本文へジャンプ
ここから上部共通ナビゲーションです
パルシステムのトップへ戻る
パルシステムのトップへ戻るパルシステム加入のご案内トップページへ資料請求する(資料請求フォームが開きます)お問い合わせ一覧ページへサイトマップへ
ホーム > ニュース一覧 > ニュース
ここから本文です

ニュース 目次に戻る



掲載日:2008年9月3日

工場の公開確認会「監査人講習会」を開催しました
パルシステムは8月29日(金)、「工場の公開確認会 監査人講習会」を岩槻センター(埼玉県さいたま市)にて開催しました。消費者(組合員)が取引先工場と商品への理解を深め、食の安全性確保に積極的に関わるために実施している「工場の公開確認会」。この講習会は、工場の確認会で点検・確認を行う監査人の知識を修得するために行ったものです。

■工場の公開確認会と監査人講習会

監査人講習会の様子(岩槻センター)

 パルシステムでは、消費者である生協組合員がパルシステム商品の工場を訪れ、商品が基準どおりに作られているかを、製造者と一緒になって確認する「工場の公開確認会」に取り組んでいます。この公開確認会の結果は、年に1〜2回開催する「工場の公開確認報告会」で報告しています。

 これまでに30工場の確認会・調査検討会を行い、26工場の「工場の公開確認報告会」を実施しました。今年度も新たに6工場にて実施予定で、準備をすすめています。

 8月29日には、岩槻センター(埼玉県さいたま市)にて、組合員を代表して工場の点検・確認を行う監査人としての知識を修得する監査人講習会を行いました。当日は、パルシステムグループの役・職員15名が参加し、講義や演習、工場視察などを行いました。

 はじめにパルシステム連合会商品管理本部の監物氏より、パルシステムでは、商品活動委員会の部会として「工場の公開確認部会」を設置し工場確認会を実施していること、パルシステムの品質保証基準、TASIQAシステム(※)、監査人の役割や資格、工場訪問時の注意などについて説明を受けました。


■工場の衛生管理及び工場確認の実施ポイント

 続いて、食品安全と品質保証コンサルタントの渡邊清孝氏((有)F・S・C代表取締役)より「工場の衛生管理及び工場確認の実施ポイント」についてお話いただきました。食品安全管理の基礎知識として、施設・設備の衛生管理の基本となる「新5S(整理、整とん、清掃、洗浄、制菌)活動」をすすめているとのお話でした。

 またパルシステムの監査の流れは、1工場概要説明、2書類等の点検、3工場内点検、4質疑応答、5意見交換の5つのプロセスからなっていることが説明されました。

 工場監査では、「組合員に代わって監査していることを念頭におき、工場の様子を組合員に報告できるよう、しっかり監査、質問、意見表明を行いましょう」とのお話でした。


■せいきょうのパン屋さんの工場を視察

完全防備で工場を視察

 この後、同センター内に工場のある(株)せいきょうのパン屋さんの協力により、書類確認と作業場点検の演習を行いました。せいきょうのパン屋さんの松本品質管理部長より、会社概要や製造工程フローなどについて説明を受け、工場の配置図を確認しながら、なかなか立ち入ることのできない工場内を視察させていただきました。

 使い捨ての帽子、白衣、靴カバーなどの完全防備で、ふだんの作業員と同様に手洗い、白衣をローラーで払った後、工場内に入りました。この日は、休業日でしたが、製造工程フローに沿って、小麦粉を保管するサイロ、ミキサー室、醗酵室、オーブン、仕分け室などを視察しました。

 視察後の意見交換では、「毛髪のかきおとし」をする設備について、松本部長より、取引先の工場で実施しているのを見て取り入れたこと。毛髪は、平均1日60本抜けるが、工場に入る前に抜け毛を落としてしまうことで毛髪混入が、激減したことが説明されました。


受講者の関心をひいた「毛髪のかきお
とし」

 また「休業日なのに、ゴミ箱にゴミが残っていた」との指摘に、「ゴミは1カ所に集めておくべきですぐに改善します」とのことでした。この他、パンの賞味期限や防虫対策についてなど多くの質問や感想があがっていました。

最後にひとりひとりに、受講証が手渡され終了しました。この講習会で修得した知識を監査人として生かす工場の公開確認会は、10月から順次開催する予定です。


【資料】

■「工場の公開確認会」

消費者と製造者と一緒になって食の安全を確認するシステムとして2003年度に開始し、工場の製造管理の記録や衛生管理の取り組みについて点検確認しています。

2005年には「TASIQA(たしか)システム」(パルシステム品質保証認定制度)を制定し、同システムに基づいた工場の公開確認活動を推進してきました。5年間で開催した公開確認会は、2007年度の6工場を含め延べ28工場となりました。牛乳、精米、肉加工工場など、対象工場は多岐にわたります。製造工場と消費者組合員の信頼関係の強化と、それに基づくパルシステムならではの商品利用の拡大定着、また商品事故の削減をめざします。

また、工場の責任者・組合員・生協職員が参加し、消費者である組合員が製造工場での品質管理の取り組みや改善努力を知り製造者との相互理解と信頼を深める場となっています。


※TASIQAシステムとは
Trial(試み)Authorization(認証)for Safety(安全)Improvement(改善)and Quality(品質)Assurance(保障)system(制度)の略。パルシステム独自の品質保証制度。


<参考>

パルシステムの品質保証


工場の公開確認活動フローチャート図



このページの上へ戻る