■シミュレーションなどで楽しく知ろう
自給率向上をめざすパルシステム、大地を守る会、生活クラブ、グリーンコープの4団体は9月1日(火)から、フードマイレージの取り組みを開始しました。
フードマイレージは、食べものの輸送距離のことで距離が短いほど輸送にかかるCO2排出量が少なくなるので、輸送距離が短い国産のものを食べることを各団体会員や社会に呼びかけていきます。今後は他の流通団体にも働きかける予定です。
4団体で新たに開設したホームページでは、フードマイレージやCO2削減を示す独自単位「ポコ」の解説コーナーを設けたほか、会員以外へもフードマイレージを知ってもらえるよう、親子で遊べる仕組みを導入しました。パンや豆腐、冷凍野菜など一部の商品を対象に、どれだけ国産と輸入で排出量に差があるかのシミュレーションを動画で楽しめます。
今後は、180万世帯が国産品を選んだことで減らせたCO2量を報告していきます。
フードマイレージ・プロジェクト(新しいウィンドウで開きます)

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シミュレーションの様子 |

シミュレーションの様子 |
■フードマイレージとは?
・概要
フードマイレージとは食べものの輸送距離のことで、短ければ短いほど輸送によるCO2排出量が少なくなります。自給率が40%の日本は、フードマイレージによるCO2排出量も世界一です(表1)。輸送距離が短い国産の食べものを選ぶことで、環境保全と自給率向上に貢献することができます。
・単位について
フードマイレージは一般的に距離と重さをかけあわせたトン・キロメートルという単位で紹介されることが多いですが、具体的な効果などがわかりづらい単位なので、フードマイレージ・プロジェクトではpoco(ポコ)という単位を採用し、1ポコ=100g・CO2を表します。CO2であるドライアイスが溶けるときに発するポコポコという音と、ちょっとずつという意味をあらわす「poco a poco」というイタリア語を毎日の食事から少しずつでも温暖化防止に貢献したいという気持ちをこめて命名しました。
・ポコの比較
ポコはCO2排出量を表すので省エネ効果と比較できます。パン250gを外国産小麦ではなく国産小麦でできたものを選ぶと0.8ポコ削減することができますが、これは冷房を2時間以上消すのと同じ省エネ効果となり、食べものからできる省エネ効果が意外と高いことがわかります。
<参考>
国産食材を食べて自給率向上と環境保全に貢献する取り組み 9/1生協や大地を守る会など4団体が180万世帯でフードマイレージで減らせたCO2量のカウント開始(2009年8月4日パルシステムニュース)
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