Sanchoku Action

環境にやさしい農業を広げる

農薬に頼らずに作物を育てることは、簡単なことではありません。草取りなどの手間がかかり、病気や害虫の被害にあうリスクも高く、作物の形や大きさにもばらつきが出てきます。だからこそ「環境にやさしい農業」に取り組んでいくためには、食べる人と作る人、お互いの理解が必要不可欠です。

そこでパルシステムでは1998年に、生産者と消費者がいっしょになって「農薬削減プログラム」を策定。独自に農薬のリスクを評価し、使わない農薬や使用回数などを定めた「エコ・チャレンジ」「コア・フード」という基準も設けて運用しています。また、産直産地の有機JAS認証取得面積をすべて合わせると、じつに全国の有機JAS認証産地面積の17.9%にあたります(2016年4月)。

さらに産直産地では、堆肥や有機質肥料を積極的に使うことで、資源の循環にも貢献。一軒の農家だけでなく、産地全体が一体となって継続的に取り組んでいる点が評価され、農林水産省が主催する「環境保全型農業推進コンクール」などで数々の賞を受賞しています。

産直産地のひとつ、置戸モグラ会(北海道)での『コア・フード玉ねぎ」の草とりのようす。除草剤を使わず、手作業で行います