
かかしも一緒に記念撮影 |
パルシステム連合会は、「産地へ行こう。」ツアーを開催し、命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員の交流を深めています。「100万人の食づくり運動」を展開する2008年度は産地へ行こうツアーも、その一環と位置づけ24のツアーを企画しています。
■JAささかみの「産地へ行こう。」ツアー
6月21日(土)、22日(日)には、パルシステムのお米の産地で30年の産直交流の歴史のあるJAささかみ(新潟県阿賀野市)(※)にて「ささかみ草取りツアー」を行いました。組合員とその家族53名、JAささかみの職員、生産者など合わせて158名が参加しました。
5月に組合員が、田植えをした田んぼで草取りを体験し、生産者をはじめ地元のみなさんとの交流と環境保全型農業を実践するささかみの豊かな自然を満喫しました。
■草取りやかかしづくりで生産者と交流

草取りの様子 |
21日、新潟駅ではJAささかみのみなさんが出迎えてくださいました。「草取りをするぞ!」とやる気満々の参加者でしたが、いざ田んぼに着くと、あまり草が生えていませんでした。「田んぼの管理が行き届いているためです。草取りには、土中のガスを抜く効果もあるので、どんどん田んぼの中を歩き回ってください」と、JAささかみの方が教えてくれました。
雑草の種類の説明を聞いて、おとなも子どもも泥んこになりながら草取りを体験しました。
終了後は、さっぱりとした田んぼを前にかかしづくりをしました。新潟大学の学生、新潟総合生協のみなさんも参加し、8班に分かれて、それぞれ思い思いのかかしを作りました。収穫まで、かかしたちが田んぼを見守ってくれることを祈りながら、田んぼを後にしました。
夕食交流会は、地ビールを作っている瓢湖屋敷の杜ブルワリーで行いました。多くの生産者やJAささかみのみなさんが集まってくださり、阿賀野市の天野市長からも温かい歓迎のあいさつをいただきました。
ささかみのお米で作っていただいたおにぎりや地ビールを楽しみながら、米づくりの苦労や楽しさについて、生産者のみなさんと語り合いました。
夕食後には、ホタル鑑賞にでかけました。真っ暗な夜空に、ホタルを何十匹も見つけることができました。サプライズイベントとして、胡弓のコンサートも行われ、胡弓の音色を聞きながらホタルを眺める幻想的なひとときを楽しみました。
■ささかみの豊かな自然と郷土の味を楽しみました
2日目は、4つのグループに分かれてオプション体験をしました。
「生きもの調査」をしたグループは、田んぼの土を採取してイトミミズやユスリカの数を一生懸命数えました。じゅんさい池の近くではカエルやトンボもたくさん捕まえました。
婦人部の方に教えてもらいながら、新潟の郷土料理「笹だんご作り」に挑戦したり、地元の素材を使った「豆腐作り」体験もしました。自由行動のグループは温泉や、散歩を楽しみました。
ツアー最後のイベント、お別れ会では、初の試みとして「フォトコンテスト」を行いました。ツアー中に撮った各自のベストショットが、スクリーンに映される度に歓声があがっていました。
参加者からは、「子どもの経験のため、と思って参加しましたが、大人の私も人々の温かさと自然に癒されました」「ふだん口にしているお米を作っている生産者の苦労を知り、食について考えるきっかけになりました」などの感想をいただきました。

個性的なかかしができました |

地元の素材での豆腐づくりも体験しま
した |
【資料】
(※)パルシステムグループとJAささかみは1978年から都市と農村をつなぐ産直の事業と交流を続けており、2001年には阿賀野市(旧・笹神市)、JAささかみ、パルシステム連合会の3者で「食料と農業に関する推進協議会」を設置しました。環境保全型農業の推進や交流事業、職員研修など産直に関わるさまざまな事業をすすめ、その取り組みは今年で30年になります。
JAささかみでの「産地へ行こう。」企画は、春の「田植え」、初夏の「草取り」、夏の「サマーキャンプ」、秋の「稲刈り」と、年間を通した交流を続けています。
<参考>
「100万人の食づくり運動」キャンペーン
パルシステムの食と農をつなぐ産直
「産地へ行こう。ささかみ田植えツアー」を開催しました(2008年5月28日ニュース)
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