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掲載日:2009年4月23日

パレスチナ・ガザ地区緊急救援活動の状況報告が届きました
2008年12月から2009年1月にかけて行われたイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への空爆攻撃を受け、パルシステムでは緊急組織カンパを行いました。このたび活動状況報告 が届きましたので、報告します。

■「フードバスケット」支援などの資金に使用されています

 2008年12月27日から2009年1月18日の停戦まで、イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区へ空爆による軍事攻撃が行われました。パルシステム連合会は3月10日、フィリピンのバランゴンバナナなどをフェアトレードとして輸入している株式会社オルター・トレード・ジャパン(ATJ)(※)を通じ、30万円を緊急支援金として組織カンパしました。

 ATJとともにパレスチナのオリーブオイルの交易を行うパートナー団体PARC(パレスチナ農業復興委員会)を中心とした農業系NGO団体10団体は、国連機関や赤十字の輸送協力により食料を送るなど、ガザ地区住民を支援しています。現在「フードバスケット支援」(食料、粉ミルク、生活必需品などをセットにしたものを送る)が実施されており、緊急救援金は、フードバスケットの資金として使用されています。

 関係組織、個人に呼びかけられた募金は、団体募金と一般募金をあわせ総額1,322万183円(4月15日確認時点)となりました。ご協力いただき、ありがとうございました。

 このたびATJおよび関連団体のNPO法人APLA(あぷら)からの活動報告と、PARCから感謝状が届きましたので報告します。(一部省略)

※株式会社オルター・トレード・ジャパン
バナナやエビ、コーヒーなどの食品等の輸入、販売を行う。交易を通じて第三世界の人々の自立を支援するフェアトレードに取り組む。


2009年4月16日
(株)オルター・トレード・ジャパン
特定非営利活動法人APLA
パレスチナ・ガザ地区緊急救援活動の報告

 昨年末12月27日に突如イスラエル軍がパレスチナ・ガザ地区に空爆を開始し、1月18日の停戦までにパレスチナの人々に多大な犠牲と被害をもたらしました。ATJおよびAPLAでは、オリーブオイルの現地パートナー団体であるPARC、UAWC(パレスチナ農業開発センター)から緊急アピールを受けて、「フードバスケット」プロジェクト支援を関係団体に呼びかけましたところ、多数の団体、個人の方から多額の募金を頂戴しました。
 あらためてご支援に感謝申し上げますとともに、募金報告、プロジェクトの進ちょく報告、並びに今後の予定につきまして下記のとおりご報告させていただきます。

1.募金状況  2009年1月6日付でATJ、APLAの関係組織、個人の方々にガザ緊急救援活動のご協力をお願いいたしました。各団体において組合員・会員への募金の呼びかけ、組織からの募金拠出など活発な情宣とご支援を賜わりました。その結果、1300万円を超える募金が寄せられました。

2.送金状況
第1回 2009年1月15日 250万円(21,154.18ユーロ)
第2回 2009年3月3日 450万円(36,686.78ユーロ)
第3回 2009年4月(予定) 522万円

3 .「フードバスケット」進ちょく状況
 第1回送金分を受けて、現地NGOグループは計425セットの「フードバスケット」をガザ地区の被災家族に配布しました。対象は国連機関などの援助が届かない、あるいは攻撃により家屋を失い学校等の公共施設に避難している家族です。
 物資はヨルダン川西岸地区のラマラ(PARCやUAWCの本部事務所がある)で調達し、UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)のトラックでガザ地区にある複数の配布センターまで運搬しました。ガザ地区ではPARC、UAWCのボランティアが多数、物資の整理から配布に参加しました。
 ガザ地区に物資を搬入する場合、ガザ地区とイスラエル境界にある検問所を通過しなければなりませんが、検問所では人道支援物資を含め搬入できる物資の量、内容がイスラエル政府により限定されています。しかも事前手続きに手間がかかり、検問所ではイスラエル軍による厳重なチェックにより長時間待たされます。このため、これまで物資を搬入できたのは1回にとどまりました。

