パルシステムごはん部

ごはんづくりのNEW問答No.35

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2026.7.30

「食べたいものを聞くと『何でもいい』と答えるわりに、『じゃあシチューで』と決めると『それは好きじゃない』と拒む夫。何でもいいんじゃなかったの? とモヤモヤ。結局二択のメニューを考えて選んでもらっていますが、これでいいのでしょうか」(Nさん 40代)

A -anser-

「何でもいい」を翻訳すると、きっとそれは「思いつかない」なのです

今回の回答者
料理家 今井真実さん

在庫管理に段取り……
献立は小さな采配の積み重ね

相談者さんのお気持ち、分かります……! これは本当に多くの家庭で起きている「何でもいい問題」ですよね。しかもやっかいなのは、「本当に何でもいい」わけではないことです。「じゃあ言ってよ!」と思いますし、献立を一から考える大変さを、夫さんはあまり理解していないのかもしれません。

クリームシチューひとつにしても、こちらは冷蔵庫の中を見て、牛乳が残っていたなとか、玉ねぎをそろそろ使わなきゃとか、いろんなことを考えながら「今夜はシチューにしよう」と決めています。だから、簡単に「それは違う」と言われると、何だかどっと疲れたような気持ちになりますよね。

夫さんの「何でもいい」は、「自分では思いつかないけれど、食べたくないものは避けたい」という気持ちなのだと思います。その点、相談者さんが編み出した「二択から選んでもらう」という方法は、とても上手だと思いました。

人は、ゼロから考えるのは意外と疲れるものですし、毎日質問されるのも時に面倒に思うかもしれません。しかし「シチューと豚しゃぶ、どっちがいい?」などと、選択肢があると、不思議と決めやすくなりますし、自分で選んだ気持ちになるので不満も出にくい。相談者さんはきっと、夫さんの性格をよく知っているからこそ、この方法にたどり着いたのでしょうね。

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自分の「食べたい」も優先して

それでも、Nさんだけが毎日ずっと献立を考えるのは大変です。ときには、「私が食べたいものを作る日!」と決めてしまってもいいと思います。もしそこで「それは嫌だな」と言われたら、「じゃあ代わりに何がいい?」と、今度は夫さんに提案してもらいましょう。

毎日のごはんって、愛情だけでなく、段取りや在庫管理、体調や翌日の予定まで含めた、小さな采配の積み重ねなんですよね。だから、「何でもいい」というひと言に、モヤモヤしてしまうのは当然のことだと思います。

でも、相談者さんはただ腹を立てているわけではなく、「せっかくなら、お互い気持ちよく、おいしく食べたい」と考えていますよね。その優しさがあるからこそ、ちゃんと工夫して向き合っているのだと思いました。

今回の回答者
料理家
今井真実(いまい・まみ)さん

料理家。兵庫県神戸市生まれ。簡単なのに新鮮、身近な食材なのに発見がある日常のごはんのレシピにもファンが多い。著書に『だいじょうぶレシピ 料理はこれだけ覚えておけばいい』(家の光協会)、『今井真実のときめく梅しごと』(左右社)ほか。

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