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台風15号は、8月25日(火)に九州・中国・四国地方で、ハウス倒壊や作物の倒伏などの影響をおよぼし、翌26日(水)には新潟県下越地方で稲穂の充実不良が大規模に発生するなどの被害が出ています。

9月9日(水)から11日(金)にかけて日本国内の広い地域に被害をおよぼした台風18号による大雨も、各地で深刻な影響をおよぼしました。関東・東北地方にある多くの産直産地で、ほ場が浸水、冠水するなどの被害が発生しています。

状況は安定にむかっていますが、特に葉菜類、果菜類は、長雨、日照不足によって収穫に影響が出ており、39品目で価格を変更させていただいております。

傷みにつながるものはお届けしないよう努めますが、数量が不足しているため、見た目だけの軽度な被害を受けたものについては、お届けすることがあります。組合員のみなさまにはご迷惑をおかけしますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。

供給などについての今後の見通しは、以下の通りです。

野菜類
10月以降の出荷も含め、影響が長期化する可能性があります。

<キャベツ、レタス、白菜、にらなど>キャベツは、群馬県嬬恋村の雹(ひょう)害に加えて、関東(千葉・茨城)は長雨による作業遅れ・生育遅れが発生し、大雨による浸水被害も受けています。レタスは、高原産地が例年10月末まで出荷されますが、生育不良や病気の多発などが散見されます。白菜は雨に非常に弱く、根腐れの発生リスクが高まっており、11月いっぱいは不安定な見通しです。にらは、栃木県の産地が浸水被害を受け、10月いっぱいは供給が不安定と見込んでいます。

<小松菜、ほうれん草、ねぎ、きゅうりなど>10月から関東産地の出荷がメインとなりますが、長雨と台風の影響で播種作業の遅れや、生育遅れが発生しています。また露地栽培の産地では播種後、種が流されてしまった産地もあります。今後の天候しだいで年内の出荷量が不安定となる可能性があります。

<トマト、ミニトマト>出荷量の多い熊本の産地が被害を受けています。大玉トマトでは、10月4回から11月4回まで800gの取り扱いを中止します。ミニトマトも、11月3回、4回の徳用250gを中止します。

果実類
栗は、収穫量が激減し、9月に欠品、中止が発生してしまいました。柿は、スレやキズにより、外観に難のあるものが発生する可能性があります。かんきつ類は、熊本や長崎などで倒木、打撲があります。また、長雨による病害の発生や風による打撲により、腐りやすい状況や糖度が下がる恐れもあります。

米穀類
今回の天候不良により、品質の低下や収穫量の減少が懸念されます。

大雨で水没したキャベツほ場(茨城産直センター)

柑橘などに倒木の被害が出ました(熊本県のみすみモグラ会)

被害を受けたレタス(茨城産直センター・八千代町支部)

産地の被害状況

台風18号などによる大雨で、野菜の産地である茨城産直センターやJAつくば市谷田部、JA常総ひかり、JAやさと、常総センターでは、畑の多くが水没しました。白菜、キャベツ、レタス、ねぎ、ほうれん草など、多くの作物で今後の被害が見込まれています。

米の産地、宮城県のJAみどりのは台風18号、新潟県のJAささかみ、JA北蒲みなみは台風15号による被害を受けました。特に新潟の産地は台風の影響が大きく、 3等米の割合が高まるのではとの見通しです。

「九州のえだまめ(塩ゆで)」の原料を生産する宮崎県のイシハラフーズでは、収穫前の枝豆が倒れたほか、倒木で農道がふさがれて作業に影響が出ました。熊本県はじめ九州の果樹産地でも、倒木被害が多く発生しました。

道路まで冠水したJAみどりのの田んぼ