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パルシステム生まれた理念の再認識

パルシステム生産者・消費者協議会(パルシステム生消協、165団体)は3月3日(木)、東京・千代田区の日経ホールで通常総会を開催しました。会場には、産地の生産者や生協組合員などが集まり、2015年度(12月期)報告と16年度方針・予算案などが承認されました。

開会であいさつした大津清次代表幹事は「世の中を変える思いや自分たちの向かう方向、産地ビジョン作りを課題に生協と組合員とともに再認識することが私たちのエンジンになるでしょう。産直の強さと共感性がパルシステムの強みです。1+1が 10にもなるこの共感性をより強めていきましょう」と呼びかけました。

総会のようす

「産直連続講座」の継続や産地ビジョン会議を組織

総会では、2015年度の報告と2016年度活動方針の2議案が、賛成多数で承認されました。2015年度は、「産直連続講座」を9会員生協で28回開催し、組合員を中心に561名へ産直産地の取り組みを伝えました。今後の10年を見据える「産地ビジョン」作りを呼びかけ、産地全体で取り組めるよう、内容やガイドラインを整理する産地会議を組織しました。

活動方針は会員産地の「産地ビジョン」取りまとめの冊子を作成、農業情勢や労働力不足への対応について学ぶ機会を創出する、などが盛り込まれました。

フォーラムでは「農福連携による地域づくり」講演

総会後に開催されたフォーラムでは愛媛県からパーソナルアシスタント青空代表の佐伯康人さんによる講演が行われました。独学で農業を学び、無農薬・無肥料栽培を成功させた「奇跡のりんご」で有名な木村秋則さんらの指導とともに自然栽培、自然農法に取り組みながら耕作放棄地の復興活動と障がい者雇用に取り組んでいます。

佐伯さんは自然栽培を通した持続可能な農業で地域コミュニティの再生をめざしています。障がいのあるなしに関わらず地域に笑顔がでてくるみんながいきいきとくらしていける心豊かな社会づくりへの抱負を話しました。

障がい者の賃金について日本での平均月給は3千円という厳しい現実のところ現在は1万3千円~6万円まで支払うことが可能になったそうです。佐伯さんは「ゆくゆくは10万円、理想は納税者になるところをめざしています」と述べました。自身も障がいをもつ三つ子の父親である佐伯さんは農業を通して今まで「支えられる福祉」から「支える福祉」を広めてゆきたいと語りました。

以上

パーソナルアシスタント青空代表 佐伯康人さん