平和活動

平和なくらしを
守り続ける

世界では今も多くの地域で争いが続き、人々のくらしを脅かしています。それは、戦争の歴史をもつ日本にとって、遠い国の話ではありません。パルシステムは、いのちある日々が続くために、平和を呼びかけています。

当たり前の日々のために

好きなものを食べたり、趣味を楽しんだり、大切な人と時間を過ごしたり。そんな当たり前な日々の「くらし」は、「いのち」が尊重される平和な社会のもとに成り立っています。

パルシステムは、生活協同組合として「くらし」を守るために、また「いのち」に関わる食の事業者として、学び、伝え、声を上げるピースアクションに取り組んでいます。

「わかりあう」心を広げる

パルシステムは、2030年までに取り組む課題として「パルシステム2030ビジョン」を掲げています。その土台に位置付けているのが平和であり、「わかりあう」ことです。誰もが大切にされる、共生と平和な社会の実現をめざしています。

パルシステム2030ビジョンは、次の5つのテーマで構成されています。1. たべる(食)、2. つくる(農・産直)、3. ささえあう(福祉・たすけあい)、4. きりかえる(環境)、5. わかりあう(平和)
戦跡や基地を憲法から考えるオキナワ

戦跡や基地を憲法から考えるオキナワ

日生協によって開催される「ピースアクションinオキナワ」[1]に参加。日本唯一の地上戦が行われた沖縄の戦跡を訪れ、 現在も抱える問題を学び「平和」を考えます。パルシステムの平和・地域活動委員会による独自の沖縄視察も実施。憲法から考える学習会なども開催しています。

核のない世界に向けてヒロシマ・ナガサキ

核のない世界に向けてヒロシマ・ナガサキ

原子爆弾の被害を受けた広島県や長崎県をめぐる「ピースアクションinヒロシマ」[2]・「ピースアクションinナガサキ」[3]に参加。被ばくの体験談をとおし、核兵器廃絶と平和の大切さを伝えています。2024年度はグループ全体で53組の組合員が参加しました。

  • 1.日本生活協同組合連合会、沖縄県生活協同組合連合会共催
  • 2.日本生活協同組合連合会、広島県生活協同組合連合会共催
  • 3.日本生活協同組合連合会、長崎県生活協同組合連合会共催

「戦争」を学び、
「平和」を伝える

パルシステムのカタログ『コトコト』・『Kinari』の表紙では、毎年8月に「平和」をテーマにした記事を掲載し、WEBメディア『KOKOCARA』と連動して発信をしています。活動者のインタビューなどを通じ、さまざまな観点から平和の尊さを伝えます。

「地政学」で世界の平和と多様性を学ぶ(田中孝幸さん)

『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』の著者・田中孝幸氏を講師に招き、子どもたちに向けたオンライン授業を開講。地政学を通じ、子どもたちと「平和」を考える。

子どもたちの未来が「平和で優しい世界」であるために(坂本美雨さん)

パレスチナ問題に関する積極的な情報発信や、デモへの参加など、「平和」を訴えるミュージシャン・坂本美雨さんのインタビューを掲載。平和活動に取り組む理由をひも解く。

被ばく経験を音楽とともに伝える(ナターシャ・グジーさん)

チョルノービリ(チェルノブイリ)原発事故で被ばくしたウクライナ出身の音楽家ナターシャ・グジーさんのインタビューを掲載。音楽を通じて「平和の積み重ね」を伝える。

被ばくの語り部だった亡き祖母から受け継いだ思い(富永幸葵さん)

被ばく体験の語り部だった祖母の思いを受け継ぎ、ダンサーとして活動する富永幸葵(ゆうき)さんのインタビューを掲載。「平和」を伝えることの大切さについて思いをうかがう。

核の問題も気候危機もつながっている(奥野華子さん)

10代のころから核兵器廃絶や気候危機など、「平和」を求めるアクションを行う奥野華子さんのインタビューを掲載。平和活動に取り組むようになった背景や、思いを語る。

日本に戻って50余年。今、沖縄の声を聞く

沖縄県が日本本土に復帰して50余年。もずくや海ぶどうなどの産直産地として交流が続く恩納村の生産者に、戦争の過去や傷跡、「平和」な未来についての思いをうかがう。

くらしを取り戻すために。ウクライナ避難民の今を緊急レポート

ウクライナへの軍事侵攻が始まって2カ月半が経った当時、「公益社団法人ピースボート災害支援センター」の上島安裕氏による緊急レポートを掲載。人道支援の呼びかけや、支援状況を発信。

