遠い国でも 顔が見える、声が届く
#国際産直 #海を越えてつながる
海を越えた先にも
つながっている
人たちがいます。
安心と、地域の笑顔を
手渡しし合いながら
めざそう、やさしい、
うれしい未来。
みんなで
笑顔になるバナナ
#オルタートレード・フィリピン社(ATPI)
#民衆交易
パルシステムの国際産直の始まりの地は、大小7,000以上の島からなる国、フィリピンです。4つの島に点在する産地で『エコ・バナナ(バランゴン)』が、そして中部に位置するネグロス島で『マスコバド糖』の原料となるサトウキビが栽培されています。
きっかけは、1980年代の世界的な砂糖の価格暴落。砂糖が主要産業だったネグロス島では、深刻な飢餓に陥りました。それを救うため始まったのが、マスコバド糖(黒砂糖)、そしてバナナによる「民衆交易」でした。
そのころ日本では、輸入バナナの約8割がフィリピン産でしたが、現地での大規模農業による環境汚染や、労働者の人権問題に対する懸念の声が上がっていました。「安定した収入を得て自立したい」「安心できるバナナがほしい」。生産者と組合員の思いが合致し、1990年にバナナの取り引きが始まったのです。
しかし、ずっと「支援をする、される」の関係のままでは、産地の本当の発展にはつながりません。生産者が持続的に収入を得ること、栽培技術を向上させ生産が安定すること。自立の循環を生むことをめざしています。
日本でこうした民衆交易を手がけ、パルシステムと協働する(株)オルター・トレード・ジャパンのフィリピンの現地法人である、オルタートレード・フィリピン社。組合員が現地を訪れる「公開確認会」を行いながら、モノだけではなく人との交流も深めています。
安定した収入を得て、「子どもたちを学校に通わせられるようになったんだ」と笑顔で話す生産者も。産直の取り組みは、海の向こうの地域の豊かな未来も育んでいきます。
代々続く「粗放養殖」
えびもプリッと健康に
#オルター・トレード・インドネシア社(ATINA)
#エコシュリンプの「エコ」って?
えびの養殖が盛んなインドネシア。パルシステムの『エコシュリンプ』は、環境に配慮した「粗放養殖」で育てられ、現地法人のオルター・トレード・インドネシア社が原料集荷・製造・輸出を行っています。
高度経済成長期、日本でのえびの需要が高まり、東南アジアでは効率重視の養殖が拡大。しかし、せまい池にえびを密集させ、人工飼料や抗生物質を使い、池を広げるためにマングローブ林を伐採。環境への影響は大きなものでした。
そんななか(株)オルター・トレード・ジャパンが、自然を生かした「粗放養殖」を行う生産者たちと出会い、『エコシュリンプ』が生まれます。持続可能な生産と、安心できるえびを求める消費者の思いが背景にありました。
「粗放養殖」は、池の中のえびの密度を減らし、のびのびと育てます。エサは池に生息するプランクトンや水草など。自然を生かしながらも、人の手で水質や水草の管理を行い、えびがすみやすい池の環境を育んでいます。
「土地は子孫からの預かりもの」と、生産者は語ります。養殖池の周辺にマングローブを植樹する活動や、地域づくり基金などを活用したごみ回収の仕組みづくりといった、自然豊かな土地を未来の世代へと引き継ぐための取り組みも広がっています。
産直でつながった私たちの「おいしい」の声は、こうした生産にとどまらない活動を後押しし、彼らの自信にもなっていきます。「食べる」の先に、インドネシアの大自然、そこで営まれる生産者のくらしがあります。
海の向こうから届く
「特別」なキウイ
#ゼスプリ社(ニュージーランド)
#日本初!有機キウイ
日本の季節が春になるころ、南半球に位置するニュージーランドには秋が訪れ、ちょうどキウイの収穫が始まります。ニュージーランドでキウイの生産・販売を行うゼスプリ社から届くのは、希少な有機栽培のキウイです。
2000年代初め、パルシステムが安全・安心なキウイを求めて調査をしていたころ、日本ではまだ海外産の有機キウイは流通していませんでした。農業大国ニュージーランドでも、有機の生産者はごくわずかです。
それは病虫害の対処がむずかしく、手間ひまもかかるため。それでも生産者は「環境も、作り手の健康も守り、食べる人もうれしい」と信念を貫き、2005年からパルシステムと取り引きをスタート。日本で流通する有機キウイの先駆けとなりました。
生産者たちは毎日、畑をよく観察し、愛情を込めて手入れをしています。とくに有機栽培において大切なのは土づくり。経験に頼るだけでなく、土壌分析のデータをとり、農園の状態をこまやかに確認します。
組合員がニュージーランドの畑を訪れる「公開確認会」も大切にしています。多様な生きものがすむふかふかの土や、害虫や海風からキウイを守る防風林。豊かな自然や生産者の栽培への思いを、肌で感じられる貴重な機会です。
日本に出荷する有機キウイは、ニュージーランド国内でもトップランクに位置づけられています。生産者たちが誇りをもって取り組む有機栽培。「産直」は、その思いに共感する組合員と生産者をつなぐ架け橋です。
Eat & Support
食べるとイイコト
『NZ産有機グリーンキウイ』
化学合成農薬を使わない栽培で、土の栄養をじっくりと吸収して育ちました。さわやかな酸味と、ジューシーな果肉が自慢です。
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