本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
パルシステムのトップへ戻る
パルシステムのトップへ戻るパルシステム加入のご案内トップページへ資料請求する(資料請求フォームが開きます)お問い合わせ一覧ページへサイトマップへ
ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここから本文です

ニュース 目次に戻る



掲載日:2009年3月11日

パルシステムグループは、2008年度 「ネグロス視察交流ツアー」を行いました
2月20日(金)〜25日(水)の6日間の日程で、パルシステムグループ役職員と委託協力会社の職員8名がフィリピン、ネグロス島のバナナ産地を訪問し、生産者との交流を深めました。

生産者のみなさんと一緒に(23日 ナギスロットにて)

 パルシステムは、2月20日(金)〜2月25日(水)の4日間、バナナの産地のひとつフィリピンのネグロス島への視察交流ツアーを実施しました。

 パルシステムグループは、産直4原則(※1)に基づき、食の生産現場である産直産地の生産者との交流を大切にしながら、農産物の供給を行っています。

 タイやフィリピン、インドネシアなどの国際産直産地とも、公開確認会の開催、相互の視察研修などを通じて、生産者と消費者の信頼関係を築き、お互いの顔の見える産直を行っています。

 特に1990年より開始されたネグロスとの交流とパルシステム初の国際産直品バランゴンバナナは、パルシステムのフェアトレードの原点といえる商品です。


■バナナの民衆交易の歴史と意義を理解するツアー

 今回の視察交流ツアーでは、会員生協の役・職員、委託協力会社社員を中心に8名がネグロス島のバナナ産地を訪問しました。目的は、以下の2点です。

  1. 産地視察や生産者との交流を通じ、バナナの民衆交易の歴史と意義を理解する。
  2. 市内視察や市民との交流を通じ、フィリピンの文化・歴史・暮らしを理解する

 出発前に、バナナ等の輸入を委託している交易会社(株)オルター・トレード・ジャパン(ATJ)の担当者から、「台風が産地を直撃して水害が発生しており、風水害の視察ツアーになるだろう」との説明がありましたが、その言葉通り、風水害の被害を受けた産地の様子も見ることとなりました。


■ネグロス島東州の産地を見学、生産者と交流しました

 20日、フィリピンの首都マニラに入った一行は、21日にマニラから東州の州都ドマゲッテイーに移動し、さっそく東州の生産地の視察を行い生産者との交流しました。高地のバイス地区・低地のタンハイ地区・低地のマンフヨッド地区等を訪問。それぞれの産地・生産方法の違いを実感しました。特に低地にあるタンハイ地区では、てっぽう水の被害により、80%のバランゴンバナナが収穫不可能となり、残りの20%も出荷できる状態ではないとのこと。1年間はバナナ栽培による収入が途絶えてしまうとの事でした。しかし、バナナに頼らない生活基盤(ココナッツや米の栽培)がしっかりできているところや、15の生産者の協力による復興作業が始まっており、改めて協同と助け合いの精神を学びました。


■西州の産地では、ネグロスの農業の歴史を学びました

 22日、東州から西州のバコロドに移動。西州ではナギスロット、エスペランザ等の産地を訪ねて見学・交流を行いました。西州では、土地をめぐって生産者と大地主との対立が長い間続いていたとのお話を聞き、ネグロスの農業の歴史の一端を知る事もできました。バナナ栽培の意義を改めて理解する契機ともなりました。

 またナギスロットでは民泊もさせていただき、生産者の心のこもった歓迎をうけ、感激する一幕もありました。

 バナナの産地以外にも、パルシステムでも取り扱っているマスコバド糖の工場や原料のさとうきび畑も見ることができました。またバナナの輸入を委託しているATJの現地法人ATCのみなさんとも交流し、産地のみなさんの技術指導等含め、現場の苦労をうかがうことが出来た事も参加者のよい経験となりました。

 ネグロスとバナナを通しての交流が始まって20年という節目の年に、改めてフェアトレードの意義を再認識し、生産者と触れ合い、産地への理解を深めることの大切さを実感した視察研修旅行となりました。



【資料】

研修スケジュール

日付

内容

2月20日(金) 成田⇒マニラ着
ホテルチェックイン
 オリエンテーション(ATCマニラ事務所)
マニラミニ観光
2月21日(土) 早朝便 マニラ⇒ドマゲッテイー
 オリエンテーション
 バナナオペレーション見学
PM ドマゲッテイー市内ミニドライブ
 パッキングセンター視察
2月22日(日) AM 西州バコロドに移動(途中産地1カ所見学)
移動途中で昼食
PM ホテルチェックイン、市場視察
2月23日(月) AM 砂糖農園視察
PM ATMC(マスコバド糖精糖工場)見学
ナギスロットへ移動
2月24日(火) AM 博物館視察・ショッピングモール
PM ショッピング等
ツアーを振り返って
2月25日(水) バコロド⇒マニラ⇒成田


<参考>

パルシステムのエコ・バナナ(バランゴン)については、以下をご覧ください。

エコ・バナナ(バランゴン)(パルシステムの商品)

バランゴンバナナ(ATJホームページ)


(※1)パルシステムの産直4原則

1) 生産者・産地が明らかであること

2) 生産方法や出荷基準が明らかで栽培の履歴がわかること

3) 環境保全型・資源循環型農業を目指していること

4) 生産者と組合員相互の交流ができること



■視察交流ツアー スナップ集

訪比団メンバー一行(20日 マニラ市内にて)

高地の産地での出荷は人力。私たちも体験させていただきました。1籠に30kg!!のバナナが。 (21日 バイス地区にて)


産地の様子(21日 バイス地区での取引きの様子)

パッキングセンターを視察(21日 ドマゲッティーのパッキングセンターにて)


バナナほ場の水害被害の様子(22日 タンハイにて)




このページの上へ戻る