今、核兵器廃絶への願いを、ともに。私たちにできること

オンラインイベント「平和・核廃絶に向けたフォーラム」のレポート。国内外で活躍する登壇者が語る、平和・核廃絶運動の現状と課題、未来についてのメッセージを掲載。

命と、平和を継いでいくためにできること。(さだまさしさん)

長崎県を故郷にもち、音楽活動に限らず「平和」についてメッセージを発信してきた歌手・さだまさしさんのインタビューを掲載。「平和」のためにできることについてうかがう。

平和は「つくる」もの。平和活動を続ける理由(東ちづるさん)

ドラマやバラエティー番組などで活躍するかたわら、ライフワークとして平和活動やボランティアに取り組む俳優・東ちづるさんのインタビュー。幅広い活動の原点に迫る。

人道支援で
「いのち」をつなぐ

ロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナ問題に対し、パルシステムは抗議声明を発表。組合員に呼びかけを行い、医療や食糧の支援に取り組む活動団体に向けた募金・カンパ活動を行っています。

ウクライナ人道危機緊急募金

ウクライナ人道危機
緊急募金

2022年の「ウクライナ人道危機緊急募金」では14万8,782人から募金が寄せられました。6つの人道支援団体に寄付・贈呈し、医療や食糧の支援に活用されます。

Topic

商品利用で支える

パルシステムでは、パレスチナ産のオリーブオイルを使用した商品を定期的に取り扱っています。パレスチナにとって、オリーブ栽培は主要な産業。商品の注文が、現地の人々の支援につながっています。

パレスチナ産のオリーブオイル生産者

取り扱い商品

「パレスチナ オリーブオイルせっけん」と「パレスチナのエキストラバージンオリーブオイル」[4]を『フェアトレードショップ(インターネット限定)』で取り扱っています[5]

  • 4.乾物屋さん(別チラシ)での取り扱いもあり
  • 5.2025年9月現在
『フェアトレードショップ』で取り扱う「パレスチナ オリーブオイルせっけん」と「パレスチナのエキストラバージンオリーブオイル」

地域での
ピースアクション

パルシステムは、地域ごとにも独自開催のイベントや企画を通じて平和活動に取り組み、「わかりあう」ためのきっかけづくりを行っています。

パルシステム東京

Night Peace Cafe

「何気ない日常に新しい気づきが芽生える」をテーマに平日の夜に軽食付きセミナーを開催。世界情勢学習会、多文化共生まち歩きなどを通じて社会問題を身近に感じる機会としている。
パルシステム東京

憲法カフェ

弁護士を講師に招き、憲法についての講演会を開催。カフェのような雰囲気のなか、紙芝居やかるたなどを取り入れたわかりやすい講演を通じ、憲法への理解を広めている。
パルシステム神奈川

ミニ・ハートカフェ

遠い国の異文化に触れるイベントを開催。人道支援に取り組む団体による展示、物販、ワークショップなどを通じ、国際交流の機会を設けている。
パルシステム神奈川

「戦争を知りジブンゴトにしてみよう」交流会

戦後80年企画として、核兵器廃絶のためにアクションを起こしている3名をプレゼンターに開催。参加者とのグループワークを通じて「平和」を考える。
パルシステム千葉

平和っていいね ~親子で調理&絵本『へいわとせんそう』~

絵本『へいわとせんそう』の読み聞かせや、すいとんの調理・試食を体験する親子参加型企画。「平和」や日々の小さな幸せについて親子で考える機会を提供。
パルシステム埼玉

ピースウィーク

組合員活動施設「ぱる★てらす」にて、映画上映会や被ばく者の講演会、憲法学習会、「原爆の図」複製パネルの展示会を開催。「平和」の大切さを伝え、学ぶ機会を設ける。
パルシステム茨城 栃木

被爆ピアノ演奏会と原爆パネル展示会

爆心地近くの民家で被爆した「被爆ピアノ」の演奏会と、「原爆パネル」の展示をショッピングセンター内で開催。その音色とともに組合員内外に広く平和を伝える。
パルシステム群馬

少年少女ヒロシマの旅

組合員カンパのもと、小・中学生を対象とした広島ツアーを開催。資料館見学や、戦跡めぐり、講話などを通じ、戦争の歴史と、「平和」の大切さを学ぶ機会を設ける。
パルシステム静岡

静岡で戦争があったの?

「静岡平和資料センター」の田中明充氏の講演会を開催。静岡空襲の体験談や、戦争にまつわる資料を通じ、戦争の歴史を次世代に伝える。