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掲載日:2008年9月2日

「ふーどの牛肉」への理解を深め監査人の知識を修得
畜産の「中級会監査人講習会」を開催しました
パルシステム連合会は8月28日(木)、全林野会館にて、今年度唯一の畜産の中級監査人講習会(座学)を実施しました。9月に北海道のノーザンび〜ふ産直協議会で行う「ふーどの牛肉公開確認会」の事前学習会を兼ね、確認会参加者のレベルアップをめざし、受講者として組合員など35名が参加しました。

中級監査人講習会の様子(全林野会
館)

 パルシステム連合会は、1999年より、消費者である生協組合員自らが生産者とともに農畜産物の安全性を確認する「公開確認会」に取り組んでいます。

 また、公開確認会を充実させるものとして生協組合員、役職員、生産者を対象とした「公開確認会監査人講習会」を2001年より毎年開催し、中級講座の開設やほ場でのフィールドワーク(監査、確認の実技講習会)、を行い監査人のレベルアップを図っています。

 2008年度は畜産と農産で合計3回の「公開確認会中級監査人講習会」を予定しています。その3回目、今年度最後の講習会を8月28日、全林野会館(文京区大塚)で行いました。


■「ふーどの牛肉 公開確認会」の事前学習会を兼ねた講習会

 今回の中級監査人講習会(講座編)は、9月18・19日に北海道のノーザンび〜ふ産直協議会で行う「ふーどの牛肉公開確認会」の事前学習会を兼ね、ふーどの牛肉について理解し、公開確認会で監査をするのに必要な基礎知識を身につけてもらうことを目的として行われ、パルシステムグループの役・職員、組合員など約50名が参加しました。

 パルシステムのお肉の子会社、(株)パル・ミート商品統括部 桑島部長より「畜産をとりまく情勢」についてお話は、組合員のみなさんから経営危機にある畜産生産者に寄せられた約2300万円ものカンパへのお礼ではじまりました。

 2007年からの急激な飼料高騰で、現在生産コストに占める飼料の割合は7、8割、その他に電気代などの経費を入れると経営状態は大変厳しいとのことでした。

 この飼料高騰の背景には 1.小麦、大豆、とうもろこしなどへの投機マネー、ファンドマネーの流入、 2.アメリカのバイオエタノール政策による、とうもろこしの高騰 3.インド、中国などの肉の消費量増加に伴う世界的な穀物需要の増加、という3つの要因があるとのことでした。

 特に、遺伝子組換作物が増えており、アメリカではとうもろこしの80%、大豆の92%が遺伝子組換になっているとのことが問題とのことでした。「この穀物価格の上昇が、いつまで続くのは予想不可能だが、「食育」「環境保全型農業への転換」こそが重要です」と話されました。


■パルシステムの畜産生産指標について

畜産生産指標を説明する伊藤獣医師

 続いて、(株)パル・ミート顧問獣医師であかばね動物クリニックの伊藤貢氏より「パルシステム牛肉生産指標」についてお話がありました。

今回のような原油・飼料の高騰は、初めてではなく1973年にはオイルショックがありました。これを機にヨーロッパでは穀物とエネルギーの自給率向上をめざしたが、資源のない日本ではそうした転換は困難だったことなどが説明されました。

 公開確認会で監査する際の指標となるパルシステムの畜産生産指標は8つ、 1導入−家蓄の導入時に、病気を入れない、拡散・増殖させないこと。2防疫−人、鳥獣、有害昆虫からの防疫。3家蓄衛生−家畜の健康状態の把握などの衛生・治療。4牛舎・環境−ハード面での快適さ、清潔さ。5飼料−品質管理。6管理−敷き料・堆肥処理、飼養管理。7出荷。8教育−経営者や農業従事者の人材教育。とのことでした。

 畜産生産指標は、生産者や獣医師、パル・ミートで話し合いを重ね、試行錯誤の上作られました。これは、生産者が自分の生産についてあらためて確認を行うためのチェックシートでもあり、改善に役立てるためのものです。今後も対話を重ね、改善していきます。


■産地プレゼンテーションと生産者への聞き取り確認

グループワークを行いました

 「ノーザンび〜ふ産直協議会」の産地プレゼンテーションでは、生産者に代わり、(株)パル・ミート商品統括部牛・豚肉課 江川課長より行われました。

 「「ふーどの牛肉」とは、輸入穀物を飼料とする肉牛生産の現状に疑問を持った生産者が、粗飼料や食品副産物などを中心とした飼料で育てた牛を登録制により買い支える仕組みです。飼料は、自家飼料、食品副産物の活用、遺伝子組換え作物の排除、抗生物質(飼料添加物)不使用が特徴です」とのことでした。北海道内に6名いる「ふーどの牛肉」生産者の内、ワタミファーム弟子屈牧場の放牧の様子もビデオで紹介されました。

 その後、4つのグループに分かれてグループワークを行いました。各グループには、アドバイザーとして、日本オーガニック検査員協会のメンバー4名とパル・ミート、パルシステム連合会の職員が入り、伊藤氏から説明のあった畜産生産指標に基づき、生産者に聞き取りを行い確認しました。ポイントを模造紙にまとめ、各グループの代表者が発表しました。

 受講者からは「ふーどの牛は、放牧、母乳、自然交配など恵まれた環境にあり、幸せだと思いました」、また「国内で飼料を自給しているのは、すばらしい。ふーどの牛肉セットを取っていない方は、取って下さい。取っている方は、もう1セット取りましょう。」などの感想がありました。





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