パルシステムは1998年から、できるだけ多くの組合員が商品の開発・改善過程に参加できる仕組みとして、組合員で構成する「パルシステム商品サポーターグループ」を設置し、多くの組合員が参加しています。
2010年度からは「商品開発チーム」へと名称も変更し、目的も「多くの組合員の声を反映させ『組合員の生活実感から生まれ』『多くの組合員に支持される』商品づくりをすすめる」と明確化しました。これまでにも多くの提案商品が実際に商品化され、利用する組合員からも好評です。
2010年度は11チーム109名の組合員が商品の開発・見直し活動に参加し、それぞれの生協で商品活動に取り組みました。参加組合員の意見が反映された商品も5品の発売がすでに決まっています。
■「くらしの課題解決」をめざした活動を報告

あいさつする吉森委員長 |
商品開発チームが取り組んだ1年間の活動を報告する「商品開発チーム2010私の『ほしい』をみんなの『うれしい』に『組合員の声から生まれた活動報告会』は2月12日(土)、東京・港区の東京プリンスホテルで開催され、組合員や役職員、メーカー担当者など275名が参加しました。
開会に際しパルシステム連合会商品活動委員会の吉森弘子委員長(パルシステム東京理事長)は「みなさんの活動はまさに『くらしの課題解決』です。報告を楽しみにしています」とあいさつし、その後各グループから報告がなされました。
チームはそれぞれの開発・改善の過程を寸劇仕立てにしたり、メンバー1人1人がコメントを発表したりと、それぞれ工夫を凝らして商品特徴を伝えました。内容は「くらしの課題解決」をテーマに、忙しいお母さんの夕食の準備を楽にする食材や、食物アレルギーの家族を持つお母さんが息抜きできるようなアレルゲン除去食の開発など、それぞれのチャレンジが発表されました。開発過程では工場見学やウインナー作りを体験したチームもありました。

当日は試食も行いました |
発表した参加者からは「視野を広げる経験となりました」「世代の違う人達との交流もできて楽しかったです」「商品作りの大変さを実感しました」「多くの人の手がかかっていることがわかりました」などの感想が聞かれました。パルシステムの基準をクリアした上で多くの組合員が利用する商品を開発する難しさを実感したようです。
発表後の試食タイムでは、各グループが1年の活動で作り上げた商品を提供しました。「こんな食べ方もあるのね」など、いろんな意見を交わしながら、にぎやかな時間が過ぎました。
■発表した各チームの取り組みとその成果
(カッコ内はチームのコメント)
野付マーメイド★(パルシステム東京/14名)
提案商品:北海道野付の海鮮丼
「パルシステムの産直産地である野付漁協の産物を使った海鮮丼です。解凍するだけでちょっと豪華な1品に。4つの食材が一度に楽しめて、野付の商品のよさを知るきっかけになってくれれば。」
ヤミーデリカ☆(パルシステム東京/10名)
提案商品:5種類の国産お野菜ハンバーグ
「子どもが喜ぶ野菜を考え、甘い野菜と見た目がきれいな野菜を入れました。また栄養バランスも考えひじきも加えました。」
ビバ☆ウインナー工房(パルシステム神奈川ゆめコープ/9名)
提案商品:家族大満足冷凍ウインナー
「見た目、満足感が得られるように、1本のサイズを大きくしました。豚肉の比率を上げて、旨みもアップ。気になる脂っこさを改善して冷めてもおいしいウインナーに仕上げました。」
ぷれーんデリ(パルシステム神奈川ゆめコープ/7名)
提案商品:米粉マカロニの豆乳グラタン
「卵・乳・小麦を使用しない米粉マカロニの豆乳グラタンを、アレルギーを持つ子のお母さんの視点で提案します。いつも除去食などがんばっているお母さんが昼食、夕食に気軽に使い、息抜きをしてもらえれば。」
産直ジャガコロ隊(パルシステム千葉/13名)
提案商品:こだわり産直コロッケ
「産直原料使用のこだわりコロッケをさらに美味しく。素材の味を生かすシンプルな味付けはそのままに、ベースのじゃがいものマッシュとの配合を変更する事により肉感をアップしました。」
うまいどり(パルシステム千葉/11名)
提案商品:鶏ムネ肉スライス米粉まぶし
「パルシステムの産直産地の鶏ムネ肉を使って簡単に夕食のメインができます。打ち粉も米粉を使用しパリッと焼きあがり、タレも絡みやすくしています。野菜も同時にとれるので、バランスの良いメインデイッシュになります。」
こめっこ倶楽部(ドゥコープ/10名)
提案商品:もっちり米粉 クレープミックス
「薄くクレープ状に焼いて野菜とツナやハムと合せたり、パンケーキ風にしたりといろいろな楽しみ方ができます。ベーキングパウダーもアルミニウム不使用にこだわりました。」
チームお!でん(パルシステム茨城/9名)
提案商品:ママのお!でん 多彩菜
「お母さんが楽をしたい時、これさえあればいつもの『わが家のおでん』がごちそうに変身します。家族に『お!』と言わせるおでんができる具材を提案しました。彩り、味、食感にひと工夫のおでんダネセットです。」
スマイルブレッド(ユーアイコープ/12名)
提案商品:ちょこ&チョコパン
「子どもに安心して与えられる菓子パン、子どもが幸せになれるパンをめざしました。おやつを想定し、食事のじゃまにならないよう、大きさもミニサイズに。」
楽らくキッチン(パルシステム山梨/8名)
提案商品名 パパッとトマ豚キャベツのベジソース
「たっぷり野菜もとれるようトマトをベースとした惣菜の素です。慌しい毎日の食事に手早く野菜たっぷりのメインを用意することができるよう考えました。野菜と炒めるだけでなく、ソースとして茹で野菜に掛けたり、水で延ばしてスープにしたり、使い方はいろいろです。」
LOVEソースeat(パルシステム群馬/6名)
提案商品名 ソース開発
「国産野菜・果物を使った中濃ソースです。そのまま揚げ物にかけるだけでなく、調味料として使えるよう工夫しました。ピラフや煮込みハンバーグなどの味付けにもぴったりです。」
【参考】
パルシステムの商品、および組合員の商品活動について
商品サポーターグループの活動
組合員の声を生かした開発・改善商品の一部
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