
訪日団のみなさん(11月28日「暮らし協
同館 なかよし」にて) |
パルシステム連合会は、1990年より韓国の生協との交流を続けており、今年で18年目になります。
11月18日(火)から11月21日(金)の4日間の日程で、パルシステムグループ役・職員と会員生協物流委託先の職員を中心に19名が韓国を訪問し、友好関係にある韓国生協との視察交流研修を行いました(※1)。
11月24日から28日までの5日間は、icoop連合会加盟生協より18名の訪日団を受け入れました。
今回は、パルシステムの商品開発や食育の取り組みを中心に視察・見学を行いました。
■杉戸センター視察とパルシステムの商品カタログについて研修
25日は、パルシステムのドライのセットセンターである杉戸センターを見学しました。まだ日本と比較すると規模が小さい韓国の生協、大規模でシステマチックに運営されているパルシステムのセットセンターに驚いていらっしゃいました。
その後、パルシステム連合会の新大塚分室(東京・文京区)に移動し、パルシステムの商品政策や商品カタログなどの媒体政策についてレクチャーを受けました。
韓国では、ネットでの受注が中心のため、印刷された商品カタログでの、細やかな情報の提供に深い興味を示していました。
■パルシステム東京とパルシステム千葉の店舗を見学
26日はまず、パルシステム東京の辰巳店(東京都江東区)を訪問しました。辰巳店では太田店長自ら出迎えてくれました。「辰巳団地が出来た当時は、周辺にお店がなく住民が皆で生協を設立し、辰巳店を作ったこと。それから約40年が経ち、住民も年齢を重ね高齢化が進んでいること」など店舗の歴史から現在の状況まで説明がありました。
辰巳店の特徴は、組合員が自主的に作ったワーカーズ集団などがお惣菜を作るなど、組合員との関わりを大切にしていることも説明されました。
次に、パルシステム千葉の店舗「のだあたご店」(千葉県野田市)を訪問しました。逆井店長からは、この11月の店舗リニューアルについて説明がありました。長い歴史のある店舗で、地域の組合員さんのニーズに応えるためリニューアルに取り組んだことなどが説明されました。
■地域に根ざしたNPOの活動も視察しました
最後に訪れたNPO「暮らし協同館 なかよし」(※2)(茨城県ひたちなか市)では、生協の元理事、組合員を中心とした、生協の枠を超えて地域に根ざした活動をご紹介いただきました。NPO設立のきっかけとなった生協の店舗の閉店(2004年)、それを受けて商品を販売するようになった経緯などについて説明がありました。
訪日団のみなさんは、さまざまなサークル活動、個人の製作品や、障害者が入所、通所して学び、製作した作品や品物が並び、販売されているレンタルボックスの取り組みなど、地域の人々が集う場所になっている事に感銘を受けていました。
当日は、ちょうどお茶のサークルが開かれており、お茶を立てる経験をするなど、日本文化の一端に触れる機会ともなりました。
■茨城の自然や風土、暮らしも楽しみました
翌日は宿泊先の茨城県の涸沼(ひぬま)周辺を散策後、「さいたまコープ」の店舗を見学しました。涸沼では地元の方にご案内いただき、涸沼が汽水湖(※3)であることや、貴重な涸沼の自然環境に配慮した環境保全型農業の取り組みについて、また近くにお住まいのスローライフを実践する芸術家ご一家を訪問するなど日本の風土や文化も楽しみました。
韓国icoopの訪日団1行の18名は、28日、たくさんの収穫と楽しい思い出とともに無事、韓国に帰国されました。
【資料】
(※1)「2008年度 韓国生協 視察交流研修」は以下のニュースをご覧ください。
パルシステムグループは、「2008年度 韓国生協 視察交流研修」を行いました
(※2)NPO「暮らし協同館 なかよし」について詳しくは以下をご覧ください
パルシステム セカンドリーグ リポーターブログ「自分も幸せにする福祉活動」
(※3)汽水湖
淡水と海水が混ざる塩分の低い水をたたえる湖。汽水湖の塩分の範囲にはかなりの幅があり、その間で生物群の特徴にも大きな変化がある。日本の汽水湖としては、浜名湖、宍道湖、中海、サロマ湖、十三湖などが有名。
●研修スケジュール
24日 |
来日/オリエンテーション |
25日 |
パルシステム杉戸SC視察/パルシステム商品政策についてレクチャー |
26日 |
パルシステム東京辰巳店・パルシステム千葉のだあたご店・NPO暮らし協同館なかよし視察見学 |
27日 |
涸沼散策/さいたまコープ店視察 |
28日 |
帰国 |
icoop連合会について
1998年3月設立。会員生協62生協。組合員数40,000名。総売上高770億ウオン。(2006年度)
会長 陣m姫
パルシステムグループと韓国の生協との交流について
パルシステム連合会は、設立当初の1990年より韓国の生協との交流を続けており、その交流は今年で18年になります。毎年交流団を送り合い、互いの生協活動の視察、役・職員の交流を通して、文化交流を続けています。また、パルシステム連合会会員生協の多くの生協でも、韓国の生協と子供交流を中心に、韓国の生協との交流を深めています。
■訪日時のスナップ

パルシステムの商品開発やカタログに
ついての研修(25日パルシステム連合
会新大塚分室) |

辰巳店で店長より説明を受ける(26日
パルシステム東京 辰巳店前) |

のだあたご店の歴史も学びました(26日
パルシステム千葉 のだあたご店) |

「暮らし協同館 なかよし」を訪問(26日
茨城県ひたちなか市) |

芸術家一家との交流で記念撮影(27日
茨城県茨城町)
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