パルシステムごはん部

ごはんづくりのNEW問答No.31

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2026.3.16

「夫がたまーに作ってくれるごはんがおいしくありません。子どもたちもいやがります。お世辞でもおいしい!と言えたらよいのですが……。どうしたらよいですか?」(Tさん 40代)

A -anser-

心をやわらかくして教えたら
きっと自分にも徳が来る

今回の回答者
料理研究家 小林まさるさん

言い方ひとつで、作る人の気持ちも変わる

なんぼ夫婦って言ってもね、「おいしくない」なんて言ったら角が立つよね。かと言ってお世辞を言って誤魔化してもしょうがない。

でもたとえば、いつも料理をしているあなたが病気で倒れたとする。そしたら今度は、夫が毎日台所に立たなきゃいけなくなるかもしれない。そのときに夫や子どもがいっつもおいしくないものを食べることになる、そんなのかわいそうじゃないか。

そう思って、まずは「こうやって作ったらどうかな」ってアドバイスするのがいいんじゃないかな。子どもにも「お父さん本当は上手なんだよ」とか「これから上手になっていくんだよ」ってポジティブな言葉をかけてさ。

作る人をその気にさせて、うまいこと料理を上手にできるように持っていくのが利口ってもんだよ。そのうち普段の料理も半分作ってもらえるようになったら、自分も楽になるじゃない。

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大事なのは小さな工夫と謙虚な心

アドバイスをするにしても、言い方ひとつで全然違ってくるからさ。こうしろああしろ、なんて命令じゃなくて、「こうした方が自分はおいしいと思うよ」って、あくまで提案としてやんわり伝えるのがコツだね。

俺だって家族の料理に「俺の口には合わないわ」って言うことはあるよ。でもね、その後に必ず「塩を足したらもっと美味いんじゃないか」って具体的に話すようにするね。

でも一番大事なのは、最後はそのアドバイスを相手が受け入れても、くれなくてもいい、って思うこと。料理は自分で作るもんだからね。そういう謙虚な心を持っておかないと。

相手への優しさと、ちょっとした伝え方の工夫。それがあれば、一朝一夕にはいかなくても、年月をかけて必ず上手くいくようになるさ。

今回の回答者
料理研究家
小林まさる(こばやし・まさる)さん

1933年生まれ。終戦後15歳で樺太から北海道に引き揚げる。定年後、義娘の料理研究家・小林まさみの調理アシスタントとなり、75歳で料理家としてデビューし、テレビや雑誌に多数出演。著書に『人生は、棚からぼたもち!―86歳・料理研究家の老後を楽しく味わう30のコツ』(東洋経済新報社)、『92歳、小林まさるの脳トレスープ』(Gakken)など。

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