■「エコドライブ運動」について
パルシステムグループでは、毎年6〜7月の「環境キャンペーン」の一環として、1998年から産直産地の生産者やお取引先とともにアイドリング・ストップによるCO2削減などエコドライブ運動に取り組んでいます。11年目を迎えた2008年度は新たに配送センターや営業所などの事業所間で燃費消費の減量を競う「事業所対抗エコドライブコンテスト」を実施し、事業所内の結束を高め、ゲーム感覚で、楽しみながら4652台が、エコドライブ運動に取り組みました。
■エコドライブの手法や支援装置についても学べる「報告会」

会場の様子(東京ビッグサイト) |
9月27日(土)には、今年度の取り組みの結果発表「第11次エコドライブ運動まとめ報告会」を、東京ビッグサイト(江東区有明)にて行いました。
従来の座学中心の報告会から、エコドライブの手法や支援装置についても学べる機会とし、パルシステムグループの役・職員他、関係会社社員など実際に車両を運転する担当者まで参加範囲を広げ約65名が集まりました。また同日、会場の地下駐車場では、各団体の代表がエコドライブの技術を競うエコドライブコンテストを行いました。

エコドライブ支援装置について実演・
説明する田野氏(右) |
開会にあたり、エコドライブ推進委員会委員長のパルシステム連合会 小沼正昭常務執行役員より「7月には、北海道洞爺湖サミットも開催され、地球温暖化防止とエコドライブが大きな話題となった年でした。11回目を迎えた今回の報告会では、新たなチャレンジとして「エコドライブコンテスト」も行います。これは、報告会を日々現場で、パルシステムの配送や物流を支えているドライバーのみなさんに学びあっていただく機会としたかったからです。パルシステムは今後も、組合員、他生協や社会にこの運動を広げていきたいと考えます」とあいさつしました。
■エコドライブ支援装置セイフティレコーダ「SRシリーズ」
続いて、(株)データ・テックの田野通保氏がエコドライブ支援装置セイフティレコーダ「SRシリーズ」について説明されました。「習慣的で無意識な運転行動を、動画と数値で記録し、ふりかえり、分析する事でエコドライブ=安全運転ということが実感でき、事故削減と燃費向上につながります」とのお話でした。
現在500社40,000台の業務用車両で導入しているとのことで、当日のコンテストもSRシリーズを用いて行われました。
■第11次エコドライブ運動の結果報告
6、7月の2カ月間にわたって取り組んだエコドライブ運動の結果報告は、パルシステムの環境推進室が行いました。運動の主旨は・地球温暖化抑制と大気汚染低減に努める・「産直と環境」のパルシステムを広く社会にアピールする、ことにあること。
まとめとしては、事業所対抗エコドライブコンテストの参加団体が、30社と昨年より減っているものの、参加台数は、昨年度の4613台から4652台と増えていること、特にマイカーは、2152台から2950台と大幅に増えていることが報告されました。
車種の推移では、9次から、ディーゼル車・ガソリン車はほぼ横ばいですが、LPG車は10次の2480台から2670台と増加していることなどが報告されました。またマイカーの1日エコドライブは参加者4483人と前年比207%と倍増でした。これにより6,7月のグループ全体でのCO2削減量は5606kgとなりました。次年度の課題としては参加団体を広げること、組合員の取り組みを増やすことが挙げられました。
■「事業所対抗エコドライブコンテスト」の優秀団体表彰

「事業所対抗エコドライブコンテスト」の
表彰式 |
また、基幹物流車、生活物流車、普通車の3種を保有台数、平均走行距離により12部門にわけ、前年同期の燃費改善率を競った「事業所対抗エコドライブコンテスト」の優秀団体表彰式が行われました。コンテストには、会員生協、協力会社、物流会社、生産者など19団体、4652台が参加しました。受賞団体はそれぞれ以下表(*)の通りです。
■8名のエースドライバーによるエコドライブコンテスト
表彰式と同時に、エコドライブコンテストを行いました。(株)流通サービス、(株)ロジカル、(株)パルライン、(株)全通、佐原農産物供給センター、共生食品(株)、パルシステム千葉、ドゥコープから選出されたエースドライバー8名が、(株)データ・テックのSRシリーズを搭載した車4台を実際に運転し、エコドライブのテクニックを競いました。

当日コンテストに参加した8名のエース
ドライバー |
SRシリーズに記録された、運転席からの映像と時速、アイドリング回数などの数値データはコンテスト直後に会場で放映され、田野氏から「カーブ前に減速し、ゆっくり曲がること、発進は直線で行うこと、充分な車間距離をとることが高得点の秘訣です」とのアドバイスがありました。
各団体のエースドライバーとあって1000点満点中、全員が960点以上の高得点でしたが、僅差で共生食品の小谷正史さんが優勝しました。

コンテストの様子 |
同僚の参加に盛んな声援が送られるなど、報告会初のコンテストはおおいに盛り上がりました。参加者は「コンテストに参加して、初めて意識的なエコ運転をし、貴重な体験ができました。この体験を日頃の運転に生かしたいです」などとコメントしていました。
最後に(株)流通サービスの川添社長が「エコドライブ運動によって、パルシステムが環境問題に積極的に取り組んでいることを全国の生協に広めたいと考えます。6、7月の2カ月間の取り組みに終わらせず、365日の取り組みとして欲しいと思います」とあいさつし、閉会しました。
(*)「事業所対抗エコドライブコンテスト」表彰結果
部
門 |
主な対象 |
積載
重量 |
事業所
保有台数 |
一台当り月
平均走行距離 |
受賞団体(事業所) |
第1位 |
第2位 |
第3位 |
A |
基幹
物流車 |
2t
以上 |
20台
以上 |
2000km
以上 |
全通船橋営業所 |
スワ運輸(株) |
全通浦和営業所 |
C |
|
|
20台
未満 |
2000km
以上 |
佐原農産物
供給センター |
パルライン相模 |
パルライン新治 |
E |
生活
物流車 |
1.5t
〜
2.0t |
20台
以上 |
500km
以上 |
パルライン横浜南 |
パルライン市川 |
パルライン習志野 |
F |
500km
未満 |
パルライン大田北 |
ロジカル蕨 |
ロジカル江戸川 |
G |
20台
未満 |
500km
以上 |
甲府センタ− |
川崎センター |
八王子センター |
H |
500km
未満 |
パルライン中野 |
パルライン川崎 |
草加センター |
K |
普通車
(軽含む) |
1.5t
未満 |
20台
未満 |
500km
以上 |
大宮センター |
江東営業所 |
(株)未来日立営業所 |
L |
500km
未満 |
八王子センター |
港センター |
入間センター |
参加事業所が皆無だったカテゴリーB、D、Jおよび1事業所だけが参加したカテゴリーIは廃止し、その原資をもとに、燃費の優れた事業所へ特別賞を授与しました。
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