
会場の様子 |
■「助け合い」の生協理念に基づく活動
助け合い活動は、組合員同士の助け合いによる生協理念にも通じた有償ボランティア活動です。「住み慣れた地域の中で住み続けたい」という組合員の願いに応えて1983年に発足し、全国に広がりました。地域コミュニティの希薄化が叫ばれる中、2020年に向けてパルシステムグループでは「助け合いの輪を広げ、つながりのある地域社会をつくる」ということを目指しており、「おたがいさま」の共助の仕組みが見直され始めています。

先進事例を報告した講師のみなさん |
報告会は2月9日(火)、東京・文京区の文京シビックホールにて開催され、パルシステムグループの助け合い活動のコーディネーターや活動する組合員、担当役職員など45名が参加しました。
開会にあたりドゥコープの坂本美春理事長があいさつし、実行委員長でもあるドゥコープ田中瑞恵理事から「助け合い活動をどのように広げていくのか。現状の課題を共有し、その対策を活動している皆で考える」という今年度の交流テーマについて説明がありました。
■各地の先進事例を学び意見交換しました

グループごとに活発な意見交換 |
午前は、日本生活協同組合連合会福祉事業推進部の尾崎靖宏さんが「全国の生協の助け合い活動の現状と今後について」と題し、全国の先進事例を紹介しました。
続いて、生活協同組合コープとうきょうで活動するプチトマトの会岸田まきえ会長が、具体的な会の運営や活動依頼の傾向、組合員が利用しやすい、または活動しやすい会にするために行われた施策について講演しました。
岸田会長は、産地見学の際にプチトマトの会の活動会員が関わり、車椅子の組合員が参加できるような体制づくりや、コーディネーターに携帯電話を貸与することで孤立しがちな活動会員のフォローの体制を作るなど具体的なアイデアを紹介しました。

激論の末、活動を広げるための具体策が完成しました! |
午後はグループに分かれ、全国の先進事例の中から具体化に向けて「研修の体系化」「継続的な広報の必要性」「他団体・事業・組合員活動との連携」「男性の参加」「リスクマネジメント」「次世代の人材育成」というテーマについてそれぞれ意見交換しました。
最後に、パルシステム連合会の渋澤温之運営本部長が「福祉というテーマには柔軟に取り組む必要があるため、グループ内外でさらなる事例交流を進めたいと思います。今後は様々なニーズに対して戦略的にこたえる必要があり、パルシステムグループ全体としても福祉分野の方針化に向けて動いています。今日得たヒントを活かしたいと思います」とあいさつし、閉会しました。
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