
セカンドリーグ埼玉の理事のみなさん |
■パルシステムグループ初の地域セカンドリーグ
パルシステムは、いつまでもイキイキ楽しく暮らせる、自律・自立・協働のネットワークが広がる地域社会を創り、人と人とをつなぎ、地域のくらし課題解決をめざしてセカンドステージ事業を展開しています。“セカンド”という名前には、次の三つの意味が込められています。
- 事業・・・くらしの課題を解決していく「新たな」事業
- ライフステージ・・・定年後、育児後、退職後、そして余暇時間等に生まれる「新たな」活動の場
- 心・・・社会貢献・地域貢献に対する「新たな」価値観の創造
「セカンドリーグ」は、セカンドステージ事業を実現・支援するための手段となる、地域の活動・事業にかかわる人たち(個人、法人)のネットワークコミュニティ組織です。パルシステムグループの1都8県それぞれの地域に「セカンドリーグ」を設置するため、セカンドリーグ運営委員会(事務局:パルシステム連合会セカンドリーグ支援室)で論議を重ねてきました。
2008年4月、埼玉県のパルシステムの生協の一つであるドゥコープが市民団体に呼びかけ設立準備会が発足し、設立のための討議を始めました。11月に設立総会、2009年1月に埼玉県からNPO法人の認証を受け、2月に設立登記を行いました。こうしてパルシステムグループ初の地域セカンドリーグであるセカンドリーグ埼玉が誕生しました。
■セカンドリーグ埼玉の4つの事業
セカンドリーグ埼玉は、事業による地域課題の解決とともに法人組織としての自立を追求し、「まちづくりの推進」「経済活動の活性化」「職業能力の開発支援」「雇用機会の拡充支援」などの活動を行います。具体的には、次の4つの事業を展開します。
(1)生活協同組合ドゥコープからの受託事業
いきいきの会、キッズヘルパー、カルチャーヘルパーなど、ドゥコープで行われている活動を地域に広げる。
(2)プロジェクト事業
埼玉県内のコミュニティビジネスを支援し、地域活動者とのWin-Win(相互に利のある関係)を追求する。
(3)行政、他団体からの受託支援・事業支援
行政からの指定管理制度受託支援、他団体の事務局機能の支援によるコミュニティ活性化事業に取り組む。
(4)地域の他団体・個人からの相談事業
地域の人材発掘と育成に務め人材能力を生かした相談事業支援を行う。
■地域での有機的なネットワークを創生する

セカンドリーグ埼玉 中島康夫代表理事 |
セカンドリーグ埼玉の中島康夫・代表理事は、「生活の基盤である地域に注目し、地域を変えることにより、社会を変えていくことができると考えています」とあいさつし、生協をはじめとする地域の人たちと協同していきたいと決意を表明しました。また、坂本美春・ドゥコープ理事長は、「多様な連携の中の一つとして、セカンドリーグ埼玉を応援します。地域でのイキイキとした暮らしのために一緒に歩んでいきましょう」と連携のエールを送りました。
第二部のコミュニティビジネスフォーラムでは、「コミュニティビジネスが地域の未来を開く」と題してコミュニティビジネスセンターの永沢映・代表理事がシンポジウムを行い、続けて「埼玉におけるコミュニティビジネスの可能性を探る」というテーマで、セカンドリーグの理事3名と埼玉県の市民団体「ふじみの国際交流センター」の石井ナナエ理事長、「さいたま市手をつなぐ育成会」の浅輪田鶴子会長によるパネルディスカッションが行われました。
これからセカンドリーグ埼玉と地域の市民団体がどのように有機的なネットワークを創っていくか、それぞれの思いと具体的な連携のイメージを確認し合って、新たな一歩が踏み出されました。

パネルディスカッションでは、どのような協力関係が築けるかについて活発な意見交換が行われた |
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