4.今後の活動予定
 下記理由から、現地NGOグループは今後、ガザ地区内で「フードバスケット」の食料を調達する方法に切り替えます。
  • イスラエル政府がガザ境界で搬入物資に厳しい制限を加えているため、ヨルダン川西岸で食料を購入しガザ地区に搬入する方法は、非常に時間がかかり、非効率的です。
  • ガザ地区では3週間におよぶ空爆および地上戦で農地や農業施設は大きな損害を受けました。ガザ地区内での食料や加工品の調達は、被災を受けた生産者や女性グループの生計支援、並びにガザ地区の農業支援につながります。

  •  現地NGOグループは、このプロジェクトを「貧しい農民から貧しい家庭へ」と名づけ、PARC、UAWCのガザ地区職員が中心となって準備を進めています。具体的な活動計画と進ちょくについては後日あらためてご報告いたします。

    5.PARC、UAWCによる支援活動
     日本からの支援を受けて実施した「フードバスケット」とは別に、イスラエル侵攻直後にPARC、UAWCはヨルダン川西岸のそれぞれが関係する農民、女性、青年グループに呼びかけて、ガザの人々に生活必需品を送る国内キャンペーンを立ち上げました。品物の提供、搬送、仕分け、保管に多くの人々が自発的に参加し、オリーブオイル、砂糖、米、粉ミルク、缶詰、衣服、毛布、せっけん、洗剤など集まった物資は計465tに達しました。ガザへの搬入、保管はUNRAW(国連パレスチナ難民救済事業機関)、WFP(国連世界食糧計画)の協力を得ました。ガザ地区でも農民がボランティアとして物資の仕分け、配布に参加し、窮状に苦しむガザ地区の人々に貴重な生活物資が手渡りました。

    6.ガザ地区の一般的状況(3月末、OCHR国連人道問題調整事務所報告等による)
    【被害】OCHRの発表によると死者1,300人(うち子ども410人)、負傷者5,015人(うち子ども1,855人)と多数の人的被害が出ました。
    【食料事情】ようやく小麦粉などの主食、砂糖、塩などの調味料、野菜や果物が市場で入手できるようになりました。しかし、80%の人々がいまだに援助物資に頼っています。
    【ライフライン】3万5千人が水道にまったくアクセスできず、週に2−3日しか利用できない人も10万人に達します。人口の10%が電気がない生活を強いられ、残り90%も断続的な停電に見舞われ、調理用プロパンガスも圧倒的に不足しています。
    【医療】必要な医薬品・医療器材の備品が不足しています。
    【家屋破壊・復興】全壊4,000棟、半壊17,000棟、重機が不足しているため破壊された家屋、建築物はがれきのまま残されています。さらにセメント、砂、ブロック、鉄筋、ガラス、塩ビ管等の建設資材の搬入も禁止されているので家屋の再建のめどを立てられない状態です。
    【農業分野への被害】地上戦によりガザとイスラエル境界付近のオリーブ、かんきつ類の畑は更地にされ、農地の30%が破壊されました。鶏舎(175軒)、野菜や花き園芸の温室(450軒)、かんがい施設(用水路5,150本、井戸185本)、農道等(95km)に大きな被害が出ています。(カッコ内数字はPARC調査による)

    オリーブオイルを提供する西岸地区
    サファ村の生産者

    農村で物資を集荷する
    西岸地区の生産者


    紙おむつも大切な救援物資のひとつ

    ガザ地区配布センターに
    一時保管されるフードバスケット


    フードバスケットを受け取った男性

    ガザ地区でフードバスケットの
    配布を待つ人の列


    2009年4月5日
    パルシステム生活協同組合連合会 御中

     このたびは、私どもパレスチナ農業復興委員会(PARC)が他のNGOと協力して立ち上げたガザ市民を救援するキャンペーンに対し、57,841.59ユーロもの募金を寄せていただき、心から感謝申し上げます。

     皆様の素早い対応は、私たちの関係性がいかに深く、熱いスピリットで結ばれているか如実に示すものです。おかげさまで、このキャンペーンはガザ市民に絶大な効果をもたらしました。

     私たちの協力関係が今後も継続し、人々に奉仕できることを希望しています。支援を受けた人々に代わってここに感謝の意を表する次第です。

     尊敬を込めて

     カリル・シーハ
     パレスチナ農業復興委員会(PARC)代表



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