■「産地へ行こう。」ツアー

参加者全員で記念撮影 |
パルシステムでは、2009年度の「産地へ行こう。」ツアーを「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけ、さまざまなツアーを企画していきます。命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。2009年度は様々な形式で16のツアーを予定しています。
■5月に植えた田んぼは青々と成長
6月20日(土)、21日(日)の2日間、パルシステムのお米の産地JAささかみ(新潟県阿賀野市)で開催した「ささかみ物語II〜草取り〜」は、組合員とその家族47名のほか、JAささかみの職員や生産者、地元新潟総合生協関係者、新潟大学の学生など合計107名参加がありました。なかには田植えに引き続き草取りに参加したり、バケツ稲をきっかけに申し込んだりした組合員もいました。
20日は、さっそく草取りを行いました。5月に田植えをした稲は、しっかりと根を張り、青々と成長していました。生産者からヒエやイボクサ、コナギなど雑草の種類を教えてもらい、稲を踏まないように気をつけながら田んぼに入りました。
子どもたちも、どろんこになりながら一生懸命に草取りをしていました。草取りが一段落した後は、オリジナルのかかし作りに挑戦しました。和服をまとったかかしや忍者のかかしなどのかかしをつくり、収穫のときまで田んぼを守ってくれるようにお願いしました。
■二胡演奏に耳を傾けながらのホタル鑑賞は大人も感動 田んぼで汗をかいた後、地元の水を生かして地ビールを作っている「瓢湖屋敷の杜ブルワリー」で交流会を行いました。生産者やJAささかみの職員などたくさんのみなさんが集まり、ささかみのお米で作ったおにぎりや、ささかみのお米を使ったお酒もテーブルに並びました。
夕食交流会の後、ホタルを見に出かけました。真っ暗な夜空には、ホタルが美しく舞っていました。初めてホタルを見た方も多く、大人のみなさんも感動している様子でした。ホタルを見ながら、二胡のコンサートも開催されました。
■「生きもの調査」「笹だんご作り」などオプション 翌21日は、「生きもの調査」「笹だんご作り」などオプション体験で時間を過ごしました。生きもの調査では、田んぼの中のイトミミズやカエルを数えました。農薬を使わない農法によって、田んぼにはさまざまな虫たちが生息し、土を耕してくれていることなどを学びました。
「笹だんご作り」は、よもぎ餅にあんを包み、笹の葉でくるんで笹だんごを作ります。昔、新潟では端午の節句を、農作業が一段落した6月初旬にお祝いしたそうです。笹だんごを笹の葉で包む作業はとても難しく、魔法のように素早く包んでいく地元のお母さんたちの手つきに見とれてしまいました。
■「ホタル増えていた」「1粒残さず食べたい」など多くの声 昼食は、ふれあい会館で「ささかみeco食堂」と題し、地元の食材を使用した手作り料理をいただきました。ゴミを最小限に抑えるためレンタル食器を借り、紙皿や紙コップなどのゴミが出ないようにしています。また、セルフサービス方式で配膳することから、残飯をゼロにするようにしました。昼食後は、携帯電話で募集したフォトコンテスト、オプション体験、生きもの調査の報告などが行われ、ささかみを後にしました。
参加した組合員のみなさんからは、「数年前に参加したときより、ホタルの数も増えていたように思います。自然の復活というのは時間と手間がかかるものだ思いました」「手間をかけて作っているお米、感謝して1粒残さずいただこうと思います。もっとたくさんお米を食べようと思います」など、たくさんの声をいただきました。

5月の田植えからこんなに育ちました |

交流会では地元の料理が並びました |

教わりながら笹だんごをつくりました |

残さずきれいに「ささかみeco食堂」 |
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