■協同と相互扶助、たすけあいの組織を忘れずに

採決の様子 |
パルシステム生活協同組合連合会は6月21日(月)、東京都豊島区のホテルメトロポリタンにて「第28回通常総会」を開催し、2009年度の報告や2010年度計画、定款改定など7議案が、会員生協から選出された代議員によって審議されました。
総会に先立ちあいさつした若森資朗理事長は「2009年度は、パルシステム連合会が設立して初めて供給高が前年を割り込むという厳しい結果となりました。しかし、たとえば原木栽培のしいたけを購入することが里山の再生につながるなど、価値を伝える活動をやめてはいけません。苦しい時期ではありますが、生協は協同と相互扶助、たすけあいの組織であることを忘れずに、力を結集して発展できるようまい進していきたいと考えます」と話しました。
■来賓よりメッセージ、あいさつをいただきました

あいさつする若森理事長 |
来賓あいさつでは、出席予定だった仙谷由人官房長官からメッセージが寄せられ「パルシステムには消費者庁の立ち上げに際し、非常に心強い援軍となってくれました。現政権の掲げる『新しい公共』『最小不幸社会』についても理念を共有しているものと感じます。今後も公民連携のナイスパートナーとして、協同していきましょう」と読み上げられました。
次にあいさつした日本生協連の矢野和博専務理事は「パルシステムはこれまでも個配やインターネット注文など、全国の生協のさきがけ的役割を果たしてきました。今後も先進的な取り組みに期待します」。東京都生協連の伊野瀬十三会長理事は「近年、生協には地域社会への責任ある公益性が求められています。社会が変化するなか、パルシステムはリーダーシップを発揮してください」と期待しました。
またパルシステム生産者・消費者協議会の香取政典代表は「産地をもっと元気にするため、いっしょに活動していきましょう」。パルシステム協力会の三澤孝道会長は「時代の節目を感じます。真価が問われるいまこそ原点に立ち返り、欠かせないパートナーとなりたいと思います」とあいさつしました。
■全議案が満票で可決承認されました

議案を説明する唐笠専務理事 |
その後、総会に提出された各議案について審議が行われ、全議案が可決、承認されました。2010年度計画は、第5期中期計画(2008年度〜2010年度)の最終年度として、引き続き国内の食料自給率向上を呼びかける「100万人の食づくり」運動に取り組むほか、商品を利用することの価値を伝え、次の10年に向けた転換へのスタート年として位置づけました。
パルシステムが設立以来力を入れて取り組んできた産直をあらためて見直し、産地を元気にすることで食料自給率向上や農業、漁業の再生、地域活性化などをめざし活動していきます。
【パルシステム生活協同組合連合会 第28回通常総会】 日時:2010年6月21日(月)13:30〜17:20
会場:ホテルメトロポリタン
出席:当日本人出席代議員50名
議案・採決結果:
第1号議案 2009年度事業報告、決算報告、剰余金処分案承認の件
◆反対 0票、賛成 48票、過半数の賛成により可決承認。
第2号議案 2010年度事業計画、予算決定の件
◆反対 0票、賛成 48票、過半数の賛成により可決承認。
第3号議案 役員報酬決定の件
◆反対 0票、賛成 48票、過半数の賛成により可決承認。
第4号議案 総合共済事業規約並びにこども共済事業規約廃止の件
◆反対 0票、賛成 48票、過半数の賛成により可決承認。
第5号議案 定款変更の件
◆反対 0票、賛成 48票、3分の2以上の賛成により可決承認。
第6号議案 役員補充選挙の件
◆立候補者が定数以内のため、選挙規約により立候補者全員が当選。
第7号議案 議案決議効力発生の件
◆反対 0票、賛成 48票、過半数の賛成により可決承認。
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