗行事で、旧正月に盗賊除けのため米粉で作った犬を玄関などに供えたのが始まりとのことです。例年よりも雪が少なく、道路や歩道や屋根にも雪がなかったのですが、冬の花火は、思わず息をのむほどの美しさでした。


■雪中野菜の掘り出しやいいたけ収穫で、冬の農業体験

伝統食や郷土料理で生産者と交流

 2日目は「冬の農業とくらし体験」がテーマでした。生産者のみなさんが昨年12月中に雪中に埋めておいてくれた野菜を掘り出し、自分で掘り出した野菜を昼食でいただきました。

 雪合戦や雪の中の宝探しなども楽しみました。埋められていた宝は、雄勝の「りんご」と「りんごジュース」でした。見つけた分だけおみやげにできるとあって、大人も夢中で宝探しをしていました。

 パルシステムのお米の産直産地、「JA秋田ふるさと」里見支所付近の田んぼでは、白鳥を見ることができました。雪解けの水の張った田んぼで30から40羽ほどの白鳥が、どじょうや稲穂の残りをエサとして食べていました。農薬を減らしている田んぼだからこそ舞い降りた白鳥の姿を見て、「JA秋田ふるさと」の安全安心なお米作りを実感することができました。

 昼食は、女性生産者「菜女」のみなさんと参加者のみなさんで一緒に作りました。女性生産者に教わりながら、納豆汁、いもの子汁、雪中野菜のサラダ、化学合成農薬や化学肥料の使用を、一般的な使用量の半分以下に削減したエコ・チャレンジ米「あきたこまち」のおにぎりなどを、参加者全員で協力して作りました。

 雪中野菜には気温の寒暖差から引き出される甘みがあり、「あきたこまち」のおにぎりも最高においしく出来ました。

 また、「冬の農業体験」として、ハウスで「しいたけ」の収穫体験を行いました。この日にちょうど収穫できるように、生産者が1週間前に準備してくださっていました。


■雄物川民家苑 木戸五郎兵衛村見学と横手のかまくら雪祭り

秋田ならではの雪景色を楽しみました

 また、予定外でしたが、小正月を楽しむ会が催されている「雄物川民家苑木戸五郎兵衛村」に、立ち寄りました。江戸・大正時代の茅葺き民家4棟が移築、復元された木戸五郎兵衛村は、平成18年に、市指定有形文化財となっています。当事の姿のままの古民家で、地元の方による地元の言葉を使った昔語り(むかしっこ)を聞きました。

 その後、横手市内に移動し、よこて発酵厨房「蔵ら」にて、横手の発酵食品についてのお話を聞きながら、肉・魚の粕漬など発酵食品をいただき「発酵文化」について学びました。

 夕食後は横手市役所の方の案内で、待望のかまくら祭り見学です。ようやく雪も降り始め、町のいたるところに作られている情緒あふれる夜のかまくらを見学しました。


■雪の秋田を味わい、浅舞酒造の酒蔵を見学

 3日目は吹雪でした。一晩で20センチの積雪に恵まれ、最終日にしてようやく待望の雪の秋田を味わうことができました。

 この日は、JA秋田ふるさとのお米で作られている浅舞酒造(平賀県平賀町)の酒蔵を見学しました。大正6年創業の浅舞酒造は「地元の酒は、地元の米で造りたい」をモットーみ酒作りをしていることなど、スライドによる説明がりました。その後、白衣を着て、酒蔵内を見学しました。

 麹蔵では、発酵途中の酵母の様子を見学しました。タンクの上からかいだ発酵中のお酒のフルーティーな香りが印象的でした。槽に袋を重ねて搾る昔ながらの「槽掛け」での搾りの様子も見学し、その場で搾りたてのお酒をいただきました。

 予想外に雪の少ない秋田ツアーでしたが、行く先々でみなさんのあたたかい歓迎とおもてなしを受け、秋田のみなさんや生産者のみなさんとの心の通い合う交流を行うことが出来た産地ツアーでした。


【資料】

(※)「パルシステム・秋田南部圏 食と農推進協議会」

参加団体:湯沢市、横手市、東成瀬村、JAこまち、JA秋田ふるさと、雄勝りんご生産同志会、パルシステム千葉、パルシステム東京、パルシステム連合会
2002年9月にJA秋田ふるさと、雄勝りんご生産同志会、JAこまちの3者でつくった「秋田南部圏交流協議会」をさらに発展させるものとして2006年6月に設立。これまでの産直交流事業の歴史のうえに、更なる安全で安心な農産物の産直拡大とグリーンツーリズムなど新たな人的交流事業をすすめ、併せて新しい食糧・農業・農村基本法の成立を受け、生産者・消費者が一体となって環境保全型・資源循環型社会の構築をめざし、美しい自然環境の中で、心豊かな生活空間を創造することを目的としています。



雄勝りんご生産同志会については、下記をご覧ください。

食の安全を消費者が産地で確認 「雄勝りんご生産同志会公開確認会」を開催しました(2008年7月23日ニュース)

第24回「産地かあちゃん通信」


JA秋田ふるさと ホームページ(新しいウィンドウで開きます)

秋田の地酒は天の戸(朝舞酒造(株)ホームページ)(新しいウィンドウで開きます)




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