ごはんづくりのNEW問答No.12
「夏のトマトやズッキーニなど、旬の野菜はついつい注文したくなります。でも、暑くてキッチンに立ちたくないからまた明日、その次の日もまた明日、なんて思っているうちにだめにしてしまいます。」(Yさん 40代)
夏はラクチン野菜たちがそろい踏み
今回の回答者
料理家 田内しょうこさん
皮むき要らず&加熱も最小限でOK
暑い夏が来ましたね。ただでさえ暑いのに、キッチンはさらに暑い! なかなかやる気になれずに野菜を持て余してしまった、という状況もよくよく理解できます。
野菜をだめにすると落ち込みますよね。わたしは個人的には、寒い季節の葉物野菜や、皮が面倒な里芋が苦手です。寒いのに冷たい水で洗うのか……と、かなりやる気が削がれます。
でも、夏の暑さの中で野菜にさわるのは大好き! 夏野菜は一年の野菜のなかでも、とびきり扱いやすいんです。
まず、夏野菜は皮をむかなくてよいものがほとんど。へたや種を取るだけなので、秋冬野菜に比べると圧倒的に手間いらず。そもそも生で食べられるものも多く、加熱も最小限でOKです。
焼きびたしと
レンチン煮込みでのりきれる
加熱も簡単。なすでもズッキーニでも焼くだけでおいしく、それを焼きびたしにするのも楽しみな夏の味です。
ラタトゥイユやカレーなど煮込みもおいしい! 暑いときには煮込みだって電子レンジで作ってしまいます。
あっという間にしゅーっと小さくなってしまうので、食べ盛りの男子がいるわが家では、なすやピーマンも1袋すぐに食べ切ってしまい、作り置きにもならずさびしいくらいです(笑)。
この煮込みをアレンジするのも、わが家の夏の定番。鶏もも肉を入れたり、酢でコクを出したり、とうもろこしで食感を加えたり、『便利つゆ』と合わせてそうめんのつけダレにも。煮汁がおいしいので、パスタやごはんにのせるのもおすすめです。
夏野菜は、シンプルに焼いて『便利つゆ』に浸けるか、オリーブオイルをかけて煮るか。その2つで夏はおいしくのりきれますよ!
夏野菜と鶏肉のラタトゥイユ風
へたを落として適当な大きさに切ったなす、ズッキーニ、ピーマン、トマトなど夏野菜と塩・こしょうした鶏肉に、オリーブオイルをまわしかけてラップをし、電子レンジでチン。しばらく寝かせておけばでき上がり。