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掲載日:2009年7月6日

産直米の栽培状況を150名が互いに確認
「庄内産直ネットワーク公開確認会」を開催しました
6月26日(金)、27日(土)の2日間、2009年度初となる「庄内産直ネットワーク公開確認会」を、パルシステムの産直米の産地、「いろり火の里 菜の花ホール」(山形県東田川郡三川町)で開催しました。生協組合員や役職員、生産者など約150名が参加し、ほ場の視察や各種帳票類の確認を行いました。

 パルシステムでは、食の安全の確保と、環境保全型農業の推進に向け、産地での栽培や生産履歴を生協組合員と生産者がともに公開の場で確認しあう「公開確認会」を1999年より行っています。

 2009年度は庄内産直ネットワークの米を皮切りに、豚肉産地のナカショク(新潟県)、バランゴンバナナ産地のフィリピンなど6産地での開催を予定しています。


■2回目の公開確認会開催となった庄内産直ネットワーク

生産者や消費者などあわせて150人が参加しました

 6月26日(金)、27日(土)の「庄内産直ネットワーク公開確認会」は、パルシステムの産直米の産地山形県三川町で行われました。生協組合員と役職員、庄内産直ネットワークのJA庄内たがわ、農事組合法人庄内協同ファームの生産者のほか、パルシステムの産直産地であるささかみ農業共同組合(新潟県)や秋田ふるさと農業協同組合(秋田県)などからも出席があり、合計およそ150名が参加しました。

 庄内産直ネットワークは、JA庄内たがわと農事組合法人庄内協同ファーム及び両者の米生産者で組織する庄内ふーど米生産者協議会の3団体で2003年に設立されました。庄内産直ネットワークでの公開確認会は2003年7月に開催して以来の2回目の開催となります。

 パルシステムグループの生協組合員との産直交流活動を担うとともに、持続可能な環境保全を指向する地域農業を消費者と一緒に再構築することを目的とし、環境保全・循環をめざす農法の調査研究、パルシステムグループの生協組合員との産直交流活動、品質・安全管理に関する分析調査と情報開示などに取り組んでいます。


■質疑応答では耕畜連携にも関心が集まりました

 26日は、庄内産直ネットワーク、JA庄内たがわ、庄内協同ファームの順に産地プレゼンテーションが行われました。パルシステムとの関わりの歴史、それぞれの産地の理念、組織概要、栽培基準及び管理、現在の取り組みについて具体的な説明がありました。その中で、地域的な有機農業推進組織として有機栽培を広げ、庄内平野の環境と農の恵みを追求していくこと、その取り組みを次世代に受け継いでいくことなどの課題があげられました。

 その後、2003年以降継続して庄内産直ネットワークと積極的な交流を行っている埼玉県勤労者生協小林道子理事より、これまでの交流の歴史について説明がなされました。NPO法人田んぼの岩渕成紀理事長からは、田んぼの生きもの調査、農村工学研究所嶺田主任研究員から草花調査について、翌日に行われるそれぞれの調査の目的や意義について説明が行われました。

 質疑応答の際には、食料自給に関して注目される中で、監査人及び参加者から「地域内での耕畜連携」について質問があり、「飼料米については今年から53名37haで取り組み始めました。普段、供給しているお米とは分けて管理をしています」と回答がなされました。


■田んぼの生きもの調査も実施しました

組合員、生産者が一緒に田んぼの生きもの調査を行いました

 翌27日は、関連施設の見学と生きもの・草花調査、監査のまとめを行いました。施設見学では、カントリー(※1)を見学し、「昨年の原油価格が高騰した際は空調の灯油代がかさみ大変でした」などの話がありました。

 庄内産直ネットワークでは、2005年から生きもの調査を実施し、ほ場ごとにイトミミズ・ユスリカを調査し、その結果から農法を検証してきました。また、交流には草花調査を取り入れるなど、積極的に取り組んでいます。今回、公開確認会でも生きもの調査に参加者全員が参加することで、営農と生きものの関係を実感してもらおうと、企画しました。

 調査は、不耕起栽培(※2)のほ場班と合鴨農法を行っているほ場班の2班に分かれ、それぞれ田んぼの生きもの調査と草花調査を行いました。不耕起栽培のほ場は、冬にも水をはる「ふゆみずたんぼ」で、参加者は感触を楽しみながら調査を行いました。多数のアカガエルが生息していることがわかり、アメンボ、ゲンゴロウのような、多数の小さな生きものが見つかりました。また、水路ではタモロコ、アカハライモリなどの大きな生きものも見つかりました。

 合鴨農法を行っているほ場では合鴨がユスリカやイトミミズといった虫を餌とするため、生きものが少ないのではないかと予想されていましたが、この圃場でも、ゲンゴロウ、ゴマフガムシをはじめ、多種の生きものを見つけることができました。草花調査は、グループごとに色の違う花を摘み、ポケット図鑑と照らし合わせて、名前を確認。キツネノボタン、ノゲシ、ハコベなどが見つかり、外来種は約20%と、他の地域に比べて少ないことがわかりました。


■これからも太いきずなで交流しましょう!

 監査のまとめでは「膨大な資料を見やすくまとめてあり、また質問に対して的確な回答をいただきました」「帳簿管理や有機栽培を行うことの苦労を実感しました」などの感想がありました。

 最後に、受け入れ産地を代表して庄内産直ネットワーク大瀧慶一代表、志藤正一副代表、五十嵐良一理事の3名が壇上へ上がり、「私たちには農業に対する思いがあふれています。そのあふれる思いを皆様に受け止めていただき、これからもパルシステムと太いきずなでもって交流していきたいと思います。次回開催する際は後継者による開催としたいと思います」と参加者に呼びかけ、終了しました。


※1 カントリー:大規模な穀物乾燥貯蔵施設・穀物倉庫

※2 不耕起栽培:通常は田植え前に田んぼを耕すが、それを行わない。これにより、雑草の種子の発芽が抑制される



今後予定されている公開確認会

月日 企画 対象品目 開催地
7/31(金)・8/1(土) JA新いわて 岩手県
10/29(木)・30(金) ナカショク 豚肉 新潟県
11/11(水)〜16(月) フィリピンATC 果樹(バランゴンバナナ) フィリピン
1/22(金) ちば風土の会 野菜 千葉県
2/19(金)・20(土) 紀ノ川農協 果樹 和歌山県


籾乾燥調整貯蔵施設を見学しました

帳簿を確認する参加者


倉庫内は品質保持のため温度管理されています

あいさつする受け入れ産地庄内産直ネットワーク大瀧慶一代表、志藤正一副代表、五十嵐良一理事


コオイムシがたくさん見られました

草花調査で集めた黄色い花をつけた植物


水路で見つけたアカハライモリ

合鴨農法の田んぼ


遠くに月山・鳥海山などを望む広々とした田んぼ





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