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掲載日:2008年7月23日

食の安全を消費者が産地で確認
「雄勝りんご生産同志会公開確認会」を開催しました
7月17日(木)、18日(金)、今年度2度目の公開確認会を「りんご」の産地、雄勝りんご生産同志会(秋田県雄勝市)にて開催しました。生協組合員や職員など約90名が参加し、生産者とともにほ場視察や各種帳票類の確認を行い、食の安全を確認しました。

園地で代表の小野田さんの説明を聞く
参加者

 7月17日(木)、18日(金)本年度2回目となる公開確認会が雄勝りんご生産同志会(秋田県雄勝市)にて約90名の参加者を集めて開催されました。

 公開確認会はパルシステムの若森理事長の「古くからのお付き合いのある思い出の多い産地で楽しみにうかがいました」とのあいさつで始まりました。

11名の監査人を含め、園地・報告会場では生産者と熱心なやり取りがなされました。


■「雄勝りんご生産同志会」について

小さな青い実がたくさんついた
りんごの樹

 雄勝りんご生産同志会のメンバーは現在7名。7名で17品種という多品種のりんごを作り、グループで年間15000t弱のリンゴをパルシステム向けに出荷してくださっています。

 出荷いただくりんごは、すべてパルシステムの「エコチャレンジ」のレベルをクリアしたものです。創設以来除草剤は不使用で、エコチャレンジの基準に添って農薬を削減をしています。

 りんご生産者の多くが使用する摘果剤を使用しないため、手作業での摘果となり、労力は通常のりんご作りの3倍ほど掛かるとの事でした。摘果の時期には1日の農作業が終わると鋏を使う手がしびれている事もあるとのお話でした。

 また、自然豊かな園地では、樹木の下部が一面剪定されている園地もあり、理由をうかがうと、「熊やうさぎに食べられるので下の枝を切り落とすためです」とのことで、獣害の現状もうかがうことができました。


■パルシステムとの交流の歴史

 パルシステムと雄勝りんご生産同志会との交流は、1972年の会の発足と共にスタ―トしました。当時高校生だった生産者のお子さんが後を継ぎ、今回の公開確認会で対応してくださるなど、生産者の世代交代にも、長い交流の歴史を感じました。

 1985年に2年の歳月をかけて組合員の寄付で建てられた交流施設「ふるさと村山荘」は、現在もパルシステムの産地交流で活躍をしています。

 現在も、雄勝りんご生産同志会は、2006年に発足した「パルシステム・秋田南部圏食糧と農業推進協議会」(※)のメンバーとしてパルシステムとの交流が続いており、雪国体験ツアー、田植え・山菜取りツアー等新たな交流の形へと発展しています。


■すべてのメンバーのほ場を見学

 今回、監査人は前日に5つのほ場を見学し、7名すべての生産者のほ場を見学させていただきました。各ほ場ではそれぞれの生産者ならではのりんご生産の工夫を感じました。

 産地からのプレゼンテーション及び、ほ場見学後のまとめでは、後継者の問題を心配する声や、資材高騰の影響について、また「パルシステム・秋田南部圏 食と農推進協議会」が結成されてからの交流の変化等について質問が出されました。

 監査人からは「7名という小さいグループながら、規約・台帳等がしっかり管理されていた、今後もよき交流を深めて行きたい」との意見も出されました。

 参加者約90名が、雄勝の豊かな自然と、減農薬でのりんご生産の苦労と素晴らしさを実感した2日間でした。


公開された産地の台帳を確認しながら生産者と話す参加者



【資料】

「パルシステム・秋田南部圏 食と農推進協議会」(※)

参加団体:パルシステム千葉、東京マイコープ、JAこまち、JA秋田ふるさと、雄勝りんご生産同志会、湯沢市、横手市、東成瀬村、パルシステム連合会、(株)ジーピーエス

2002年9月にJA秋田ふるさと、雄勝りんご生産同志会、JAこまちの3者でつくった「秋田南部圏交流協議会」をさらに発展させるものとして2006年6月に設立。これまでの産直交流事業の歴史のうえに、更なる安全で安心な農産物の産直拡大とグリーンツーリズムなど新たな人的交流事業をすすめ、併せて新しい食糧・農業・農村基本法の成立を受け、生産者・消費者が一体となって環境保全型・資源循環型社会の構築をめざし、美しい自然環境の中で、心豊かな生活空間を創造することを目的としています。


<参考>

産地へ行こう「秋田の夏を思いっきり楽しむツアー」を開催しました(2007年8月13日 ニュース)




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