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掲載日:2008年5月1日

再処理工場について学ぶ
「エネルギー・原発問題学習会」を開催しました
パルシステムは4月28日、アカデミー茗台(東京都文京区)にて「エネルギー・原発問題学習会」を開催しました。1月31日および、4月16日に六ヶ所再処理工場の視察を行い、さらに将来のエネルギー問題を考えるべく電気事業連合会と日本原燃(株)から講師をお招きしました。今回は、青森県六ヶ所村で本格稼動を計画している使用済核燃料の再処理工場について、計画を推進する立場からのお話をうかがいました。

■放射線の基礎知識と再処理施設の概要について解説いただきました

学習会の模様(アカデミー茗台)

 学習会には、パルシステムグループの役・職員や組合員など72名が集まりました。

 冒頭、司会を務めたパルシステムの唐笠一雄専務理事は「中・長期的なエネルギー問題を考えた場合、原子力発電の論議は避けて通れません。六ヶ所再処理工場の計画に携わる専門家の考えを知ることで、今後の活動に生かしていきましょう」とあいさつしました。

 講演ではまず、日本原燃(株)安全技術室の宮川俊晴放射線管理部長から「再処理施設の放出放射能の安全性について」お話しいただきました。同氏は始めに、宇宙空間での放射線の存在や放射線研究の歴史について説明された上で、日常生活にも自然放射線が存在することや、食べ物を摂取することでも自然放射線による被ばくがあることなどを解説されました。

 その上で、再処理工場から放出される放射性物質による線量が、これら自然放射線と比較しても低く抑えられていることを指摘し、「食の安全を担うパルシステムが、再処理工場による食品汚染を懸念する気持ちは分かります。しかし、再処理工場から放出される放射性物質による影響は、国際的基準と国の基準をクリアしており、人体や環境に対して安全なレベルになっています」と再処理工場本格稼動への理解を求めました。


■国民的議論への発展は不可欠であるという認識を共有

 続いて、電気事業連合会の原子燃料サイクル事業推進本部の田沼進部長から「使用済燃料の再処理の必要性とその安全性について」の説明がありました。同氏は「日本がエネルギーを安定的に確保するためには、使用済燃料の再処理がぜひとも必要です」と説き、原子力発電の使用済燃料をリサイクルすることの、将来へ向けたエネルギー安定供給をはじめとするメリットを述べられました。

 また、再処理工場の地震への対処については、日本原燃轄ト処理事業部の齋藤英明土木建築部長が、敷地及び周辺地域の活断層調査結果を分析し、国の耐震設計審査指針に適合した耐震対応を説明しました。同氏は「いざというときには建物の中に放射性物質を閉じ込め、外部環境への放射能漏れを防ぐことになっています」と、安全対策について述べられました。

 質疑応答では、「大気と海水中に放出する放射能は危険なのでは」「再処理後に発生する廃棄物の最終処分場の建設が決定していないうちに稼動することに疑問を感じます」「なぜ六ヶ所村を選んだのですか」「地震を起こす断層は大丈夫ですか」「リスクがゼロではないですが…」などの疑問や意見、質問がありました。講師陣はこれらの質問に答えながら、「こういった意見交換等の場を持つことが、再処理をする意義や理由の国民的理解につながるものと思います」と話しました。

 エネルギ−問題については、さまざまな考え方や意見があります。パルシステムでは、今後も各種の学習会を重ね、エネルギー問題、原発問題を考えていきます。



【資料】

パルシステムのエネルギー・原発問題に対する取り組みは下記をご覧ください。

パルシステムはエネルギー・原発問題を考えていきます


<関連記事>

六ヶ所再処理工場稼動中止を求める署名が提出されました(2008年1月30日パルシステムニュース)

六ヶ所再処理工場稼動中止を求める署名の第2次提出を行いました(2008年3月14日パルシステムニュース)




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