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掲載日:2009年8月26日

「スリランカ 森林再生プロジェクト 活動支援カンパ」の結果と活動進捗をご報告します
パルシステムでは利用ポイントの交換のひとつとして、2008年からスリランカ森林再生プロジェクトの活動支援カンパに取り組んでいます。組合員のみなさんから今年のポイント交換で、合計307万3500円のカンパが寄せられ、2年間の合計で658万9800円となりました。ご協力ありがとうございました。

■プロジェクト進捗報告が届きました

   「森林再生プロジェクト」は、パルシステムが、世界各国で活動している国際NGOプラン・ジャパンと提携し、パルシステム独自の国際支援活動としてスリランカで環境教育・森林再生を目指して取り組んでいるプロジェクトです。

 今年お預かりした307万3500円のカンパは、3カ年の計画の中で、分水地点管理、環境保護啓発活動、植林・森林管理、農業指導などさまざまな活動に使われていきます。ご協力ありがとうございました。

 プラン・ジャパンより、スリランカ現地の近況が届きましたので、報告します。


スリランカ 森林再生プロジェクト 進捗報告(2009年7月)


乾季の水不足のため、引き続き苗木の維持管理が難しい状況が続いていますが、プロジェクトは順調に進捗しています。プロジェクトでは、今後の活動内容をさらに充実させ、参加者の意識とスキルの向上につながる視察活動や研修などを実施しました。

一方、国内では25年にわたり続いたスリランカ政府軍と反政府組織「タミル・イーラム解放の虎」(LTTE)の内戦が終結し、スリランカは平和と復興に向けて本格的に歩み始めました。

指導者向けトレーニング
プロジェクトにおいて農家や地域の人々を指導する立場にある、農業振興局、野生生物保護局、森林保護局、カシューナッツ財団や地元NGOの職員37人を対象に、4日間にわたる合宿研修を行いました。この研修では、主に参加型トレーニングや体験学習の手法を学びました。研修中、参加者は5つのグループに分かれ、それぞれ異なる5つのテーマについて研修プログラムを考え、発表しました。こうしたグループ研修を通じて、参加者がトレーニングに積極的に関わることの重要さを認識するとともに、トレーナーとしての自信を深めました。


(写真左) 「たい肥の作り方」というテーマで、プレゼンテーションするチーム
(写真右) 「チークの苗木育成」というテーマで、研修プログラムを議論するチーム


ケビシゴレワ コミュニティの視察活動

パラナ・ハルミレワ コミュニティの農家の人々34人が、ケビシゴレワ コミュニティの家庭菜園を視察しました。ケビシゴレワ コミュニティでは、米国農務省の支援を受け、家庭菜園造成プロジェクトが実施され、有用微生物群を活用したたい肥や液体肥料、雨水を利用した貯水タンクの設置などが非常に有効に導入されています。参加者は視察を通して、持続可能な菜園作りに必要な技術を学ぶと同時に、日々の継続的な手入れと管理の必要性を実感しました。

ケビシゴレワ コミュニティのクスマワティさん(右端)の家庭菜園訪問の様子。たい肥作成用の穴を取り囲み、有用微生物群を使ったたい肥の作り方の説明を受けました。


子どもクラブの活動
子どもクラブ間の交流や連携を伴う活動が活発に行われています。これまでに以下の活動を行いました。
  1. 新年を祝うお祭り
    カダワス・ランベワ コミュニティの子どもクラブとルヌペヒクチャワ コミュニティの子どもクラブが共同で、スリランカの新年を祝うお祭りを企画し、4月19日にカダワス・ランベワ小学校で開催しました。このお祭りを通して、子どもたちの企画力やチームワークが養われました。
  2. 正しい衛生習慣のための意識啓発活動
    5月27日、カダワス・ランベワ小学校でカダワス・ランベワ コミュニティの子どもクラブとルヌペヒクチャワ コミュニティの子どもクラブが共同で、ワークショップを行い、子どもたちの衛生習慣の改善を呼びかけました。
  3. ヴェサック祭り
    5月の満月の日は、ヴェサック祭りと呼ばれ、仏陀の誕生、悟り、涅槃を祝います。カダワス・ランベワ、ルヌペヒクチャワ、エタウェラゴレワのコミュニティの子どもクラブが集まって、お祭りの催しを行い、結束力を一層高めました。


モデル庭園の維持管理と改善
3つのモデル学校のモデル庭園では、何種類かの作物を収穫しました。その後、薬用や食用の野菜や山芋などを栽培するために、区画を整備しなおしています。既存のモデル校3校に加えて、カダワス・ランベワ小学校とエタウェラゴレワ小学校もモデル庭園の導入を希望しています。現在、2校から提出された計画書を吟味し、導入を検討しています。

森林農業活動
ケビシゴレワ コミュニティの視察がきっかけとなり、農家の人々は自分たちの菜園の改善や土壌と水の管理に今まで以上に積極的取り組むようになりました。特に、たい肥の作成や害虫、雑草の除去に強い関心を示しています。また、牧畜を営む農家3つが選ばれ、それぞれの牧草地に育ちの早い種類の牧草を植える試みが始まりました。



もっと知りたいスリランカ(6)「ペラヘラ祭り」
「アジア三大祭り」の1つと言われるペラヘラ祭りは、毎年7〜8月の満月の日の間にスリランカ中部の古都キャンディで開催されます。祭りでは、仏歯寺に納められた仏歯(仏陀の歯)を入れた仏塔を背中に乗せた象がキャンディ市内をパレードします。

電飾で飾られた衣装をまとった100頭近くの象や太鼓を鳴らしながらダンスを踊る人々が、街を練り歩く光景は圧巻です。この祭りを一目見ようと世界各国から観光客が訪れ、キャンディの街は熱気に包まれます。


美しい衣装をまとった象。夜になると一層華やかです。

仏陀の歯が納められている仏歯寺もライトアップされます

象の行列と一緒にダンスを踊る人々。有名なキャンディダンス





【資料】

財団法人 日本フォスター・プラン協会(プラン・ジャパン)

プラン・ジャパンは、子どもとともに地域開発をすすめる国際NGOプラン(本部イギリス)の日本事務局として1983年に設立されました。宗教・政治に中立の立場をとり、現在17カ国で支援を募り、アジア・アフリカ・中南米の合計49の途上国において保健・医療、教育、住環境、生計、子どもの権利促進の5分野にわたる地域開発プロジェクトを展開。スリランカでは1981年から3つの地域で活動しています。



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