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掲載日:2009年3月27日

消費者の目で食の安全確認
第7回「工場の公開確認報告会」を開催しました
パルシステムでは、3月18日(水)、7回目の「工場の公開確認報告会」を開催しました。2008年度、消費者である生協組合員が視察した5つの製造工場の品質管理の取り組みなどを報告し、製造者と消費者が相互理解と信頼を深めました。

■製造者と消費者が工場の改善情報を共有しました

会場の全林野会館には72名の参加者が集まりました

 パルシステムでは、2008年度に開催した「工場の公開確認会」の報告会を3月18日(水)全林野会館(東京・文京区)にて行いました。生協組合員や役職員など72名が集まりました。

 パルシステム連合会の商品活動委員会工場の公開確認部会では、食品製造委託工場の品質管理向上と評価を進めるため「工場の公開確認会」(下記資料参照)を行っています。昨年度は、2008年7月から2009年2月の間に6つの工場を、のべ40名の組合員と職員の監査人が訪れました。

 また、2008年度は、工場の公開確認会に必要な知識と考え方を学ぶ「監査人講習会」を4回(参加者のべ36名)、会員生協を対象に実施する「工場の確認ミニ報告会」をドゥコープとパルシステム神奈川ゆめコープ(参加者計41名)でそれぞれ行いました。

 報告に先立ちあいさつした工場の公開確認部会の田中哲紀子部会長は「拝見した工場は、いずれも高いレベルの衛生管理だと実感しました。各社の取り組みを多くの組合員のみなさんへ伝えられるよう、『工場の確認ミニ報告会』などで活動を広げていきたいと考えます」と話しました。


■製造状況と監査人の所見が報告されました

 報告会は、工場の公開確認会を実施した6工場のうち、カゴメ那須工場は直前に実施したため5工場を対象に行いました。まずメーカーから参加者のために製造の状況について説明があり、それに対し監査人が報告するという形式です。メーカーからは「『なんでも言うたろう掲示板』という掲示板を設け、全職員が参加して改善提案しています」(一品香食品)、「4種類のネット、マスクを着用し、異物混入を防いでいます」(ケンコーマヨネーズ)、「ロット番号から、どこでとれた魚かまでさかのぼれます」(ちば醤油)、「海の恩恵に配慮し、排水処理や石けん運動に力を入れています」(房州ちくら漁協)、「機械で測定できないこともあるので味覚検査を重視しています」(榛名酪連)との報告がありました。

 報告後の質疑応答では、参加者から「衛生管理について詳しく教えてください」「注文にこたえきれない量の注文が発生した場合など、偽装を防止する取り組みはありますか」などの質問が寄せられました。

●各監査人からの所見報告は次のとおりです。

パルシステム千葉・渋谷智誠職員…(一品香食品)「一昨年の訪問時に指摘した原材料を表示する札が、プラスチック製から金属製に変わっていました。また、職員から出されて意見にすべて回答するなど教育にも力を入れており、評価できると思います」

パルシステム神奈川ゆめコープ・池田珠三子理事…(ケンコーマヨネーズ御殿場工場)「指定以外の原料混入を防ぐため、パルシステムの商品を朝一番で製造していると聞いています。災害を想定した避難訓練もしっかり行っており、努力を感じました」

ドゥコープ・高橋健司職員…(ちば醤油)「すばらしい商品管理でした。欲をいえば、リユースびん洗浄の環境配慮と食品残さのエコフィードなどへの有効活用、従業員教育の『見える化』の3点を検討いただきたいと思います」

パルシステム茨城・海老澤利恵理事…(房州ちくら漁協)「工場内は想像していたよりにおいがなく、驚きました。作業はほとんど手作業で従業員の技術の高さがうかがえたのですが、文書化されていない部分が多い点が気になります」

パルシステム東京・市川真弓理事…(榛名酪連)「生菌数も少ない生乳であると聞き、多くの組合員に知ってほしいと感じました。ただ、せっかくすばらしい理念を掲げているのに、工場内では目立たない場所にしか掲示されていなかったことが残念でした」


■総評では「『大いなるしろうと』でいてください」

協力いただいたメーカーの方へ感謝状を贈りました

 総評で食品安全コンサルタントの渡邉清孝氏は「ルールがあれば安全な食品をつくれるとは限りません。大事なのはルールを確実に実施し、有効性を保つことです。監査人のみなさんは、消費者の目線で、プロが日常気づかないことを指摘し、いい交流になったと思います。幅広い意見を大事にこれからも『大いなるしろうと』でいてください」と話しました。

 また、商品活動委員会の吉森弘子委員長(パルシステム東京理事長)は「メーカーのご協力に感謝します。パルシステムでは、09年度も『100万人の食づくり』運動に取り組み、食料自給率向上をめざします。国産の食品が少しでも増やせるよう、みなさんとともにがんばっていきたいと思います」とまとめ、工場の公開確認会に協力いただいたメーカーの代表者へ感謝状を手渡しました。



●2008年度に実施した工場の公開確認会

報告工場 対象商品 所在地 公開確認会実施日
一品香食品本社工場 「餃子にしよう!」
「きょうは春巻き!」
福岡県久山町 2008年7月1日
ケンコーマヨネーズ
御殿場工場
「サラダベースごぼう」 静岡県御殿場市 2008年11月5日
ちば醤油本社工場 「便利つゆ」 千葉県香取市 2008年12月9日
房州ちくら漁協
千田加工所
「しめさば(国内産)」 千葉県南房総市 2009年1月30日
榛名酪連牛乳工場 「生乳70%の飲むヨーグルト」 群馬県高崎市 2009年2月13日
カゴメ那須工場 「もっと野菜!赤128」など 栃木県那須塩原市 2009年2月26日

【資料】

■「工場の公開確認会」とは



消費者である生協組合員がパルシステム商品の工場を訪れ、商品が基準どおりに作られているか透明性を持って組合員に公表し、製造者と一緒になって食の安全を確認するシステムです。

2003年度に開始し、工場の製造管理の記録や衛生管理の取り組みについて点検確認しています。

2005年には「TASIQA(たしか)システム」※(パルシステム品質保証認定制度)を制定し、同システムに基づいた工場の公開確認活動を推進。5年間で開催した公開確認会は、2007年度の6工場を含め合計28工場となりました。牛乳、精米、肉加工工場など、対象工場は多岐にわたります。製造工場と消費者組合員の信頼関係の強化と、それに基づくパルシステムならではの商品利用の拡大定着、また商品事故の削減をめざします。

また、公開確認会の結果は、年に1〜2回開催する「工場の公開確認報告会」で報告しています。工場の責任者・組合員・生協職員が参加し、消費者である組合員が製造工場での品質管理の取組みや改善努力を知り製造者との相互理解と信頼を深める場となっています。


※TASIQAシステムとは
Trial(試み)Authorization(認証)for Safety(安全)Improvement(改善)and Quality(品質)Assurance(保障)system(制度)の略。パルシステム独自の品質保証制度。


<参考>

パルシステムの品質保証




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