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養殖用の新網購入補助金を贈呈

パルシステム連合会は2009年、沖縄県・恩納村と恩納村漁業協同組合、もずくメーカーの(株)井ゲタ竹内とともに「恩納村美(ちゅ)ら海産直協議会」を設立しました。もずくを中心とした産直活動を通じて、恩納村漁協がすすめている環境保全活動に一緒に取り組んでいます。また、組合員がサンゴの苗づくり体験や生産者との交流などが行える恩納村漁協との産地交流も実施しています。

交流会には、恩納村漁協の生産者、職員のほか、井ゲタ竹内、パルシステムグループの役職員が参加して開催されました。開会前には、恩納村漁協の山城正己組合長へ協議会の事務局長を務める当会渋澤温之常務執行役員より、組合員のみなさんによるもずく商品利用代金の一部を積み立てるなどした、養殖用の新網購入補助金の贈呈式が行われました。新網を導入することで「もずく収穫時の異物混入を大きく減らすことにつながり、生産意欲の向上につながります」と、山城組合長は感謝を述べました。

協議会設立以降、パルシステムでは組合員のみなさんへポイントカンパを呼びかけているほか、商品利用に応じて一定の金額を出し合い、サンゴの植え付け活動などに取り組んでいます。協議会では2010年度から植え付けに取り組み、2015年9月時点で7,300本になっています。2013年には植え付けされたサンゴが初めて産卵し、その後毎年確認されています。

恩納村漁協の山城組合長(右)へ贈呈

沖縄の財産「美しい海」を守り育てる

この日は井ゲタ竹内から、首都圏ではパルシステムだけで流通している恩納もずくの特長について説明がありました。全国で流通しているもずくの9割以上を占める太もずくの「歯ごたえ」と、糸もずくの「ぬめり」を併せ持つ恩納もずくは、沖縄県全体でもわずか1%程度と少量しか生産できません。市販のもずく商品との価格差は、考え方(こだわり)の差として、パルシステムのPB商品「恩納もずく」をアピールしました。

恩納村漁協ではサンゴの森づくりをしながら、すぐそばで養殖を行うなど、漁業活動が生態系の一部となるよう挑戦を続けています。山城組合長は「観光地である沖縄の財産は美しい海です。サンゴ植え付けによって海水の透明度が増し、光合成が進むためもずくの生育にもよい影響を与えていると感じます。今後はさらに生産者の教育に力を注ぎつつ、海の生物多様性に貢献しながら“見(魅)せる”漁業をめざしていきます」と語りました。

会の最後にはサンゴの植え付けに用いる台に参加者がそれぞれメッセージを記しました。パルシステムでは引き続き、生産者やメーカー、自治体と協力して豊かな海を育む商品づくりに取り組んでいきます。

豊かな海への願いをこめて