■「産地へ行こう。」ツアー

全員集合して記念撮影 |
パルシステムでは、2010年度の「産地へ行こう。」ツアーを引き続き「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけました。泊りがけで産地を体験する「産地へ行こう。」ツアーや近郊産地での収穫体験といった日帰り企画までさまざまな企画を計画し、合計で年間2万名の組合員が産地を訪れることをめざします。
命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。そのうち「産地へ行こう。」ツアーでは、2010年度は19の企画を予定しています。
■ピンセットで骨をとる姿に感動

丁寧に教わりながら太巻きができました |
2010年度最初の「産地へ行こう。」は4月10日(土)、11日(日)の2日間、千葉県南房総市を訪れる「千倉の春・海と人にふれあうツアー」を実施しました。郷土料理の祭り寿司づくり体験や、千葉の漁業、郷土の文化について学び、そこにくらす人々と交流を行いました。
初日は「しめさば(国内産)」、「江戸前あさり」、「房州あじさんが焼き」、「房州産真あじ開き」の産地、房州ちくら漁協の漁村センタ−を見学しました。
祭り寿司の調理体験では、椿の花模様の太巻き祭り寿司をつくり、慣れない手つきで料理する子どもと家族が一生懸命付き添う姿が印象的でした。加工行程のしめ鯖の見学では、品質を維持するために1つひとつピンセットで丁寧に骨を抜いている姿に「パルシステムの商品に対する信頼が深まりました」「感謝して食べたいです」などの感想が寄せられました。
■あじ開きづくりや畜養場の見学を行いました

畜養場見学の様子 |
次に「房州産真あじ開き」のメーカーであるカネタ水産にてあじの開きづくりを体験しました。参加者は「生の魚を丸ごとさばく機会がなくなり、よい経験でした」と語っていました。
房州ちくら漁協蓄養場では、伊勢えびやあわびの稚貝、サザエなどを育てる現場を見学しました。蓄養場で育てる漁業について説明がああった後、参加者は脱皮した伊勢えびをつかみ、なまこ、ハコフグ、アワビの稚貝などに触れました。参加した子どもたちは初めての体験に目を輝かせて海の自然を体験することができました。
■豊かな自然と歴史や文化に触れました
2日目の早朝は、希望者を募って白子漁協の朝の漁港を歩き水揚げを見学しました。カタクチイワシや真さばが水揚げされ、置網に魚が入ってくる仕組みや、千倉の海で獲れる魚の話を聞きました。
次に訪れた高家神社は日本で唯一、料理の祖神といわれている神社です。歴史やいわれについて説明があり、地元の漁協の方々と一緒に安房三大巨刹である円蔵院まで歩きました。
昼食はエディブル・フラワー(食用にする花)を使った料理、花のちらし寿司、サラダ、キンセンカの豆腐、菜の花のパイ包み焼きなどを食べ、春の千倉を満喫しました。
参加者からは、「貴重な海のお話を聞けてよかったです」「あじの開き作り、祭り寿司作りと初めての体験ができました」「家でもつくってみます」など、さまざまな感想が寄せられました。海に住み魚、そして海と一緒に暮らす人々に触れることができ、千倉の歴史や文化を知る2日間となりました。

親子であじ開きづくり |

海の生きものの感触はいかが |

白子漁協の水揚げ見学 |
|