「もったいない」で
廃棄を減らす
日本の食品ロスの量は、事業者と一般家庭から排出される量を合わせると年間約472万t[1]。世界的にも多い量です。パルシステムは、生協の仕組みを活かした食品ロスの削減に取り組んでいます。
生協の宅配は、注文を受けてから1週間で商品を調達するため、食品の売れ残りによるロスを抑制することが可能となります。このメリットを活かしつつ、パルシステムは独自にメーカーや産地、組合員とともに、さらに無駄の少ない消費サイクルの可能性を追求しています。
注文後の調達であっても、製造過程での端材や予備の在庫等は発生してしまうため、パルシステムは商品開発やフードバンクへの提供などで食品ロスの削減に取り組んでいます。それでも出てしまうのが不可食部分を含む食品廃棄物です。パルシステムは、これを飼料や堆肥に活用し、最終処分量を全体の1.22%まで削減しています。
本来は捨てられていたものでも、目線を変えれば新たな商品に。家庭での調理の手間を省いたり、新しいおいしさに気づいたりしながら、食品ロスを減らしています。
さつまいもはふぞろいになりやすく、収穫した約20~40%は規格外品に。大きく育ち過ぎてしまったものを使用しています。
週5日の配達サイクルに合わないものや、年末年始などの配達がない期間に生まれる余剰卵を活用しています。
冷凍ブロッコリーは茎の大部分が端材とされ、1株当たり約45%が廃棄に。茎を長めにカットすることで、廃棄率を約25%まで減らしています。
パルシステムオリジナルの豆腐商品の製造時に出たおからが原料。副産物も余すところなく使用しています。
インターネットショップでは、賞味期限の短いものや、リニューアル前の在庫処分品などをお得な価格で提供[3]。食品705品、生活用品485品、総点数152万点以上[4]が年間で利用され、食品ロスや廃棄物の削減につながっています。
Topic
パルシステムでは、食材管理アプリやレシピ、
毎年のキャンペーンなどを通し、食材との向き合いかたを紹介。 家庭できるサステナブルアクションの一歩目をサポートしています。注文した食材のほか、家庭にある食材の種類や量、期限などをリスト化して管理するアプリ。二重購入の防止や、リストに残った食材を組み合わせたレシピ提案など、食材の使いきりに役立ちます。