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掲載日:2008年11月21日

バングラデシュ「有機農業研修センター建設プロジェクト」
活動支援カンパに、ご協力をお願いいたします
パルシステムは、国際協力NGOハンガー・フリー・ワールド(HFW)と協力し、バングラデシュの有機農業センター建設のためのカンパに取り組んでいます。深刻な貧困と飢餓の問題を抱えるバングラデシュに有機農法を普及し、農家を支援するカンパに、みなさまのご協力をお願いいたします。

■バングラデシュ 有機農業研修センター建設プロジェクト

有機農業研修センター設立決定の
セレモニーにて(2008.8.12)

 パルシステム連合会は、特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)とともに、バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、13ヵ村1万6000人を対象とした有機農業センターを建設し、環境にやさしい持続可能な農業を推進します。

 世界第3位の栄養不足人口を抱えるバングラデシュ。対象の13ヵ村の全2520世帯の内、1日の収入が100タカ(1タカ=1.54円/2008年5月レート)に満たない家庭の割合は、68%にものぼります。貧困家庭の定番メニューであるパンタ(一晩水に浸し塩で味つけしたご飯)さえも口にできず、3食食べることができない家庭も少なくありません。



■12月2回、ポイント振替カンパを受付いたします

 パルシステムでは、12月2回企画(カタログ配布11月24〜28日)にて、今年度3回目、最後のバングラデシュ「有機農業研修センター建設プロジェクト」活動支援カンパを実施いたします。

 カンパは、12月1日から12月5日までの5日間、商品利用などで貯めたポイントをふりかえて頂く「ポイント交換方式」で行います。注文用紙、オンラインパルサービス、コープ電話受付センターにてお申し込みいただけます。

 今回も、みなさまのご支援、ご協力よろしくお願いいたします。

 みなさんのカンパにより、有機農業研修センターを開設し、バングラデシュに有機農業を普及し、土地や作物、農家の人たちを元気にすること。また種など生産にかかる費用を減らし、農家の生活を助けることも目的としています。

 ※12月2回(配布11月24〜28日)の『ポイントカタログ』裏面にて、このプロジェクトへの支援カンパについてご案内いたします。こちらもご参照ください。


【バングラデシュ 有機農業研修センター開設・運営プロジェクト 活動支援カンパ】

申込方法 「注文用紙」の場合は「6ケタ商品注文欄」に「190993」と口数(一口100ポイント)をご記入ください。
「インターネット」の場合は「注文内容確認画面」の「ポイント使用お申し込み」よりご入力してください。
申込期間 12月1日〜12月5日
申込番号 190993
1ポイントを1円と換算して、一口(=100ポイント)単位でのお申し込みとなります。


【資料】

※特定非営利活動法人ハンガー・フリー・ワールド(HFW)

飢餓のない世界を創るため活動する国際協力NGO HFWは、日本に本部を置き、バングラデシュ、ベナン、ウガンダに支部があるほか、ブルキナファソ準支部、青少年組織ユース・エンディング・ハンガーのネットワークを含む5カ国で活動しています。開発途上国では、さまざまな分野で成果をもたらす開発事業を、世界中においては飢餓を自分自身の課題として考え、行動することを呼びかける啓発事業を実施しています。

特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールドとは…(新しいウィンドウで開きます)



<有機農業研修センター開設・運営プロジェクトの進捗状況>

HFWは、バングラデシュ西部ジナイダ県カリガンジ郡に、13ヵ村1万6千人を対象とした有機農業研修センターを建設し、環境にやさしい持続可能な農業を推進します。

■進捗状況

1.ムンディア村の子ども約4割が栄養不足

有機農業センター設置がきっかけで活動を開始することになったムンディア村。HFWでは、今後、必要な支援が行き渡るよう、基礎調査を実施しました。その結果、村の子どもの約4割、また女性の3人に1人が栄養不足ということがわかりました。また、村民の7割以上が農業に従事しており、すべての農家において、化学肥料・農薬の使用がみられました。また、ハイブリッド種(注)を栽培している農家も9割にのぼります。そして、種子や化学肥料・農薬の購入費用がかさみ、家計を圧迫していることがわかりました。しかし、それらを使用しなくては十分な収穫が得られないのではないかという不安があるため、使用をやめて有機農業の実践に踏み切る農家はいませんでした。住民が有機農業に取り組むためには、有機農業センターがモデルとなり、有機農業の成功例を実際に目にしてもらう必要があります。

(注)高収量で手間のかからない種ですが、一代しか実らないため毎年種子を購入しなければなりません。3度の食事も十分に取れない貧しい農家にとって、多国籍企業が販売する年々価格の上がっている種子を購入することは、大きな負担になっています。


2.有機農業に挑戦する家も出てきました

ボダ郡を訪問した農夫が、ムンディア
村の自宅で有機堆肥プラントの建設
を進めています

そこで、9月には、ムンディア村から有機農業への意欲の高い3名の農民を、HFWがバングラデシュ北部のボダ郡で運営する有機農業センターに派遣。バングラデシュ伝統種の種子の保管方法や、有機堆肥づくりなどを学んでもらいました。また、有機農業を実践している農家に経験を聞いたり、意見交換を行ったりしました。訪問者たちは、持続可能な農業のモデルとして、自分たちの村に有機農業センターができることに、大きな期待を持つようになりました。

10月には、ボダ郡を訪れたムンディア村の農家1世帯に対し、有機たい肥プラントの設置支援を行いました。有機農業に挑戦する農家を支援することで、村での有機農業実践のモデルづくりを進めていきます。


住民の声:ボダ郡の有機農業センターを訪問し、有機堆肥のつくり方や、バングラデシュの伝統種の種を保管する方法について学びました。話には聞いていましたが、実践の様子を見られたことは目からウロコでした。カリガンジに戻ってからは、自宅でも、有機たい肥づくりや種の保管に挑戦しています。これから建設される有機農業センターで、有機農業についてもっと学べることを期待しています。(ルストム・アリさん、48歳)

3.その他

住民の組織化

HFWでは、有機農業推進をはじめ、地域の支援を効果的に行うためには、住民自身の主体的な取り組みが必要だと考えています。そのため、まずはムンディア村でも、女性グループ、ウィメン・エンディング・ハンガー(WEH)の結成を支援。WEHは、週1回集まり、自分たちの生活向上のための取り組みを模索しています。

最初の取り組みとして「ムスティチャル」が始まりました。「ムスティチャル」とは、メンバーが週1回ひと掴みのお米を持ち寄り、貯めていく行動のこと。ムンディア村では、ある程度お米が貯まると、くじ引きで順番を決めてメンバーで平等に分け合ったり、換金してグループの貯金として運用したりしています。楽しみながら貯蓄について学ぶことができ、またグループの会合への出席率も高まります。頻繁に顔を合わせることで、メンバー同士の繋がりもより深まり、お互いの暮らしの課題を相談しあうこともできるようになりました。家の外で活動することが少ないバングラデシュの女性にとって、また村にとっても、女性がこのようにいきいきと活動しはじめたことは大きな変化です。

HFW職員は、女性グループに続いて農民たちの協同組合を結成しようと、週2回ムンディア村を訪れ、住民たちと話し合いを続けています。



■今後の予定

  • 農民の協同組合設立のため、農民との会合を実施
  • ムンディア村の基礎調査の完了
  • 職員による現地訪問 週2回
  • センターの建設計画の策定



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