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掲載日:2010年1月18日

日本の原子力の現状と課題をテーマにした学習会
「原子力エネルギー利用の諸課題について」が開催されました
パルシステムでは、1月14日(木)に飯田橋の東京都消費生活総合センターにおいて原子力エネルギーについて学習会を開催しました。

学習会の様子

■組合員や役職員87名が参加しました

 パルシステムでは、1月14日(木)に飯田橋のセントラルプラザ内、東京都消費生活総合センターにおいて「原子力エネルギー利用の諸課題について」と題して、京都大学原子炉実験所より講師として小出裕章助教を迎えて学習会を開催しました。会場には、組合員や役職員など87名が参加しました。

 原子力エネルギーとはどのようなエネルギーなのか、具体的なデータを中心に原料となるウラン採掘から燃焼後の放射性廃物にいたる危険性や問題点について学習しました。


■原発1基で年間広島原爆5万発の放射性廃物

 日本は世界で唯一の被爆国家です。広島に落とされた原子爆弾で燃焼したウランの量はわずか800gなのに対し、100万kw出力の原子力発電所で1年間に燃焼させるウランの量は約1,000kgになります。燃焼後に生成される放射性廃物(死の灰)は、広島型原爆の1,000倍を超える量が生成される事になります。

 1986年に旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で放出された死の灰は、広島型原爆の800倍が大気中に放出されました。結果日本の本州の6割にあたる面積が日本の法律で定める「放射線管理区域」と同レベルの汚染エリアになりました。

 原子力発電所1カ所でも大変な事態が想定されますが、日本には54基、4,900万kw分の原子力発電所があります。この発電所を動かすことで毎年広島原爆の50,000発分に相当する放射性廃物を生み出しているのです。

 また原子力発電所で使い終わった使用済燃料からプルトニウムというウランに変わる燃料を抽出するのが六ヶ所再処理工場です。再処理工場では各発電所から使用済燃料が集められており、これを処理することにより1日で原子力発電所1年分に相当する放射能を環境に放出するといわれています。


■日々の生活からの環境配慮を呼びかけました

 最後に小出氏は「原子力の専門家として、危険で課題の多い子力発電所の廃絶を訴え続けます」と宣言し、「原子力の専門家ではない消費者がすべきこと、できることは何なのかを考え、日々の生活を振り返り環境に配慮した生活(電気使用を控えるなど)を心がけてください」と参加者へ呼びかけました。

 今までニュース報道などでよく使用される用語が具体例を示しながらわかりやすくひも解かれ、原子力エネルギーの問題点や課題について参加者が理解できる学習会となりました。




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