Sanchoku Action

国内でまかなえる畜産に変える

日々の食卓に並ぶお肉。国産の割合は、肉類全体で53%ですが、飼料自給率は27%と低いため、家畜に与える飼料まで含めると自給率は8%まで下がります(2016年度概算)。表示は「国産」でも、多くの畜産物は飼料の大半を輸入に頼っているのが現状。その輸入飼料の価格は不安定な状態が続き、畜産農家の経営に大きな影響を与えています。

こうした状況を変えるため、パルシステムが産地とともに、とくに力を入れているのが「飼料米」の導入です。休耕田などを活用して飼料米を育てる米農家と、その飼料米で家畜を育てる畜産農家が協力。こうした「耕畜連携」により、農業の活性化や、自給力の向上に貢献しているのです。2007年に豚肉産地で飼料に配合を開始して以来、鶏肉や牛肉、卵産地へと取り組みは少しずつ拡大。2016年度に使った飼料米は6,091トンにのぼります。

また、産地では、地域の食品工場などから出るじゃがいもかすやおからなど、食品副産物の活用も進めており『コア・フード牛』の産直産地では、国産飼料100%を実現しています。

日本における畜産品の食料自給率
出典:平成28年度概算 農林水産省「食料自給率の推移」より作成