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掲載日:2007年8月13日

「第8回 日・韓・中 環境創造型稲作技術国際会議」が開催されました
8月3(金)〜5日(日)、栃木県宇都宮市のホテルフェアシティにて「第8回日・韓・中 環境創造型稲作技術国際会議」及び「第2回日韓生きもの調査交流会」が開催されました。パルシステム連合会も参加する「田んぼの生きもの調査プロジェクト(※)」や、NPO法人 民間稲作研究所など有機農業を推進する組織、環境団体などが主催したもので、日本、韓国、中国の農業関係者が環境創造型農業の技術交流や情報交換をし、東アジアの有機稲作のあり方と可能性を探りました。

会場の様子(ホテルフェアシティ)

「日・韓・中 環境創造型稲作技術国際会議」は、日本、韓国、中国の農業関係者が連携し、環境創造型(有機稲作)を中心に、技術交流と農業政策についての情報交換をする国際会議で、2000年より各国持ち回りで開催されてきました。

 パルシステムでは、食料自給の向上に向けて有機農業を主流にした農業の取り組みと環境保全型農業の実現など、農薬削減に留まらない取り組みをすすめており、昨年度からこの会議に協賛し、参加しています。

 8回目となる今年の国際会議は8月3〜5日まで、有機稲作の発信地のひとつ栃木県で開催されました。日本の、田んぼの生きものの多様性を活かした有機農法による米作り、環境創造型農業への転換を目指す韓国の農業政策など、転換期にある東アジアの稲作関係者が集い、有機農法を中心に未来の農業展望を共有する有意義なものとなりました。

■第8回日・韓・中 環境創造型稲作技術国際会議

 8月3日(金)の「現地視察」では、パルシステム関係の参加者約50名は、水田生物の多様性を育む有機稲作を実践しているNPO法人民間稲作研究所のほ場見学と、地域循環型農業を目的に堆肥製造をする(有)ドンカメの現地視察をしました。民間稲作研究所のほ場視察では、他のほ場と比較して、一目瞭然の見事な稲の生育ぶりに、参加者は驚きを隠せずにいました。

 その後、ゴミを堆肥に転換し農産物として循環させるシステムを実践している(有)ドンカメを視察しました。芳賀町の生ゴミと鶏糞・牛糞含めて年間2700トンの回収を行い、年間1250トンの堆肥生産を実践しているとの事です。

 8月4日(土)の「技術会議」では、今回の主催団体であるNPO法人民間稲作研究所の稲葉光國氏から「日本における環境創造型水田農業の技術問題と環境再生運動」と題しての講演を皮切りに、韓国、中国の農業関係者から、それぞれ有機稲作技術を基にした環境再生テーマの講演及び実践報告がありました。

その後、湿地及び水田の農業環境戦略テーマとして3名の方々の講演がありました。講演では、有機農業と生物多様性の関連性、ラムサール条約の定義と有機水田稲作との共通性などが分かりやすく話されました。同日の午後には分科会として日韓中の水田農業と湿地環境をテーマに報告がされました。農と自然の研究所・宇根豊氏から語られた「農民が作るのは環境です」という言葉が印象的でした。

 同会議でも、昨年から「田んぼの生きもの調査」が行われ、今年も会議に引き続き、8月5日「第2回 日韓生きもの調査交流会」が開催されました。


※「第2回 日韓生きもの調査交流会」について詳しくはこちらをご覧下さい。

「第2回 日韓生きもの調査交流会」(2007年8月8日パルシステムニュース)



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