■「産地へ行こう。」ツアー

収穫体験後の記念撮影 |
パルシステムでは、2009年度の「産地へ行こう。」ツアーを「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけ、さまざまなツアーを企画していきます。命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。2009年度は様々な形式で16のツアーを予定しています。
■トマト収穫とトマトジュースの工場見学
初日、現地へ向かうバスの中ではパルシステムの産直野菜のビデオや、同行した日本デルモンテ社によるトマトの説明を通じ、「旬にしぼったトマトジュース」の特徴や、加工用トマトについて学びました。
到着した日本デルモンテ社のジュース加工用トマトのほ場では、収穫の仕方や栽培の状況を教えていただき、真っ赤に熟したトマトを収穫しました。トマトをもいだり、早速丸かじりしたり、もぐもぐしながら、もぐモグを楽しみました。「地面をはっているトマトに衝撃です」「収穫してみてトマトが少し好きになりました」という声もあがりました。
トマトの収穫を終えた後、千曲市に移動して、日本デルモンテ社の工場を見学しました。トマトの洗浄作業では、真っ赤なトマトが川のように流れていて、参加者は興味深く見ていました。夜の交流会には、パルシステムの産直産地であるトップリバーから嶋崎秀樹社長をはじめ生産者や、日本デルモンテ社のみなさんも参加し、にぎやかで、和気藹々の交流となりました。
■キャベツのおいしさにびっくり

おいしいキャベツを丸かじり! |
2日目は、トップリバーの畑に向かいました。キャベツのほ場では収穫の仕方を教えていただき、収穫体験をしました。外側の葉っぱがパリパリと気持ちよくはがれて、みずみずしく新鮮なキャベツでした。畑で取れたてのキャベツを4つに切ってその場で試食すると、甘く、少し辛味のある新鮮なおいしさにびっくりしていました。
その後、トップリバーの若手生産者と意見交換会、嶋崎社長による説明を聞きました。収穫体験の感想や「新規就農者へのアドバイスは?」「生産者になって見方が変わったことは何ですか?」など質問があがりました。
生産者からは、就農のアドバイスとして「イメージだけでなく、農業を体験する」「つくるのが好きなこと、でも売れないことにはだめということを頭に入れること」「目標をきめる。女の人にももっと農業に就農して欲しい」。就農するときの資質としては、「忍耐、創意と工夫と努力、素直な気持ちとやる気、敏感なセンス」という答えでした。
■生産者との意見交換も活発に行われました
また、「消費者のときは夏のレタスがひどいと思ったが実際に就農すると雨や病気などでいいものが取れないという実態が分かりました」「安いものを選んでいましたが、ただ安いだけでは農家の採算が取れないことがわかりました」などいろいろな話に触れることができました。
参加者からは「キャベツの美味しさを再認識しました」「産地の食べものには愛情や親しみ、産地を応援したい気持ちになります」「あのように苦労したキャベツが300円しないで買えるなんてほんとに安い!!もっと国内の農家に元気になって欲しいし消費者の『安けりゃいい!』という感覚もどうにかしたいと思った」と感想が寄せられました。

こんなに大きいキャベツも |

とれたてのおいしさにびっくり |

生産者のみなさんから説明を聞きました |
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