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掲載日:2009年2月20日

異臭事故防止と表示制度を学ぶ
パルシステム協力会「品質管理学習会」を開催しました
2月16日(月)、パルシステムのお取引先で構成する「パルシステム協力会」の品質管理部会が、協力会の会員を対象に品質管理学習会を開催しました。今回は、異臭検査の方法と、東京都が今年6月製造分から本格導入する冷凍食品の原料原産地表示制度について学びました。

■取引先305社で構成する「パルシステム協力会」

参加者は熱心に耳を傾けていました(大田区産業プラザ)

 「パルシステム協力会」は、1990年に発足し、現在はパルシステムグループのお取引先305社を会員として構成されています。

 会の中には「組合員交流委員会」、「物流部会」、「環境部会」、「品質管理部会」、「異業種交流部会」の1委員会4部会が設置され、組合員のみなさんに安心して利用していただける商品づくりや業務品質の向上に努めています。各種イベントへの協賛や工場見学、学習会への協力など、パルシステムの活動にともに取り組んでいます。


■「におい」のメカニズムと評価方法を学びました

プライムテックの吉田氏

 2月16日の品質管理学習会は、大田区産業プラザ(Pio)(東京・大田区)にて協力会会員や生協関係者など98名が参加して行われました。

 最初の講演は、「食品の異臭とその評価方法」と題し、プライムテック(株)アナリティカルサイエンス事業部課長の吉田浩一氏が、異臭の原因となる「におい」のメカニズムと検査方法について紹介しました。

 においの原因となる物質は、世の中に40万種以上存在するといわれています。食品から発せられる「におい」は、複数のにおい物質から構成されており、ときには数100以上の物質から構成されているそうです。また、空気中に含まれる物質の濃度や、感じる人の習慣、経験でも感じ方が異なります。

 吉田氏は「たとえば、低濃度ではオレンジの香りがする物質でも高濃度になれば油臭がする物質もあります。納豆やかつお節など日本人にとって好ましい「におい」でも、日本の食文化の経験がない外国人にとっては、腐敗臭と感じられてしまう場合もあるのです」と説明しました。

 吉田氏は、これらの「におい」を検査する場合、実際に人の感覚を利用する官能評価と、揮発したガスに含まれる成分を測定する「ガス分析ソリューション」、センサーと利用して電子的に分析し数値化する「官能分析ソリューション」があることを説明し、「これらを組み合わせ、相互補完するシステムが異臭事故防止につながります」と述べ、ペットボトル飲料やフライドポテトなど、食品を中心とした評価事例を示しました。


東京都福祉保健局の田代氏

■東京都で導入された冷凍食品の原料原産地表示

 次に、東京都福祉保健局健康安全部食品監視課主任の田代健二氏が「東京都消費生活条例に基づく調理冷凍食品原料原産地表示について」講演しました。

 調理冷凍食品の原料原産地表示は、東京都が昨年8月に条例施行となり、今年6月から本格導入されます。JAS法で義務付けられていない原料でも、重量に占める割合が5%以上で上位3位までのものや、「エビピラフ」のエビといった商品名に名称が付された原料について、原産地の表示が義務付けられます。

 田代氏は、例を示しながら表示について解説しました。原料が国産の場合は、都道府県や市町村など一般的に知られている地名を表示することも可能とのお話でした。

 また、「季節や時期によって原材料の調達先が頻繁に変更されるなど、表示が困難な場合は、その問い合わせ先を明記してください」と呼びかけました。問い合わせ先は、電話やファクス、インターネットなどで「『商品のお問い合わせは』ではなく、『原料原産地のお問い合わせは』とはっきり表示することが求められます。と注意点を挙げました。

 最後に、パルシステム連合会 商品管理本部の監物今朝雄氏は「前回の異物混入防止をテーマにした学習会を基に、昨年10月と11月に実施した品質管理強化月間では、各社からさまざまな取り組み報告をいただくことができました。今回の学習会のテーマとなった風味不良や異臭の問題も、食品メーカーが困っている懸案のひとつだと思います。原料原産地の表示もあわせ、講演が品質管理向上につながれば幸いです」と総評し、学習会を締めくくりました。



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