■身近な“未利用資源”タオルを酪農生産に活用します

贈られたタオルを手にする酪農生産者 |
パルシステム連合会は1985年から、酪農生産者へ「タオルを贈る運動」に取り組んでいます。酪農生産者は搾乳する際、牛の乳房を清潔にするため大量のタオルを使用します。一方、組合員の家には、贈答品などで家庭に保管したままのタオルが少なくありません。家庭に眠っているタオルという“未利用資源”を生かして、組合員も生産に参加しようと呼びかけるのが「タオルを贈る運動」です。
「タオルを贈る運動」を開始してから四半世紀、25年目を迎えた今年は、1月25日(月)から29日(金)に配布したカタログなどを通じて組合員へタオルの活用を呼びかけました。翌週の2月1日(月)から12日(金)の2週間の配送を通じてタオルを回収した結果、10万4,520枚のタオルが7,468通のメッセージとともに寄せられました。
タオルの枚数が10万枚を超すのは2006年度(2007年2月実施)以来4年連続です。また、これまで25年間で産地へ寄贈したタオルの累計枚数は、約182万枚となりました。
ご協力いただき、ありがとうございました。
■産地交流企画「産地へ行こう。」にて贈呈式 組合員から寄せられたタオルとメッセージは、パルシステムの牛乳を生産する3カ所の産直産地へ寄贈されます。各産地で実施する産直交流企画「産地へ行こう。」では、組合員の代表が直接生産者へタオルとメッセージを手渡す贈呈式を開催する予定です。
●贈呈式予定
(1)北海道根釧地区(「こんせん72牛乳」「こんせんプレーンヨーグルト」など)
日程:2010年7月24日(土) ※「産地へ行こう。」北海道酪農体験ツアー(7月24日〜26日)にて実施
(2)岩手県奥中山乳業(「いわて奥中山低温殺菌牛乳」)
日程:2010年7月24日(土) ※「産地へ行こう。」岩手こどもサマースクール(7月21日〜24日)にて実施
【資料】
●パルシステムの産直牛乳と「タオルを贈る運動」

(左から)「こんせん72牛乳」「酪農家の牛乳」「いわて奥中山低温殺菌牛乳」 |
- 牛乳の産地=パルシステムの牛乳は現在、北海道(「こんせん72牛乳」など)、埼玉県(「酪農家の牛乳」など)、岩手県(「いわて奥中山低温殺菌牛乳」)の3つの産地の原乳を使用しています。
- 牛乳本来の味がする殺菌方法=一般的に販売されている牛乳がUHT(120〜130℃の熱を2秒間加える)殺菌であるのに対し、パルシステムの牛乳はHTST(72〜75℃15秒)殺菌もしくはLTLT(65℃30分)殺菌を採用しています。そのため、牛乳本来の味がすると好評をいただいています。
- だからタオルが必要なのです=HTST殺菌牛乳およびLTLT殺菌牛乳を製造するには、きれいな原乳が必要です。生産者もよい原乳を出荷するために日々努力していますが、その1つが牛の乳房をきれいにふくこと。これだけは機械化できず、人手により毎日きれいに乳房をふいてから搾乳しています。そのために、酪農家はたくさんのタオルが必要となります。
<参考>
パルシステムの商品「こんせん72牛乳」
社会貢献活動レポート 畜産農家を支援するパルシステムの取り組み
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