「のびのび育てる」を いちばん大事に
#いのちを「いただきます」 #動物をすこやかに育てる
私たちの食と
いのちの営みは
切り離せないもの。
動物たちのすこやかさは
産地の思いや工夫で
育まれています。
その思いを知るだけで
「えらぶ」が変わるはず。
ふかふかベッドが
お気に入り
#ポークランドグループ(秋田県)
#豚は穴掘りが大好き
秋田県鹿角郡小坂町にある、ポークランドグループ。豚が本来もつ習性を尊重し、ストレスの少ない環境で健康に育てることを、長年大切にしている産地です。
広々とした豚舎の床に敷き詰められているのは、もみ殻やおがくずなどのふかふかな発酵床「バイオベッド」。豚舎では、豚たちがバイオベッドを掘り返したり、元気に駆け回ったりと、いきいきと過ごしています。
この飼育方法にたどり着いたのは、代表の豊下勝彦さんがイギリスで、自然の中に放牧された豚の姿に感動したことからでした。しかし日本では、降雪や伝染病の課題があり断念。そこで挑戦したのが、屋内型放牧だったのです。
「やっぱり自然に近い育て方はいいですね。豚が気持ちよさそうだ」と、豊下勝彦さんは話します。めざしているのは、食べられるその日まで豚を大切にする、「いのちを育てる農場」です。
動物たちが快適に過ごせる自然に近い環境を、できるだけととのえること。日々いのちと向き合う生産者の思いを知ることは、その取り組みを後押しすることにつながります。
Watch & Learn
ちょっとフカボリ
ポークランドの豚舎、どんなところ?
牛を牛らしく
育てるために
#宮北牧場(北海道)
#放牧でのびのびと
北海道北広島市にある宮北牧場は、半世紀以上にわたりアンガス牛を手がけている、歴史ある牧場です。森に囲まれた広い牧草地では、牛たちがのんびりと草を食んでいます。
もともと、子牛を育てて肥育農家に出荷する繁殖農家だった宮北輝さん。2003年にパルシステムと出会い、その先の食べる人の存在を意識したことを機に、肥育農家の道へと舵を切りました。
そこから始まった、『コア・フード牛』への挑戦。子牛の時期を中心に、夏の間は屋外の放牧地で育て、繁殖も自然に任せます。霜降り肉にするために、牛舎で高カロリーの穀物飼料を与えて太らせる一般的な肉牛の飼育とは、真逆のやり方です。
「効率よりも、牛の健康がいちばん」と宮北さんは言い、本来草食である牛たちが牧草を食べ、子育てをしながら成長するのを、ゆっくりと見守ります。それは決して容易なことではなく、一頭一頭つぶさに体調を管理してこそ。
年々、畜産農家は減少しています。それでも、牛本来のあり方を優先した飼育を実現できているのは、先代が開拓した土地を守りつないでいきたいという思いと、買い支えてくれる人がいるからです。
強い信念をもち、手間をかけ、ていねいに牛を育てる生産者。その思いに共感し、食べることで応援する組合員。その思いと応援をつなげていくことも、産直の役割です。
元気に育て、
ひよこたち!
#おひさまぽかぽか(栃木県)
#歩いて食べて健康に
『コア・フード平飼いたまご』の産地のひとつ、有限会社おひさまぽかぽか。のどかな水田に囲まれた農場内の小屋では、ついこの間生まれたばかりのひよこが、ピヨピヨと歩き回っています。
鶏が卵を生み始めるのは140~150日齢から。120日齢ほどまで育ったひなを迎え入れ、飼育する産地も多くあります。しかし農場主の高田和彦さんは、時間を惜しまず「1日齢」から育てています。
小屋にのびのびと歩き回れるスペースを作り、ストレスが少ない環境で、ひよこのうちからからだを鍛えさせます。こだわりの飼料でおなかの調子も整え、しっかりと健康の土台づくり。
大きくなった鶏たちは、自然の光と風が入る鶏舎へ。もみ殻が敷かれた土の上を走り回り、運動のために置かれた台にわさわさと飛び乗って、自由気ままに過ごします。
高田さんは、育て方への思いを「鶏は決して人間のために卵を生んでいない。だからこそ、鶏にとっていかに快適な環境を整えるか、鶏の健康のために何ができるかということ」と話します。
「お互いに相手のことをよく考えること。鶏のこと、食べる人のこと、みんなつながっているのだから」(高田さん)。いのちの重みと向き合う作り手の言葉に耳を傾け、育てる側、食べる側にできることを考え続けていきます。
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