
農機具ランドでの記念撮影 |
■「産地へ行こう。」ツアー
パルシステムでは、今年度「産地へ行こう。」ツアーも「100万人の食づくり」運動の一環として位置づけ、様々な形で24のツアーを企画しています。命を育む食の生まれ故郷を訪ねる「体験」と「発見」を通して、産地生産者と生協組合員が「顔の見える関係」で信頼と交流を深め、産地で食べ物の大切さを実感します。
■トラクターペイントや夕食交流会、キャンプファイヤーを楽しみました
毎年恒例、8月19〜21日の「ささかみサマーキャンプ」には、生協組合員とその家族72名、JAささかみの職員、生産者、新潟総合生協職員と組合員など147名が参加しました。
8月19日、新潟は大雨で開催が危ぶまれる中、五頭少年自然の家に到着しました。
まず今回初めての企画、トラクターペイントを行いました。ふだん生産者のみなさんが使っているトラクターに、ペンキで色を塗るというイベントでした。ささかみのみなさんが用意してくれたこんせんくんの絵をお手本に、こんせんくんを上手に描いた子もいました。
ペンキだらけになった後は、夕食の準備にとりかかりました。1日目の夕食はカレーライス。6班に分かれて、それぞれ自慢のカレーを作りました。けむりで目から涙を流ししつつ、飯ごうで炊き上げるご飯はいつもよりも美味しく感じることができました。

どろんこ運動会では5種目の競技を
しました |
また、パルシステムの豚肉の生産者(株)ナカショクとパル・ミート(株)のみなさんが協力して、「豚の丸焼き」を作ってくれました。朝から準備していただいた豚の丸焼きは、香ばしく、ジューシーなおいしさでした。子どもたちは、目の前で焼かれた豚の丸焼きに目を丸くしながらも、「おいしい」と何度もお変わりをしていました。
夕食の準備の合間には、ミニトマトの収穫もしました。子どもたちは、もぎりたてのトマトはおいしい!と、次から次へと口の中に放り込んでいました。
夕食後は、キャンプファイヤーを行いました。空高く舞い上がる炎の周りでゲームをしました。肝試しや、花火もして、ささかみの真夏の夜を満喫しました。
■大人も子どもも真っ黒になったどろんこ運動会
翌20日は、待ちに待ったどろんこ運動会です。初めて泥の中に入る、という子どももいて、キャーキャーと大騒ぎ。開会式の後、二人三脚リレー、ボール運びリレー、障害物競走、借り人競争、注水リレーの5種目を行いました。歩き慣れないどろんこの中では、足がふらついてしまいます。頭の上から足の先まで全身どろんこになり、だれがだれだかわからないくらいに真っ黒になっていました。中には泥の中でヘッドスライディングを見せてくれたお父さんもいました。
4チームにわかれて競争したどろんこ運動会は、「タニシチーム」が優勝!都会では味わえない楽しい運動会になりました。
どろんこになった後は、川に移動して「ニジマスのつかみどり」に挑戦しました。参加者は、プールとは違う水遊びに大興奮の様子でした。
午後は、農機具ランド体験とスイカの種飛ばし大会を行いました。農機具ランドでは、1日目にペイントしたトラクターや、田植え機、コンバインなどに乗せてもらいました。泥の中でも力強く動く農機具の試乗は、とても印象的な体験だったようです。

自分たちでペイントした農機具に
乗せてもらいました |
夜は、バーベキューをしました。また、ささかみの青壮年部や女性部の方が、屋台を用意してくれました。屋台では、焼きそば、漬物や枝豆など、地元の野菜もふんだんに使った郷土料理や、竹を切りだし流しそうめんをしてくれるなど、夏祭りのような雰囲気でした。
暗くなってからは、盆踊りを楽しみました。盆踊りも、仮装やフェイスペイントをするなど、工夫をこらしたものでした。締めくくりに、打ち上げ花火をあげてくれました。組合員の皆さんも、地元の皆さんも一緒になって、迫力のある美しい花火に見とれてしまいました。星空のもと、星空交流会も行いました。
■お米の施設見学と温泉散策
3日目、21日はお米の倉庫や堆肥センターを見学する施設見学ツアーと、村杉温泉などを散策する自由行動班にわかれてささかみを体験しました。
施設見学では、「お米を一生懸命つくっている様子が伝わってきた」、自由行動では「ささかみのよさを違う視点から感じることができた。もっと宣伝したくなる。」などの声があがりました。
最後に、参加者がツアー中に撮った写真を発表するフォトコンテストでは、3日間の思い出を残す絶妙な写真が発表されました。
雨の影響でテントでの宿泊はできませんでしたが、イベント中は、太陽がでてくれて気持ちのいい日差しを浴びることができました。太陽も味方をしてくれた3日間でした。
参加者からは、「最近の子どもたちがふだんは、なかなか触れ合うことのできない、自然とのふれあいが体験できて大変よかったと思う」「子どもが将来はささかみに住みたいと言い出しました」「子どもが本当に喜んでいました」など、たくさんの感想をいただきました。
【資料】
パルシステムとJAささかみ
パルシステムとJAささかみは1978年から産直の事業と交流を続けています。都市と農村をつなぐこの事業と交流は、環境を保全し持続可能な食料生産をめざす環境保全型農業、資源循環型農業へと発展し、「ゆうきの里ささかみ」からは首都圏の消費者、生協組合員に安全でおいしい農産物が届けられ、また首都圏からは田植えや稲刈り、田んぼの生き物観察等のツアーとして、たくさんの生協組合員や家族が「ささかみ」を訪れています。
また2000年5月、(旧)新潟県笹神村、JAささかみ、パルシステム連合会の三者で「食料と農業に関する基本協定」を締結し、これにもとづく「食料と農業に関する推進協議会」を設置し、産直に関わるさまざまな事業をすすめています。この協議会では、交流事業をさらに進めるため2004年4月からNPO法人「食農ネットささかみ」を立ち上げ地域活動を推進しています。 |
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