■改正生協法で組合員(契約者)保護規定が整備 2008年4月1日より、59年ぶりに改正された「消費生活協同組合法」(以下:改正生協法)が施行されました。
改正は、消費者のくらしの変化や生協への社会的要請を踏まえたものです。同時に、「リスク遮断」と「組合員(契約者)保護の強化」の観点から、連合会は、共済事業と購買事業との兼業が規制されました。
パルシステム連合会は、この改正趣旨を積極的に受け止めながら、組合員どうしの相互扶助、CO・OP共済《たすけあい》の輪を大きく広げると共に、地域社会に「人と人とをつなぐ」、時代に対応した、自発的な《共助》の社会システムを構築するために、新たに共済生活協同組合連合会(以下:パルシステム共済連)を立ち上げることとしました。
■組合員に一番に選ばれる保障事業へ

創立総会会場の模様 |
パルシステム連合会と10会員生協は、2008年4月より設立発起人会を設け、パルシステム共済連設立の準備を進めてきました。合計11回の会議を経て、論議を重ねてきました。そして、2009年12月3日、ホテルベルクラシック東京(東京都豊島区)にて、パルシステム共済連創立総会を開催しました。
パルシステム連合会と10会員生協から選出された代議員11名が出席し、午後2時より開会。冒頭、設立発起人会委員長である若森資朗パルシステム連合会理事長は、「組合員のくらしが大きな変化に直面する今、改正生協法の契約者保護を図る観点を真摯に受け止め、共済事業と他の事業とのリスクを遮断し、パルシステム共済連に結集します」とあいさつし、組合員に一番に選ばれるパルシステムの保障事業の創造を宣言しました。
■「好機を活かして発展を」日本生協連 山下会長も来場

来賓として日本生協連 山下会長が来場しました |
続いて来賓の日本生活協同組合連合会の山下俊史会長、日本コープ共済生活協同組合連合会の矢野朝水理事長から、それぞれあいさつをいただきました。山下会長からは、「昨年来の経済状況の低迷のなか、本日、共済連の創立の日を迎えられ、新たな船出は大変な状況ではありますが、好機を活かして組合員のくらしを守るためにご発展いただきたい」と激励の言葉をいただきました。

採決の様子 |
議事は予定通りに進み、設立趣意書承認、定款設定、諸規約設定、3ヵ年事業計画決定など9つの議案すべてが全会一致で承認され、15時30分、創立総会は無事終了しました。
今後、パルシステム共済連は、監督官庁である厚生労働省から設立認可を得た後、2010年4月1日からの事業開始に向けた準備を進めていきます。
パルシステム共済連創立総会議案
第1号議案 |
設立趣意書承認の件 |
第2号議案 |
定款設定の件 |
第3号議案 |
諸規約設定の件
1)会員規約
2)総会運営規約
3)役員選挙規約
4)公認会計士監査規約 |
第4号議案 |
3ヵ年事業計画決定の件 |
第5号議案 |
2009年度活動方針・事業計画および予算決定の件 |
第6号議案 |
関係団体加入承認の件
1)パルシステム生活協同組合連合会への加入の件
2)日本コープ共済生活協同組合連合会への加入の件
3)日本生活協同組合連合会へ加入の件 |
第7号議案 |
役員選挙ならびに任期決定の件 |
第8号議案 |
役員報酬上限額決定の件 |
第9号議案 |
議案決議効力発生の件 |
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