■「産地へ行こう。」ツアー

全員集合して記念撮影 |
パルシステムでは、2010年度の「産地へ行こう。」ツアーを引き続き「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけました。泊りがけで産地を体験する「産地へ行こう。」ツアーや近郊産地での収穫体験といった日帰り企画までさまざまな企画を計画し、合計で年間2万名の組合員が産地を訪れることをめざします。
命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。そのうち「産地へ行こう。」ツアーでは、2010年度は19の企画を予定しています。
■加工場見学で「おいしい理由がわかりました」

手際よく処理されていくほたての加工場 |
「産地へ行こう。ふーどの森植樹ツアー」は、6月11日(金)から13日(日)までの3日間の日程で行われ、組合員とその家族26名が参加しました。「コア・フード野付のほたて」などでおなじみの北海道野付漁協は、植樹を通じて森を作り、海を豊かにし、資源をまもる活動に1988年から取り組んでいます。パルシステムの植樹ツアーは今回で11回目となります。
6月11日(金)、野付漁協に到着した参加者はまず、学習会で漁の様子や野付漁協の歩み、概要環境保全、資源循環型の漁業への取り組みなどを学びました。続いてほたての加工場では、大きなホタテ貝が手際よく加工されていく様子や、短時間でホタテを冷凍する機械、マイナス40度の低温冷蔵庫を見学しました。「野付のほたてがおいしい理由がわかりました」と感激する参加者の声も聞かれました。
夕食交流会ではほたてやしまえび、地元の食材を使った料理を楽しみながら、野付漁協に関するクイズ大会で盛り上がりました。
■植樹に参加し生産者のみなさんと昼食

生産者のみなさんともに植樹しました |
12日(土)は、早朝から地引網を体験しました。網にひっかかってきたのは黒カレイ、カジカ、ギンポウなど。潮干狩りでは大粒のあさりがたくさん採れ、野付の海の豊かさを実感することができました。ほたて漁で一緒に取れてしまうヒトデや、ほたてのウロ、鮭の残さなどを堆肥へと変える水産系副産物再資源化施設も見学しました。
コープの森では、植樹活動による湧水が確認できました。その後、昨年までとは違う場所に新たに用意された場所にて植樹を行いました。はじめは慣れなかった穴掘りも植えていくうちに要領を得、汗をかきながら漁協女性部や職員のみなさんとともに作業しました。シラカバは成長するまでに25〜30年かかるそうです。
昼食交流会は、一緒に植樹をした野付のみなさんとともにホタテ料理や鮭のちゃんちゃん焼き、ホッキご飯のおにぎりなど、野付の海の幸をいただきました。午後は、ほたての殻むきを体験しました。ほたての加工工場長は5秒で1枚の早さで処理するそうです。その後、ウニ種苗センターの見学では、親指ほどもないウニの子を、参加者は興味深くみつめていました。
■散策などを通じ自然の豊かさを体感しました
最終日の13日(日)は、ネイチャーガイドの案内で野付湾に突き出している原生花園を散策しました。最後に訪れたサーモン科学館では鮭の生態や種類などをビデオや大きな水槽の前での解説などで学びました。
参加者からは「野付に来なければ分からないこと、出会えなかった人々、たくさんありました」「これからも応援していきたいと思います」などの感想が寄せられました。
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