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掲載日:2009年8月4日

バングラデシュ「有機農業センター開設・運営プロジェクト」活動支援カンパにご協力をお願いいたします
パルシステムは、国際協力NGO ハンガー・フリー・ワールド(HFW)と協力し、バングラデシュの有機農業センターを開設し運営するためのカンパに取り組んでいます。深刻な貧困と飢餓の問題を抱えるバングラデシュに有機農法を普及し、農家を支援するカンパに、みなさまのご協力をお願いいたします。

■バングラデシュ 有機農業センター開設・運営プロジェクト

有機農業研修センター設立決定のセレモニーにて(2008.8.12)

 パルシステム連合会は、世界5カ国で活動しているNGOハンガー・フリー・ワールド(HFW)と提携し、「有機農業センター開設・運営プロジェクト」をパルシステム独自の国際支援活動として行っています。

 世界第3位の栄養不足人口を抱えるバングラデシュでは1960年代から近代農業が推進され、米などの生産量が増加したものの、大量に使われる化学肥料や農薬などの経費が農家の家計を圧迫しています。

 そのため、このプロジェクトでは貧しい農家が有機農業に取り組めるよう支援することによって、家計の負担を減らし、また、収穫した作物で人々の栄養状態を改善することをめざしています。

 組合員のみなさんにご協力いただいたポイント振替カンパ(2年間目標650万円、昨年実績228万円)から、バングラデシュ西部のジナイダ県カリガンジ郡に13カ村1万6000名を対象とした有機農業センターを開設し、運営を開始します。

 現在、センター建設に必要なレンガ、セメントなどの資材の調達はほぼ完了しました。バングラデシュ政府に提出した予算案の承認が得られ次第、建設作業を開始します。これより農業協同組合設立に向けて地域の住民と協議を始めます。


■「ポイント交換カンパ」は、8月2回企画で、お申し込みいただけます

 8月2回にも、組合員のみなさまが商品の購入などでためたポイントを振り替えていただく「ご利用ポイント交換」の方法で、「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」の活動支援カンパに取り組みます。

 詳しくは、8月2回『パルシステム ポイントカタログ』(申込受付:8月3〜7日)の裏表紙にてご案内いたします。

 同回の注文用紙、オンラインパルサービス、コープ電話注文センターにてお申し込みいただけます。

 みなさまのご支援、ご協力よろしくお願いいたします。


■「バングラデシュ有機農業センター開設・運営プロジェクト」活動支援カンパ

【お申し込み企画回】

  8月2回 9月2回
注文用紙(OCR)  
オンラインパルサービス(インターネット)
コープ電話注文センター(電話・FAX)  

● 申込番号 190993

● 1ポイントを1円と換算して、一口(=100ポイント)単位でのお申し込みとなります。

● 「インターネット」の場合は「注文内容確認画面」の「ポイント使用お申し込み」よりご入力してください。


バングラデシュ 有機農業センター開設・運営プロジェクト 活動報告(2009年7月)


世界第3位の栄養不足人口を抱えるバングラデシュ。ハンガー・フリー・ワールド(HFW)は、バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、13ヵ村1万6000名を対象とした有機農業センターを建設し、環境にやさしい持続可能な農業を推進します。

■有機農業の効果

1.ムンディア村の人々の栄養状態
環境や健康にいいというイメージが強い有機農業。実は、バングラデシュで有機農業を広めることは、貧しい人々の家計を助け、栄養状態を改善することにもつながります。具体的にはどのようなことでしょうか。まずは、有機農業センター建設予定地であるムンディア村の人々がどのような食生活を送っているのか、アルジナさんの例をご紹介します。

アルジナさん(28歳・ムンディア村)の場合:
「私は16歳の時に結婚し、2人の子どもがいます。健康状態は良くなく、体に力が入らないことがよくあります。我が家では一日三食食べられているのですが、朝はパンタ(ご飯に水をかけたもの)だけ、昼は菜っ葉などの野菜の入ったカレーとご飯、夕飯はお昼の残りものです。魚や肉が食卓にのぼるのは1〜2週間に一度。夏の間だけ、木に実るジャックフルーツやマンゴーなどを食べることができます。子どもたちには牛乳や卵、果物などの栄養豊富な食べ物を食べさせる必要があると聞きました。けれど、そういった食べ物は高価すぎて、なかなか買うことができません」

アルジナさん宅のような食生活は、村のごく一般的なものです。2008年に行った基礎調査では、住民の7割が農業に従事しており、一日の収入が100タカ(2009年7月6日のレートで1タカ=1.37円) に満たない家庭が9割にものぼっていました。
農家なら食べ物には困らないようにも思えますが、収穫できた米を販売しても、化学肥料などの費用を差し引くと手元に残るお金はわずか。野菜や肉、魚を買うことができず、食事は炭水化物に偏りがちです。特に女性からは、貧血気味、力が出ないなどの声がよく聞かれます。ビタミンCなどの栄養素が充分とれていない子どもたちは、免疫力が低下して風邪をひきやすくなってしまいます。

←赤ちゃんにお乳をあげるムンディア村の女性。赤ちゃんの栄養状態は、お母さんの栄養状態に大きく影響されます。でも、女性を中心として多くの住民たちは、栄養を充分にとれていません。

2.有機農業では、多様な収穫物から栄養がとれる
そのような中、有機農業を広めることで、
化学肥料や農薬の購入費用で圧迫されている農家の家計の負担を軽くすることができます。また有機農業では、米など一つの作物だけに頼らず、野菜や果物の栽培、家畜の飼育や魚の養殖などを複合的に行います。そのため、これらの収穫物から、たんぱく質や鉄分、ビタミンをとることができ、住民の栄養状態を改善できます。

←食事をとる親子。おかずはわずかで、お米中心の食事です。


■センター進捗状況

1. 建設前の準備作業がほぼ完了
4〜5月は、センター建設に向けた準備作業に尽力しました。センター建設に必要なレンガ、セメント、支柱、囲い用の鉄線などの資材の調達準備がほぼ完了したほか、バングラデシュ政府NGO局に予算案を提出。承認が得られ次第 、いよいよ建設作業を開始します。

←カメラを向けると笑顔いっぱいの子どもたち。でも、村の約4割の子どもが栄養不良のムンディア村。有機農業センターは子どもたちの成長のカギを握っています。


その他
  • 土地の購入(355坪)
  • HFW職員による訪問 週1回
  • 女性の協同組合ウィメン・エンディング・ハンガーの会合を週1回開催

■今後の予定

  • 残る930坪の用地購入のための継続交渉
  • 囲いの設置と土地の整備
  • センターの建設を開始
  • 地域の農業協同組合設立に向けて住民と協議

【資料】

特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)(新しいウィンドウで開きます)

飢餓のない世界を創るため活動する国際協力NGO HFWは、日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ウガンダに支部があるほか、ブルキナファソ準支部、青少年組織ユース・エンディング・ハンガーのネットワークを含む5カ国で活動しています。開発途上国では、さまざまな分野で成果をもたらす開発事業を、世界中においては飢餓を自分自身の課題として考え、行動することを呼びかける啓発事業を実施しています。 


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